自分が子どもの頃に言われて、されて、嫌だったコトを掘り下げて、今の子どもたちへの接し方を考える本連載!今回お話を伺ったのは、爆速レシピクリエイターとして活躍するおよねさんです。
2人のお子さんを持つワーママですが、自身の子ども時代はどうだったのでしょう?今の生き方に繋がるさまざまな思い出も語ってくれました。
親に褒められたい一心で勉強を頑張った子ども時代
—およねさんは子ども時代、どんなお子さんでしたか?
「小学生時代はすごく優等生でした。母が『一にも二にも勉強!』という人だったので、物心ついたときから勉強するのは日常で、当たり前のこと。テストでも常に良い点をとっていました。
勉強が好きだったのかと聞かれたら、うーん、そうでもなかったかもしれません(笑)。親から怒られたくない、なんなら褒められたい、という気持ちが大きくて、なぜ勉強するのかとか、本当に好きなことは何かとか、考える余裕も隙間もありませんでしたね(笑)。
中学受験があったので、学校終わりは進学塾にも通い、子どもながらに多忙でした」
—小学生のおよねちゃんは、勉強以外のことに興味を持つことはなかったのですか?
「学歴至上主義な価値観の環境で育ったので、その刷り込みが何よりも勝っていたのかも(笑)。漫画を読むことも、テレビゲームをすることも禁止でしたし、本来子どもが夢中になるようなことに触れる機会が、あんまりなかったのでしょうね~。
そもそも塾やピアノなどの習い事で自由な時間はほぼなくて。私自身も、『私はテストでいい点がとれる』『良い大学に行くぞ』と思っていて、勉強していい大学に行き、いい会社に就職することが人生のゴールになっている感覚がありました。子どものおよねちゃん、やっぱりちょっと変かも(笑)」
料理好きな祖母との時間は、少し違う思い出
—勉強尽くめの日々の中で楽しかったことは何かありますか?
「祖母との時間は特別だったと思います。両親が共働きだったので、小学生時代は学校から祖母の家に行って、そこから塾や習い事へ。終わったら、また祖母宅に帰宅して、一緒に夕食をとるということも多かったんです。
祖母の家の近所に商店街があって、よく2人でお買い物に行きました。お気に入りのお惣菜店の大学芋がすごく美味しくて、祖母に『どうしてこんなに美味しいんだろう!?』と聞いたら、祖母が『じゃあ、大学芋が何でできているか、お店に聞きに行こう!』って。
勇気を振り絞り、お店の人に『こちらの大学芋にはお砂糖の他に蜂蜜も入っていますか?』と聞きました。今考えると、祖母は大学芋の一般的なレシピを知っていたはずで、蜂蜜が入っているかもわかっていたはず。私の好奇心や自主性を大切にしてくれたんだなと思いますね。
祖母は料理上手で手間暇を惜しまないタイプ。いつも私と姉それぞれに好きなおかずを作ってくれたり、お節も一から全て作っていました。料理の楽しさや食育という意味で、たくさんのことを教えてもらい、それが身についている気がします」
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます