こんにちは、ズボラ系家事コツ研究員の小町ねずです。
大量に出るみかんの皮ゴミ、捨てるの待った!実はすご~く便利に使えます♪
みなさん、重曹を使っていますか?「掃除に使っている」というかた、多いのではないでしょうか。
でも、掃除だけじゃもったいないかも。重曹には食品用のものがあることをご存じですか?
これを使えば、家庭の定番メニューのゆで卵や湯豆腐が見違えるような仕上がりに!今回は、料理上手になれる重曹の使い方をご紹介します。
①殻がツルン!きれいなゆで卵を作る方法
ゆで卵の失敗で多いのが、こんなふうに殻がきれいにむけずガタガタになってしまうこと。
丁寧にむいても、白身がボロボロ……。見た目が悪いと、残念な気分になりますよね。
ここで活躍するのが、食品用の重曹です。
水に重曹を加えると、殻がツルンとむけるんです!
重曹を入れるだけ!
方法は簡単で、水に重曹を加えて卵をゆでるだけ。お水1Lに対して小さじ1程度の重曹が目安です。※重曹を入れすぎると硫黄臭が強くなるので気をつけてください。
重曹を加えたら、いつも通りに作れば大丈夫。好みの時間ゆでたあと、冷水につけて殻をむきます。
ガツンと殻にヒビを入れると……
ペリッと楽にむけました!
すべてキレイにむけ、プルプルのきれいな仕上がりになりました!重曹なしの場合と並べると、全く違います。
同じパックの卵とは思えませんよね。
なぜ重曹を入れると殻がきれいにむけるの?
殻のむきやすさは、卵白のpH(ペーハー)が関係していると言われています。
「ゆで卵は古い卵で作るといい」と聞いたことはありませんか?
新鮮な卵は卵白のpHが低いため、薄膜と卵白が強く結びついて殻がきれいにむけません。時間が経てば卵白の炭酸ガスが抜けてpHが高くなり、殻がむきやすくなります。
重曹を加えるとpHを上げることができるため、新鮮な卵でも殻がむきやすくなる!という仕組みでした。
②ふわふわトロトロ!温泉旅館のような絶品湯豆腐
冬場に登場回数が増える湯豆腐ですが、家族に「味気ない」と言われがち。
そこで、食品用重曹の出番!見た目も味もひと味違う、佐賀県・嬉野温泉名物として有名な「温泉湯豆腐」を作ることができちゃいます。
もともとの「温泉湯豆腐」は温泉水で煮込んでおり、アルカリ性の泉質により豆腐のたんぱく質が分解されて、ふわふわトロトロの食感が楽しめる絶品です。
弱アルカリ性である重曹を加えた水で煮ると、温泉湯豆腐のような仕上がりになるんです。
ふわふわトロトロ!絶品湯豆腐の作り方
【材料(2人前)】
・だし汁:500ml
・絹ごし豆腐:1丁
・食品用の重曹:小さじ1
※木綿豆腐でも作れますが、絹ごし豆腐のほうがプルン!とした食感が楽しめます。
【作り方】
①だし汁を土鍋などに入れ、重曹を入れて溶かします。
※重曹は計量してください。重曹を入れすぎると風味が悪くなります。
②豆腐を大きめに切り、鍋に入れて火にかけます。
※豆腐はとろけるので、大きめに切るのがコツ。今回は6等分に切りました。
③鍋が沸騰したら火を弱めて、10分程度煮込んだら完成!お好みでポン酢や薬味を加えてどうぞ。
※煮込んでいると、ブクブクと泡が立ってきます。吹きこぼれやすいので、要注意!
とろける湯豆腐の味は?
溶けだした豆腐で出汁が白濁し、いつもとまったく違う見た目に。
豆腐は程よく溶けて角が丸くなっています。口に入れると、ふわふわプルプル!
とろける食感で、特売の激安豆腐が絶品メニューに変わりました。もう「湯豆腐は手抜き」「味気ない」なんて言わせません!
湯豆腐のあとは、そのまま出汁が使えるので、野菜やお肉などの具材を入れて豆乳鍋を作るのがおすすめ。湯豆腐と豆乳鍋が楽しめて、一石二鳥です。
また、味噌、みりん、日本酒を加えて味噌味にしても◎。鍋のシメには雑炊やうどんを作り、最後まで楽しんでくださいね!
【注意】「食品用」の重曹を使用すること
料理に使うときは必ず「食品用」の重曹を使ってください。山菜のアク抜きや膨らし粉などに使われています。鍋磨きなどにも使えて便利!
食品用の重曹は「食品添加物」と表示されていて、口に入れても安全な品質です。
一方、こちらは掃除用の重曹。
掃除用の重曹は純度が低く、口に入れることはできないので、気を付けてくださいね。
重曹があれば一瞬で料理上手に!
重曹を入れるだけで、料理のクオリティが爆上がり!難しいテクニックは一切不要です。
重曹はお手頃価格なので、お財布に優しいのも嬉しいポイント。いつものメニューをコスパよく格上げしてみませんか?
写真・文/小町ねず
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