こんにちは。「家事コツ研究室」研究員のFumiです。
お弁当や部活などでよく子どもに持たせる“おにぎり”。夏場はおいしさに加え、特に衛生面が気になりますよね。
みなさんは、おにぎりをどんなもので包みますか? 息子には、おにぎりをラップで包んで持たせることが多いのですが、私が子どもの頃の遠足などでは、母はよくアルミホイルでおにぎりを包んでくれました。
なぜ、アルミホイルだったのでしょうか。おにぎりを包むならラップとアルミホイルで、一体どっちがいいのか?!
味や衛生面についてのメーカーさんの情報を参照しながら、実際に食べ比べて調べてみました!
基礎知識をチェック! ラップとホイル、それぞれにメリットあり
ラップフィルム(以下、ラップ)とアルミホイル(以下、ホイル)。それぞれの各メーカーさんの公式サイトを見ると、いずれも「おにぎりを包む」という使い方が紹介されていました。ただし、「ウリ」が微妙に違う様子。
まとめると、次のような感じです。
●ホイルでおにぎりを包むと
・完全に密閉されないため、ほどよく水分が抜ける。お米間に空間が生まれ、“ふんわり”おにぎりに。
・遮光性が高いことで、雑菌の繁殖の原因となる高温多湿状態を緩和できるため、長時間持ち歩く時にも適している。
・お米がくっつくことがあるのと、包んだまま電子レンジで温めることができないのがデメリット。
●ラップでおにぎりを包むと
・密閉されて乾燥しにくく、しばらく保管するとおにぎりがしっとり、もっちり食感に。
・そのまま電子レンジで温められる。
・具沢山でも包みやすく、成型のアレンジが楽しめる。中身を見せたい時にもぴったり。
・密閉されるので、時間が経つと湿気が溜まってしまい、ご飯がベチャッとしたり雑菌が繁殖しやすかったりするのがデメリット。
こうした情報を比べると、長時間持ち歩くならホイルがよく、自宅ですぐに食べる時や中身を見せたい時にはラップが役立つ、という印象でしょうか。
さらに、暑い季節には衛生面が気になるところ。これについて、さらに調べてみました。
衛生面では、ラップ&ホイルのW使いがいいかも
日本おにぎり協会の公式サイトによると、気温が高い日のおにぎり作りの注意点は、「殺菌作用のある具(梅干しなど)を使う」「ご飯を炊く時に酢を少し入れる」「食べる時に再度加熱する」のほか、「素手でにぎらない」の4つ。
手洗いは大事ですが、長い時間、手を洗いすぎると逆に雑菌が増える可能性があるのだとか!
そこで、「ラップでおにぎりをにぎるのがもっとも望ましい」のだそうです。
ほか、「高温多湿の場所に長時間、おにぎりを保管しないことが最低限必要」とも。
こうした情報とメーカーさん情報を合わせると、暑い季節におにぎりを長時間持ち歩くには
(1)作る時はラップでにぎる
(2)少し冷ます
(3)ホイルに包み、保冷剤を入れた保冷バッグなどで保管する
の3ステップで用意するのがよさそう、と思いました。
ホイルは遮光性が高いうえに、ホイル自体に抗菌性がある商品も。
さらに、いくつかのメーカーさんでは、おにぎり用アルミホイルを発売しています。そちらもチェックしてみました!
おにぎり用アルミホイルとは
おにぎり用アルミホイルは、お米や海苔がくっつきにくく、パサつきにくく、おいしさをキープでき、抗菌性があるなどの工夫がされているホイル。おにぎりを保管する時の「あったらいいな」が叶う商品と言えるかも!
吸湿性のある素材とアルミを貼り合わせたタイプのものや、かわいいデザインのものなどが登場しています。
ただ、価格が通常のホイルよりも割高なのと、購入できるお店が限られているのが難点。私は近所のちょっと大きめのスーパーマーケットで2種類をようやくゲット。取り扱いがないお店も多そうなので、見つけた時に買うのがいいかも。
食べ比べた結果を発表!ラップvsホイルvsおにぎり用アルミホイル
最後に、ラップ、ホイル、おにぎり用アルミホイルで包んだおにぎりの味の感想をお伝えしますね!
朝、おにぎりを作りって実験開始。ラップ、ホイル、おにぎり用アルミホイルで包装し、保冷剤を入れた保冷バッグに入れました。3時間後、それぞれ半分にカットして、小学生の息子2人と私でいざ、実食!
ラップで包んだおにぎりは、息子も私も「ご飯が柔らかい。しっとりしてるね」といった感想。
ホイルで包んだおにぎりは、お米の粒がしっかりしていて、噛むと甘みがより感じられました。
おにぎり用アルミホイルで包んだおにぎりは、ごはん粒がふっくら柔らかく、甘みがある印象。
その結果、わが家ではおにぎり用アルミホイルのおにぎりが堂々の人気No.1! つづく人気No.2はラップとホイルで意見が分かれました。味は、好みによりますよね…。
おにぎり包装材は、目的に合わせて使い分けるといいかも
ラップ、ホイル、おにぎり用アルミホイルは、どれもおにぎりと良好関係!
あとは目的に合わせて、わが家の場合は長時間保管するならアルミホイル、食卓を盛り上げるカワイイおにぎり作りなどにはラップ、衛生面や味にこだわりたい時にはおにぎり用アルミホイル、などと使い分けたい、と思いました。
おにぎりを作るみなさんの参考に、少しでもなればうれしいです♪
写真・文/北浦芙三子
【参考】
東洋アルミ「ホイルとラップの違いを知れば、 いつものおにぎりがもっと便利においしくなる!」
クレハ「おにぎりレシピ」
日本おにぎり協会「夏場に向いているおにぎりの作り方」
東洋アルミエコープロダクツ「おにぎりホイルPLUS!」
旭化成ホームプロダクツ「クックパー®おにぎり包みシート」
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