コラム

わが子が加害者になったらどうする？母たちが体験したリアルレポ

更新日：2017.10.28

わが子の成長は嬉しいもの。しかし、成長過程のひとつとして避けては通れないのが、園や学校でお友達とケンカをする経験です。
もしそのときに、相手にひどいことを言ったり、手を出してしまったら…。子どもにはどう反省させる？　あなたは相手の子や親にどう対応しますか？

わが子が他の子どもに危害（いじめや暴力など）を加えてしまったことはありますか？

YES　　　　　33人
NO　　　　　67人

自分の子が他の子に危害を加えてしまった経験は、意外と多いよう。
一体どんなことをしてしまったのか、気になる続きを早速見てみましょう。

上手く言葉が出てこずに、「押す」「噛む」

・「クラスの子の手を噛んだり、押したりしたことがあります。先生が、目を離さないようにしてくださいました」

・「ケンカをして押されたようで、噛みついてしまいました。幼稚園の先生から連絡があり謝りに行きました。向こうも『押したのでお互い様ですよ』と言ってくださり、ホッとしました」

・「子どもが2歳のとき、言葉より先に手が出てしまい、近寄ってくる子どもを意味もなく押したり、唾をかけたりしていました。まだ小さい子どもの事なので、大概の方は仕方がないと許してくれましたが、自分の子どもがしたことは悪いことなので、きちんと相手の前に連れて行き謝りました」

小さい子に多かったのが「押す」「噛む」という回答。自分の気持ちを言葉で伝えるには難しい年頃ならではのことのよう。
年齢が上がれば、「ダメ」としっかり言い聞かせていけば自然に少なくなるようです。

じゃれあいも、本気も「叩く」

・「ふざけて叩いたりしたことがあります。ケガもないですし、男の子同士の遊びなので仕方ないというスタンスです」

・「おもちゃの取り合いになって、そのおもちゃで相手の頭を叩いてしまったことがあります。相手は泣いてしまい、子どもと一緒に謝りました」

・「些細なことで引っ掻き合い、叩き合いのケンカをしました。学校から連絡がきたので、菓子折りを持って謝りにいきました。向こうから手を出したけど、ケガをさせたのはこちらなので平謝りしました」

押す＆噛むと同じく多かったのが、叩いてしまったという回答。
ついカッとなって手が出てしまったという体験から、男の子なので日常茶飯事だしケンカはお互い様という意見まで幅広くありました。
「叩く」をとおりすぎて「殴る」になってしまった、という回答もありましたが、その場合は親子揃って相手に謝りに行ったそうです。

敏感な親御さんもいらっしゃいます

・「息子が幼稚園のとき、クラスの女の子のお尻を触ってしまい親御さんがとてもビックリされ騒ぎになってしまったことがありました。触ってしまったことをお詫びし、親御さんが考えているようないやらしいものではなかったことを伝えました。当初、転園させると騒いでいましたが、時間とともになくなっていきました」

・「お友達を叩いてしまい、向こうの子は泣いてしまいました。もちろん、向こうの子どもさんとママさんに謝りました。ママさんは『子ども同士だからよくあるし、大丈夫ですよ』と言ってくれましたが、表情は歪んでいました。そして私は、役所の子ども発達相談に連絡して相談し解決します。もうやらないように…」

・「幼稚園のときに、男っぽいわが娘がクラスメートの女子をブロックでこづいたようです。神経質な親は電話をしてきて『お宅はどういう教育なさってるの』と言ってきたので、テレビドラマのようなセリフに内心笑いつつ、とりあえず謝った」

相手の親御さんにも思うところはあるでしょうし、顔に出てしまうのは仕方のないことかもしれません。
しかし、やられたからといって過剰に騒ぎ立てたり、後々まで攻撃するのは考えなくてはいけないかもしれませんね。

こんな親御さんも

・「遊んでいるときに、おもちゃをまったく貸してくれなかったのでお友達をぶってしまいました。ただ、仲良しのママ友の家での出来事なので、わが子を説得しつつ、ママ友にも協力してもらい、お互いに謝って仲直りして、おもちゃを貸してもらいました」

・「幼稚園の年少がやったことなのでケガなどはなかったけれど、好きな女の子に注目してもらいたくて突き飛ばしてしまった。もともと息子がその女の子を好きな事はわかっており、相手の女の子にはお兄さんがいたこともあり、相手の親御さんからは『男の子は仕方ないね。まだ好きって表現できないしね』と大笑いでおさめてくださって感謝した」

・「イジメではなく、体育の授業中にケガさせてしまったことがあります。相手のお母さんに連絡しましたが、「お互い、いつ加害者になるか分からないので気にしないでください」と言われ、ありがたく思ったと同時に、申し訳ない気持ちで一杯になりました」

もちろん危害を加えてしまった方が謝ることは大前提ですが、こう言ってもらえると親としてはホッとしますね。
子どもが小さいうちは、相手の親御さんとも話し合って解決に持っていけるとベターなようです。もちろん、本人達も納得できるように。

百組の親子がいれば、百通りの子育ての方法があります。それでも悪いことをしたら叱り、相手に謝るのは基本です。
誰もがいつ加害者になるか分かりません。危害を加えた場合も、加えられた場合も、嫌な思いを残さないよう解決できるといいですね。

文／namikibashi
※暮らしニスタ編集部が子持ちの既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
写真© fasphotographic - Fotolia.com

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