コラム

捨てたら損！みかんの皮がこんなに料理で大活躍とは！？

更新日：2020.12.16

こんにちは。「家事コツ研究室」研究員Hです。

冬に欠かせない果物といえば「みかん」。常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。実はH家もみかん大好き家族。いつもゴミ箱行きとなるみかんの皮を見るたびに、もったいない…何かに使えないかしら…と考えていたところ「みかんの皮が料理に使える！」との情報をキャッチ。しかも！カラダにいい成分もたっぷり！早速試してみたところ…神レベルでしたよ♡

みかんの皮の成分、効能・効果

まず、みかんの皮にどんな栄養や効果があるかチェックしておきましょう。

みかんの皮は、漢方の本場・中国では「陳皮（ちんぴ）」という生薬として使われています。陳皮とはみかんの皮を乾燥させて作ったもので、スッキリと爽やかな香り成分のリモネンやポリフェノールの一種のヘスペリジンを多く含みます。

これらには、リラックス効果、血行や代謝促進、免疫力アップの効果があると言われています。さらに、胃腸の調子を整え、食欲不振、消化不良などを鎮める働きを持つそうです。

みかんの皮には、血行を良くして体を温めてくれたり、免疫力アップで風邪予防に繋がったりと、肌寒いこの季節にぴったりの効果が詰まっていますね。

自宅で簡単にできる♪「陳皮」の作り方

みかんの皮はそのまま使うよりも、乾燥させて「陳皮」にしたほうがさまざまな料理に使いやすくなります。

みかんの皮についた汚れや農薬、ワックスを落とすためにも、乾燥させる前に皮をしっかり洗っておきましょう。皮をむく前の丸い状態のほうが洗いやすいですよ。

【天日干し編】

１．みかんの皮を小さくちぎります。硬いヘタや傷のついた部分は取り除いておきます。皮をザルやトレーの上に、重ならないように広げます。小さめにちぎることで表面積が増え、空気に触れる面積も増えるので、より乾燥しやすくなります。

2．１週間程度、天日干しにします。時々、ザルをゆすって皮の上下をひっくり返し、満遍なく乾燥するようにします。皮がカラカラになったら出来上がりです。水分がとんで、半分くらいの量になります。

【電子レンジ編】

１．みかんの皮を小さくちぎります。硬いヘタや傷のついた部分は取り除いておきます。皮をキッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に重ならないように広げます。

2．電子レンジ（600w）で2分間加熱し、水分をとばしていきます。一度取り出して皮の上下をひっくり返し、さらに１分間加熱します。その後は、30秒ずつ様子を見ながら、完全に水分がとんでカラカラになるまでレンジにかけます。みかんの皮の厚みや大きさによって時間は異なるので、加熱時間は調整してくださいね。

千切りにする場合

みかんの皮を千切りにしてからザルに広げて干すと作りやすいですよ。細く切ってあるので、３日程で乾燥してしまいます。

粉末にする場合

みかんの皮を乾燥させて「陳皮」にした状態で、ミキサーやミルなどで粉砕します。

保存方法

皮がしっかり乾いたら、密封容器に入れて保存します。海苔などについている乾燥剤を容器に一緒に入れておくと、湿気防止にもなります。

「陳皮」のアレンジレシピ4品

陳皮茶

・陳皮:4~5g
・熱湯:200ml
陳皮を急須に入れて熱湯を注ぎます。5分ほど蒸らし、薄っすらとオレンジに色づいたら出来上がりです。ほのかな香りとやわらかい味わいです。お好みで蜂蜜や生姜を入れてどうぞ。また緑茶やプーアル茶などとブレンドすると、お茶の苦みと陳皮のすっきり感が合って美味しいですよ。