コラム

なんでこんなに辛いの？…母親を追い詰める“子育て”のリアル

更新日：2017.10.28

小さい子どもをもつ母親の生活は、毎日が戦争のようなもの。
過ぎてしまえば笑い話になってしまうようなことも、その瞬間やその場面ではやはり悩んでしまったりしますよね。

そこで今回は、今だから話せる“子育てのツラい話”“苦労話”など、「子どもが小さいとき、最も辛かった体験」をママ100人に聞いてみました。

体力的につらい

・「産後、寝不足の中での授乳と夜泣きが体力的にも精神的にも辛かった…」

・「病院が家の近くになく、私がインフルエンザにかかったときにタクシーに乗れず、病院までベビーカーを押して30分歩いた。途中に坂道が2カ所あり、39度を超えた状態なので登るのが本当に苦しかった」

・「主人が夜勤のときに子どもが深夜に熱を出したので、自分で運転をして救急病院に行ったのですが、待ち時間も長く、上の子はぐったりして、下の子もぐずりだし、私のほうが泣きたくなりました。病院の先生もとても冷たく感じたし、救急のため薬も一日分しかもらえず、次の日別の病院を受診するよう言われ、辛かったです」

育児がうまくいかない

・「子どもがアレルギー性鼻炎で常に機嫌が悪かったので、『どうしてうちだけ？』と悲観的に考えてしまった。乳児の間は納得できる医療も少なく、とにかく親子ともに疲れた」

・「子どもは、こちらが思った通りには反応してくれないし、一生懸命やっても、これが正しいのか分からないので辛かった」

・「長男はワガママで育てにくく、友達とよくトラブルを起こしていて、どうしたらいいかわからなかった」

社会から隔絶された感じがした

・「育児がうまくいかないのも辛かったけど、それも含めて、社会と自分との間にぶ厚い壁がある感じが辛かった。生活のリズムがすべて子ども中心になり、食事や入浴なども常に急かされて、自分を鏡で見る時間もない感じだった」

・「今までの生活と180度ガラっと変わった。毎晩の夜泣きとおっぱい飲まずで、どうしたらいいか分からなくて孤独だった」

・「子どもを産んですぐに引っ越したので知り合いはほぼおらず、友達を作ることも煩わしく感じていたので家にこもっていました。また、未婚の友達同士が遊びに行ったなどという話を聞くと、もはや私の友達ではない感じがして寂しかったです」

仕事との両立が難しい

・「仕事を続けていたので、子どもが病気になったときにずっとそばにいられなかったことや、熱があるのに仕事の都合でなかなか迎えに行けなかったことなど、かわいそうなことをたくさんしたと思います」

・「自分の仕事が忙しかったり上手くいかなかったときに心に余裕がなくなり、子どもにやさしく接することができなかった」

夫が協力的じゃない

・「夫の仕事が忙しく、家にもあまり帰ってきませんでした。母子で熱を出したときは、病院にも行けずに困りました」

・「私が仕事を辞めて出産を迎えたので、“夫は稼ぐ人”“私は子ども（と夫）の世話・家事全般”という暗黙の了解がありました。ですが、深夜・休日関係なく赤ちゃんの相手や世話をしながら家事をこなすのは、さすがに辛かったです。子どもがギャン泣きするとおんぶをして、私も涙しながら掃除機かけや窓拭きをしていたのを思い出します」

・「私は一日中子どもから目を離さず、初めての子育てを頑張っているのに、仕事から帰ってくると自分だけ独身時代と変わらないような態度をとっていた主人に腹が立ち、子どもを抱いたまま外に出て泣いたりしていました」

子どもが小さいときは身の周りの世話だけでも精一杯…、母親も余裕がなくなりますよね。
「イクメン」などという言葉が流行っても、まだまだ育児の負担は母親側にズッシリのしかかってくることが多いもの。
ただ、どんなにつらいときがあっても、不思議なことに子どもの笑顔を見れば忘れてしまえますよね。
「なぜ、あんなに悩んでいたんだろう？」と笑って振り返れる日は遠からず必ず来ます。その時まで、お母さんたち、がんばりましょう！

文／吉田直子
※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
写真© ucchie79 - Fotolia.com

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