現在、3歳の息子さんとふたり暮らしをしている作家・ブロガーのはあちゅうさん。「子どもを持って、初めてわかったことがたくさんある」と言います。また「子育てをしながら、自身の子ども時代を振り返る機会が増えた」とも。
そこで、自身の子ども時代のお話から、息子さんや世の中の子どもたちへの想いまで、“子どもとの暮らし”について語っていただきました。
「嫌なことは嫌」と言える環境が理想
—はあちゅうさんの子ども時代。どんなお子さんだったのでしょうか
「私は頑固な一面はあったものの、基本的におとなしく、自分を出せない子どもでした。
地方出身でサラリーマンの父と専業主婦の母、私と妹の4人暮らし。両親は特別厳しいわけでもなく、母は料理がとても上手で、子どもながらに『お母さんはセンスが良いな』と感じていました。
ただ、父と母の仲が悪くて、物心ついた頃から社会人になるまで、ずっと家の中には不穏な空気が流れていて。
子どもの頃は、『こうなったのは自分のせいなのかな?』と責任を感じていたり、親の顔色をうかがって自分の意見を言えなくなったり…。家に帰りたくないと思ったこともありました」
—子ども時代、大人に言われて(されて)嫌だったことは何ですか?
「『嫌なことでも我慢しなきゃいけない』。そんな考え方を植え付けられたことです。例えば、習い事。『せっかく始めたんだから』『長いことやってきた時間がもったいないから』という理由で、エレクトーンやテニス、そろばん、バレエなどの習い事をなかなかやめさせてもらえませんでした。
最初は自分がやりたいと言って始めたわけですから、親には感謝しています。でも、今思えば、嫌々やっていた時間に大好きな本をもっと読むなど、好きなことをすれば良かったですし、好きなことを伸ばすことに注力していたらと感じることがあります。
親の世代は我慢をすることが美徳で、私はその影響を色濃く受けました。苦手なことも我慢して続け、さらに克服しなくてはいけないという考えが根付いたせいで、就活のときも、得意分野とも思えない金融業界を受けたりして。金融業界に入れば、数字に対する苦手意識を克服できるだろうと思ったんです(笑)。
『オールマイティーに何でもできることが素晴らしい!』という考えが根底にあったんですよね」
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