コラム

わが子の行動を心配する母親が急増！「もしかして行動障害」？

更新日：2017.10.28

最近、よく耳にする「子どもの行動障害」。
診断基準が曖昧なこともあり、わが子のちょっとした行動も「行動障害かも？」と思ってしまう人も少なくないはず。
そこで今回は、子どもを持つママ100人に、「行動障害」についての意識や意見を聞いてみました。

【質問１】子どもが「行動障害」かもと思ったことはありますか？

YES　　　　　33人
NO　　　　　 67人

およそ3人に1人が、わが子に対して「行動障害」かもと思った瞬間があると回答。
ここ20年でそう診断される子どもが急増したという研究結果もあることを考えると、この結果にもそういった時代背景が反映されているのかもしれません。

【質問２】「行動障害」かもと思ったのはなぜですか？※質問１で「YES」と回答した人に質問。

▼落ち着きがない
・「同じ2歳でも、ほかの子は先生が読む絵本を聞いているのに、うちの子はうろうろしてジッと座っていられず、気に入らないことがあるとすぐに癇癪をおこしていました」

・「下の子は言葉が遅く、ずっと健診で“要観察児童”とされていました。水をこぼしたり、散らかしたり、うまく食べられなかったり…親から見ても上の子に比べて不注意な点が多く心配していました。4歳になった最近の面談で、“要観察”からやっと外れて安心しているところです」

・「ほかの子どもとは動きの量が違い、眠っているとき以外は常に動き続けています」

▼騒ぐ
・「ほかの子が騒いでいると一緒になって走り回ったり大声で叫んだりすることがあり、ちょっと心配」

・「癇癪をおこすと、全く止めることができないくらい、とても暴力的な行動をとるので」

▼突飛な行動
・「子どもが3歳の頃、突然大声を出しながら走りだしたりする突発的な行動があった」

・「小学校に入学したての頃、先生に言葉で訴えることが出来ず、机のわきにすぐに寝転がって起きようとしないということが続きました」

▼協調性がない
・「みんながしていることに興味を示さず脱線していたときによく思いました」

・「ほかの子ができる『順番を守る』とか『空気を読んで先生の言うことを聞く』ということが全くできない。教えても理解しない」

・「幼稚園の頃、参観日でみんなで輪になってゲームをしているときに、一人でホフク前進をしている姿を見たときに強く思いました。今思えば、周りのお子さんたちと違う行動をすることに不安を覚えていたのだと思います」

小さいころの子どもの行動は落ち着きがないように見えるため、ほかの子と同じ行動ができないと、「行動障害かも」と思ってしまうお母さんもいるようです。
「小さい頃はそうだと思っていたけど、違った」という意見も複数ありました。

最近、「行動障害」と診断される例が増えたのは、親や医師の認知が広がり、診断の枠が広がったからという説もあるようです。
また、社会のルールが複雑化していくと、その枠からはずれる人を「行動障害」とジャッジしてしまうこともあり、一概に増加しているとはいえないよう。
幼少期の子ども独特の落ち着きのなさだったり、行動だったりする場合もあり、アンケート結果にも見られましたが成長とともに改善されていくことが多いようです。
とはいえ、あまりに不安を感じて悩んでしまうようであれば、医師の判断を仰ぐのもひとつの方法です。
保健所などでも相談に乗っているので、もし、どうしても気になるようなら利用してみましょう。

文／吉田直子
※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
写真© zatvorniknik - Fotolia.com

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