忙しい主婦のほったらかし料理に最適!と話題の電気圧力鍋。家事の時短になる、子どもの面倒を見ながら料理できる、手の込んだ料理がワザいらずでおいしくできるなど、さまざまな評判を目にしますよね。
とはいえ実際に使ったことのある人は意外と少ないのでは?
そこで、暮らしニスタ★主婦 Starsメンバーの3人の暮らしニスタさんに3つの商品を実際に試してもらいました。使いやすさは?時短になる?どんな料理ができるの?などを本気でレビュー!
電気圧力鍋選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
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商品をチェックする暮らしニスタ★主婦 Starsはこの3人!
①電気圧力鍋をふだんから愛用する料理のプロ「midori」さん
野菜ソムリエプロ、フードコーディネーター。夫、6歳長女の3人家族。料理関係の仕事をしていることもあり、シャープのホットクック(電気調理鍋)とBRUNOの電気圧力鍋を愛用。
②電気圧力鍋歴9年!効率、量、味も大事にしたい「よんぴよまま」さん
夫、上は専門学校2年生から下は小学3年生までの4人のお子さんの6人家族。電気圧力鍋は使い始めて9年目。塊肉の料理や骨ごと食べられる魚料理など圧力鍋ならではの料理に活用中。
③電気圧力鍋使用は初。料理に簡単・時短を求める「戎谷洋子(Yoko.E)」さん
多数の資格をもち、整理収納のプロとして活躍中。夫と2人暮らし。電気圧力鍋は今回が初使用。料理があまり得意ではないとのことで、ふだんは手間をかけずにラクに作れることを重視している。
試した商品は今人気の「パナソニック」「アイリスオーヤマ」「シロカ」の3メーカー
今回お試ししたのはこの3商品。左のアイリスオーヤマと右のシロカは、最近発売されたばかりの新商品です。まずはそれぞれの基本情報をチェック!
(中)パナソニック 電気圧力なべ SR-MP300-K
自動調理は7メニュー(カレー、肉じゃが、角煮、ヘルシースープ、玄米、黒豆、甘酒)。素材本来の栄養とうまみをいかす「無水調理」&「ヘルシースープ」コースも。満水容量3.0L/調理容量2.0L、圧力70kPa ゲージ圧(約115℃)。参考価格2万2400円
(右)シロカ おうちシェフPRO SP-2DM251ホワイト
83種類の豊富なオートメニューを搭載。圧力調理や無水調理のほか、スロー調理、低温調理、発酵など1台10役の調理方法が。調理容量:1.68L/満水容量:2.4L 使用最高圧力95kPa ゲージ圧 1万5800円
(右)アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス3L液晶タイプ KPC-MA3-B ブラック
108種類の自動メニューを搭載し、そのうち52種類は健康を意識したヘルシーメニュー。6種類の手動メニューもあり時間・温度などを設定して調理ができる。満水容量3.0L/調理容量2.0L、最高圧力70kPa 。参考価格2万5,080円(税込)
まずは電気圧力鍋の基本操作を5つの共通項目でチェック!
さっそく3機種の比較検証をスタート!3人に共通のメニュー「ビーフシチュー」を作ってもらい、「サイズ」「時短」「使い勝手」「味」「お手入れ」の5つのポイントについて率直にコメントしていただきました。
チェックポイント①サイズ感&デザイン
3商品を並べてみると、見た目にも大きさが結構違います。調理容量は、パナソニック(左)とアイリスオーヤマ(右)が2.0L、シロカ(中)が1.68Lです。
midori:3人家族の我が家にはシロカのサイズ感がぴったりでした。見た目もスタイリッシュで素敵♡
パナソニックは3人分には十分。コンパクトで持ち運びしやすく、置き場所を取らなのがいいですね。ただ、もう少し見た目がオシャレだと女性ウケが良いかも?アイリスオーヤマは横幅が大きくてキッチンで場所を取ってしまうのがちょっと…。
よんぴよまま:パナソニックもアイリスオーヤマも3~5人向きのサイズ感ですが、6人家族の我が家でもメイン料理がギリギリ作れました。
アイリスオーヤマは横幅が広い分、並べて加熱するメニューはいちばん多く作れるのがよかったです!
シロカは6人家族の我が家には小さいかな。育ち盛りの男の子がいたら2~3人分作るのも厳しいかも?
↑アイリスオーヤマはプリンカップも4個入りました。
戎谷:シロカのコンパクトさは、夫と二人暮らし、2LDKの住まいにはぴったりでした!見た目もかわいい♪日々使うから“映え”も大事ですよね(笑)
パナソニックもアイリスオーヤマも、容量は我が家には多いですが、冷凍したりアレンジしたりできるので、問題なし。ただ、アイリスオーヤマはやはり大きく感じました。
【まとめ】サイズ感&デザイン
6人家族のよんぴよままさんはパナソニックやアイリスオーヤマで、ぎりぎりメインが作れるくらい。
3人家族のmidoriさんと2人家族の戎谷さんは、パナソニックやアイリスオーヤマも問題なく作れるけれど、シロカのコンパクトさがちょうどいいと感じたようです。
チェックポイント②操作のしやすさ
<パナソニック>
midori:表示ボタンが多くてはじめは迷ってしまいました。矢印ボタンやダイヤルがないので、メニューや時間を選択するのが難しい…。
戎谷:操作部分が「手動調理」「保温」「自動調理」の3つに分かれ、調理方法もパネルに「圧力調理」「煮込み」などと出て、私は最も操作が分かりやすいと思いました。時間を1分単位で調整でき自由度も高いのも◎。
<シロカ>
midori:液晶画面が大きくて見やすいです。最初は戸惑いましたが、パネル部分がすっきりしている&フタにおすすめメニューの番号が記載されているので分かりやすかったです。
戎谷:他の機種より選択することが多く、私はパネル操作が難しく感じました。ただ慣れれば、メニューにあったモードを選んでおいしく仕上げることができそう。時短モードがあるのはいいですよね!
よんぴよまま:多機能なのにボタンの数が少なく、初めは難しく感じました。でも、慣れればOK!また、説明書にあるオートメニュー一覧表がすごくいい!作りたいメニューがひと目でわかります。
よんぴよまま:使いやすさでいうと、調理後フタを開けるときに必ずミトンを付けてしないといけないのは面倒かも。
<アイリスオーヤマ>
midori:操作ボタンが少なく、ダイヤルを回して選択をするタイプ。すっきりシンプルで好印象♡
よんぴよまま:とにかく親切丁寧で、説明書がなくてもOKなくらい分かりやすい!初心者でも安心して使えます。メニューも探しやすく、自動メニューは番号でも検索できて簡単。終了までの残り時間もわかるのが便利でした。
戎谷:「おもりのレバーを密封に合わせてください」など、ディスプレイで次の動作を教えてくれるから迷いなし!
【まとめ】操作のしやすさ
操作方法も、タッチボタンやダイヤルなど機種ごとに個性が。アイリスオーヤマは初心者でも分かりやすい点が高評価。ほかの2つも、慣れれば難しいことはなく、調理の強い味方として使えるということが分かりました。
チェックポイント③手間や調理時間をどれだけカットできるか
<パナソニック>
戎谷:調理時間はレシピ本では80分(調理スタートから鍋を開けるまで)で、実際には肉の下茹でなどが必要だったので、105分かかりました。
戎谷:材料を入れた後、加圧2回と煮込みも必要なので、結構手間がかかった印象です。ほかの作業に移りにくく、このメニューではあまり時短という感じがしなかったかも。
よんぴよままさんとmidoriさんも同様の感想。
全員:ビーフシチュー以外の、スイッチオン1回で作れるメニューを試したら、“時短”をもっと実感できると思います。
<シロカ>
midori:先にフライパンで具材を炒めるので洗い物が増えるのは難点。加圧時間は15分程度でも減圧時間がかかり、仕上げにもデミグラスソースを加えるので、時短かと言われると?かな。
よんぴよまま:私も同じく、肉と野菜をあらかじめフライパンで炒めてから圧力鍋を使用するからか、レシピでは総調理時間は約64分となっているけれど、90~100分程度かかりました。
戎谷:今回は64分予定で私も96分かかりましたが、加圧が1回なのでスイッチを押したらその場を離れられるのがよかったです。
<アイリスオーヤマ>
戎谷:レシピ通り80分で完成!鍋モード15分、昇温15分などと表示が出るので、安心して放っておけて他の家事ができるので時短につながると思う♪今回は圧力調理中にサラダを作り、ブロッコリーを茹で、洗い物もできました。
midori:鍋モードを使うと別のフライパンで具材を炒める手間がなく、1台で完結できるため時短になりました。広くて浅めなので炒めたり混ぜたりもラク♪
よんぴよまま:一般的な普通の鍋で作るにはもっと時間もかかり、煮崩れなどもするので断然手軽で時短。他の鍋やフライパンなども不要だから作業がスムーズで片付けもラク。手間も時間もカットできます!
【まとめ】手間や調理時間をどれだけカットできるか
3人の共通意見として、やはり、材料を入れたら放っておける&これ一つで調理できるのが、電気圧力鍋の使い方としては便利との声が。
チェックポイント④出来上がりの味
<パナソニック>
midori:私は3機種とも同じ材料、同じ味付けで作ってみたんです。パナソニックはお肉の柔らかさが最高レベルでした♡
よんぴよまま:2回に分けた圧力調理のおかげで、お肉もしっかり柔らかく、大ぶりカットした野菜も煮崩れずに柔らかくて感動!コクがあるのにくどくなくて個人的には1番好き。圧力鍋ならではの楽しみ方だと思います。
戎谷:お肉がとろけるほど柔らかく、味も好みでしたが、お肉を別鍋で下茹でして水洗いする、玉ねぎを1個すりおろすといったプロセスがハードルが高い…。だからこそのおいしさだと思うので、本格的な味わいを目指す人にはおすすめです。
戎谷:同じ煮込みレシピでもホワイトシチューは鍋に入れて加圧後10分煮込むだけなので、そういう簡単メニューも試したいです!
<シロカ>
midori:お肉はスプーンでほぐれる柔らかさで、旨味も感じられました。じゃがいもも煮崩れしそうなほどの柔らかさでおいしいと思います。
よんぴよまま:お肉はほろほろと柔らかく、野菜は煮崩れのないキレイな仕上がり。甘めの味で子どもに好評でした。
戎谷:味つけが我が家にとっては濃いめかな~。お肉はパナソニックと比べるとやや固い仕上がりでしたが、これが手間の差かも?
<アイリスオーヤマ>
midori:お肉の柔らかさはシロカとほぼ同じ。スプーンで簡単にほぐれ、噛みしめるほどに肉の旨味が感じられました。
よんぴよまま:サラッとしているのに旨みもあり、20歳長男と16歳長女にはいちばんヒット。工程がシンプルで作りやすく、この手間でこの味なら大満足★
戎谷:3つの中で一番やさしい味。お肉は柔らかすぎず、それが逆にお肉らしさも残る食べごたえで、夫にも好評でした。
【まとめ】出来上がりの味
ビーフシチューで言えば、手間はかかっても本格的な仕上がりを求めるときにはパナソニックが、ふだん使いで手軽においしいビーフシチューを食べるならシロカやアイリスオーヤマがおすすめという結果に。
チェックポイント⑤お手入れのしやすさ
<パナソニック>
よんぴよまま:形がシンプルなのでパーツも最小限。パッキンやおもりを取るのも簡単で取り付けも迷わず出来て◎。ただ、鍋は洗いやすいけれど、ニオイが付きやすいかもしれません。
midori:ゴムパッキンが外しやすく洗いやすいのですが、パナソニックだけコンセントが取り外せなかったのは残念。
<シロカ>
戎谷:パーツが6個もあるので洗うのが大変!パッキンと圧力ピンはとても小さく、紛失に気を付けないといけないし「お手入れがラク!」とは思えなかったです。ただ、ノズルキャップや水蒸気受けがないのはラク。
よんぴよまま:3つの中では1番パーツが多く、ちょっと手間はかかります。こちらもニオイが取れず、重曹とお酢を入れた湯でパッキンを煮沸。かなり軽減したものの若干のニオイは残りました。
<アイリスオーヤマ>
戎谷:パーツも少なく、お手入れは簡単♪
よんぴよまま:比較的部品は少ないのでお手入れはしやすいです。3機種の中で唯一、ニオイ対策のお手入れモードを搭載。30分の煮沸をすると鍋のニオイはほぼなくなるけれど、パッキンのニオイは取り切れませんでした。
【まとめ】お手入れのしやすさ
パーツが少ない機種は洗い物も少なく、お手入れの簡単さに直結するよう。また、ニオイ移りしにくいかどうかは意外なポイントと言えるかも。
後編に続きます!
次のチェックポイントは、それぞれの電気圧力鍋が持つ個性的な機能や調理メニューのバリエーション。実はこれが購入するときの決め手となる大切なポイントです。ぜひ後編の記事をご覧ください。
後編はこちら
撮影・レポート/midori、よんぴよまま、戎谷洋子(Yoko.E)
まとめ/後藤由里子
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