こんにちは。家事コツ研究員Hです。
これまで捨てていたみかんの皮。乾燥させて料理に使うアイデアを別の記事でご紹介しましたが、再利用アイデアの第2弾!「お掃除」と「お風呂」でもみかんの皮が大活躍ですよ。もう捨てられません!
みかんの皮の成分が「お掃除」に向いているワケ
みかんの皮に含まれる「リモネン」「クエン酸」「ペクチン」はお掃除にも役立つ成分です。
●リモネン…油を分解する作用や消臭効果
●クエン酸…水あかや石鹼などのアルカリ性の汚れを落とす作用
●ペクチン…コーティング作用
みかんの皮を使った掃除ならば、化学洗剤ではないので手荒れの心配もなく、小さなお子さんやペットのいる家庭でも安心して使えますね。しかも環境にもやさしいエコ洗剤!みかんの皮を捨てる前に、ぜひ試してみてください。
みかんの皮で直接お掃除!
電子レンジ庫内の頑固な汚れがスッキリ
1.みかん1〜2個分の皮を電子レンジ(600w)に入れて2分ほど加熱します。みかんの皮が温まると水蒸気とみかんの香りがたち、レンジ内に行き渡ります。加熱しすぎると皮が焦げてしまい逆効果なので、様子を見ながら加熱時間を調整してくださいね。
2.加熱が終わったら、温まったみかんの皮でレンジの庫内の油汚れをこすります。みかんは熱いので気をつけて!
3.最後に硬く絞ったふきんで庫内を拭き上げます。知らず知らずのうちにこびりついた頑固な汚れもみかんの皮効果で取れやすくなっています!爽やかな香りが残り一石二鳥です。
シンクや蛇口の金属部分がピカピカ★
暮らしニスタで過去に紹介していたお掃除アイデアを紹介!シンクや蛇口の金属部分をみかんの皮の内側の白いほうで擦り、あとは水で流します。みかんの皮の白いほうにはペクチンが多く含まれているので、水あか掃除にもってこい!コーティング作用もあるので、輝きも持続します。
みかんの皮を煮出して作る「みかん洗剤」
掃除用洗剤として使える「みかん洗剤」を作っていきましょう。少し時間はかかりますが、作り方は超〜カンタン!みかんの皮を水に入れて煮出すだけ!しかも自然素材の上に材料費はほぼゼロです。
コンロ周りや電子レンジ、食器棚や冷蔵庫内をチャチャっと掃除したいときに手軽に使えて便利ですよ。ふきんにみかん洗剤を含ませて拭いたり、スプレーで吹きかけたり、キッチンペーパーを使って湿布のようにしたり、使い方いろいろです。
〈準備するもの〉
・みかんの皮:4個分
・水:400ml
1.みかんの皮と水を鍋に入れ、火にかけます。
2.沸騰したら弱火にし、15分程度煮詰めます。お湯がオレンジに色づき、容量は約半分に減ります。3.2を網などで濾します。冷ましてから、スプレーボトルなどに移します。冷蔵庫保管で1週間程度持ちますが、無添加なので早めに使い切るのが良いでしょう。
みかん洗剤で掃除してみました!
いつも見ないフリをしてしまう換気扇のフード…今回、半年ぶりに掃除してみました。水拭きだと、ホコリと油がかたまってしまい、うまくきれいになりません。これが嫌でいつも掃除を後回しに(笑)
みかん洗剤を含ませたふきんで拭いてみました。油汚れがついたところは、力を入れて軽くゴシゴシすると、意外とカンタンに取れました。最後は水拭きで仕上げ。ホコリも油汚れもきれいに取れました!!!
みかんの皮の成分が「お風呂」にぴったりなワケ
みかんの皮に含まれる精油成分の「リモネン」。爽やかで甘酸っぱい香りにはリラックス効果や血行促進の作用があります。
みかんの皮をお風呂に入れると、リモネンがお湯の中に溶け出し、肌の表面に膜を作って体を冷めにくくする保温効果も生まれます。
さらに、みかんの皮に含まれる「ビタミン」や「クエン酸」は肌の調子を整えたり体臭を和らげる効果も期待できます。
寒い冬のお風呂上がりでも体がポカポカ!リラックス効果で寝つきも良くなり、さらに美肌も期待できるなんて、うれしい効果が詰まっていますね。
みかん風呂(入浴剤)の作り方
みかんの皮はフレッシュの状態でも乾燥させた状態のどちらでもOK!早速Hも試してみたところ、フレッシュなまま使ったみかん風呂は、みかんの爽やかな良い香りがよく出て癒されました。
一方、乾燥したみかんの皮を使うと、香りは期待したほど出ませんでしたが、風呂上がりでも体がポカポカして保温効果が実感できました。
生の皮を使った“みかん風呂”
〈準備するもの〉
・みかんの皮:3〜4個分
・野菜ネット(または不識布のパック)
1.みかんの皮を野菜ネットに入れます。みかんの皮は小さくちぎるとネットの網から出てしまうので、大きめにちぎる
2.湯船に入れお湯をかき混ぜます。入浴中に手で軽く揉むと香りが広がります。やりすぎると、肌がピリピリしてくるのでご注意を。
乾燥させたみかんの皮を使ったみかん風呂
〈準備するもの〉
・みかんの皮
・ザルorトレー
・不識布パック
1.みかんの皮を適当な大きさにちぎります。ザルやトレーの上に重ならないように広げ、1週間程度天日干しにします。
2.乾燥したみかんの皮を不識布パックに詰めて湯船に入れます。5分ほどするとじわじわとお湯がオレンジに色づいてきます。不識布パックを使うと、みかんの皮の細かいクズがお湯の中に出ないので良いですよ。排水口用のネットでも代用できます。
※みかん風呂の注意点
リモネンは酸化すると肌に刺激を与える作用があり、みかん風呂に入っていると肌がピリピリ感じることがあります。お風呂から上がるときはシャワーで体を軽く流しておきましょう。
リモネンは乾燥させることで刺激が減ると言われているので、お肌の弱い人はみかんの皮を乾燥させてから使用することをおすすめします。
まとめ
お風呂にお掃除に、みかんの皮がこんなにも普段の生活の中で使えるアイテムだったとは目からウロコでした!今まで捨てていたのがもったいなく感じちゃいますね。これからは、みかんを美味しく食べたあとは、賢く再利用しちゃいましょう。
●参考:みかんな図鑑
文・写真/和泉日実子
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