便利なツールがたくさんある現代ですが、モノはただの道具ではありません。見方を変えれば、暮らしを豊かにしてくれる自分だけのパートナーになってくれるんです。
そんな「自分」と「モノ」の関係を綴った韓国の大人気エッセイ、『私は、持ちモノたちも生きている、と思うことにした』を特別に一部ご紹介。
読めば気分も家もすっきり♪自分の持ちモノを思い出しながら読んでみてくださいね。
華やかではないけれど、体にいいものだけをしっかり選んで食事を用意すると、自分が作ったお料理に愛着が湧いてくる。
考えてみたら、自分への関心や愛が十分じゃないと、暮らしを省みる余裕なんて生まれない。
健康な食卓は自分が大切な存在であることを教えてくれる。
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毎日のメニューは少しずつ違うのだけれど、オーブンを使ったメイン料理だけは絶対に欠かさない。
焼き魚の日もあれば、新鮮な野菜たっぷりの野菜ローストの日だってある。
グリルプレートに切った材料を載せるだけでオーブンが勝手にお料理してくれるから、あとはスープやごはんを用意して、洗い物をしながら出来上がりを待つだけ。
お皿に盛り付ける必要もなく、プレートのまま食卓に並べるだけで……、ほら、おしゃれメインディッシュのできあがり!
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もともと料理が苦手な私だから使える食材やメニューは限られてしまうものと思っていた。でも今では、毎日、多彩なメニューを楽しんでいる。
もちろん、私の「お料理の実力」は相変わらずだけどね。
切った材料を入れるだけで勝手にお料理してくれるオーブンのおかげで、栄養や味だけじゃなく、雰囲気も楽しみながら、食への好奇心が少しずつ芽生えているところ。
お医者さんから、コンタクトレンズを長時間使っているから目が乾燥している、最低でも1週間から10日はコンタクトレンズをしないほうがいい、と言われてしまった。
メガネは使い慣れていないから、ヘルプのサインもコンタクトレンズより頻繁。
4、5時間使うと、していたことを中断して、5分から10分は目を休ませることになる。
弱い目を使いすぎないように、不自由なメガネが適切な仲裁役をしてくれているのかも。
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視野がはっきりしないから効率的には動けないけれど、ムダになってもいいくらいに、マメに動くようにした。
急き立てられ感がないからあせる必要もなくて、生活のテンポは自然とゆったり静かな感じに。
朝起きたら、目が十分なじむまで、しばらくぼんやりしてみよう。
生活のスピードが速くなりすぎないように、目にいい食べ物や、マッサージとかストレッチもしっかり覚えよう。
丈夫で何の問題もなくて、ちゃんとしたケアが必要じゃなかったら、こんなに気を遣うこともなかったはず。
視力が悪いってハンディでもあるけれど、最高の非常灯だったりして。
『私は、持ちモノたちも生きている、と思うことにした』
自分のライフスタイルを作り上げた「持ちモノ」を深掘りしていくエッセイ本。持ちモノは自分にとってどんな存在なのか、ゆっくり見つめ直すことで心が豊かになります。仕事に家事に毎日いっぱいいっぱい、という方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
『私は、持ちモノたちも生きている、と思うことにした』ジン・ミニョン著 簗田順子訳
1,540円(主婦の友社)
【CONTENTS】
第1章 ダメなことをいいことに
第2章 小説みたいな人生を
第3章 私をいつも見守ってくれるモノたち
第4章 小さな暮らしが教えてくれること
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まとめ/暮らしニスタ編集部
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