「変形地を生かす」アイディア
変形地ならではの家づくりを楽しむポジティブな姿勢で
変形地に合わせて家を建てると建物や部屋の形が変形になり、変形地に整形の家を建てると敷地に余白が生まれます。でも、それを「使い勝手が悪い」「家が狭くなる」と考えず、「個性豊かな家」「生活のゆとりスペース」ととらえれば、魅力的な家に一歩近づきます。余った敷地に小さな庭をつくるなど、何かおもしろいことができないか、考えてみましょう。デメリットはメリットにもなりえます。
あえて個性的な土地を探してみるのも、予算内で大満足の家を手に入れるひとつの方法です。変形プランは屋根のかけ方や壁の計算などが複雑になりがちなので、対応できる施工会社に依頼しましょう。奥に進むにつれて幅が狭まる、細長い台形のリビング。借景を望める大きな窓を設け、落ち着きと開放感が同居する
空間に。(設計/FILE)
「変形」を楽しむアイディア
【コツ1】三角のコーナーを 生かし、飾り棚やミニベンチに
変形の家は四角い家と違い、家の中にいろいろな角度があります。そのため、三角のコーナーが生まれやすいという特徴があります。それをデッドスペースにせず、どう生かすかがポイント。飾り棚やミニベンチなどをつくることで、空間に遊びが加わります。
【コツ2】三角や台形の畳で 変形の部屋をユニークな和室に
変形プランでも和室をあきらめることはありません。畳は長方形や正方形以外の形でもつくることができます。台形の畳や三角の床の間など、ユニークな和室をつくってみるのも楽しいプランです。変形地のプランニングには柔軟な発想で臨みましょう。斜め壁は直線よりラインが長くなることで距離感が生まれ、壁の面積も大きくなるので、部屋が広く見える効果があります。また、斜めのラインが空間のアクセントにもなり、部屋に個性が生まれます。斜め壁の窓は、景色が違って見えるのもおもしろい点。
【コツ3】部屋が広く見えてアクセントにもなる 斜め壁をとり入れる
斜め壁は直線よりラインが長くなることで距離感が生まれ、壁の面積も大きくなるので、部屋が広く見える効果があります。また、斜めのラインが空間のアクセントにもなり、部屋に個性が生まれます。斜め壁の窓は、景色が違って見えるのもおもしろい点。
「余白」を生かすアイディア
【コツ1】庭と一体化した 駐車場スペースを設置
変形地では道路と駐車スペースの間が微妙な形であくことも多く、そこに1本でも木を植えると、庭と一体化して素敵です。駐車場をかっちりつくらず、「道路、樹木、駐車スペース、樹木、家」というふうに樹木で囲むと、家からの景色もだいぶやわらぎます。
【コツ2】植栽や家庭菜園で趣味や季節を楽しむ ゆとりスペースに
余った土地に植栽や家庭菜園を設け、生活のゆとりスペースにしましょう。植物のお手入れをしたり、緑を眺めたりすることで、季節の移ろいを楽しめる家になります。三角地は奥行きがあるため、面積のわりに広く見え、小さいスペースなら箱庭のようなたたずまいの庭をつくることも可能です。
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監修
トトモニ
2009年、設計士と現場監督がチームを組み、家づくりの会社を設立。モットーである「自然と、家族と、つくり手と、ともに造る」から「トトモニ」という会社名に。自然素材を生かした、共感から始まる家づくりをめざしています。
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