こんにちは!「家事コツ研究室」研究員Oです。
だんだん寒くなってきたこの時期からさらにおいしくなってくる「かぼちゃ」。そんなかぼちゃ料理の定番と言えば、“かぼちゃの煮物”ですよね。
甘辛い味付けとホクホクした食感が魅力ですが、定番料理と言いつつ、味がしっかりしみ込まなかったり、かぼちゃがべちゃべちゃになって煮崩れてしまったりと、なかなか思うように出来上がらなかった経験はありませんか?
でも実は、材料はそのままに、いつもの手順をちょっと変えるだけでお店のようなかぼちゃの煮物を作れるようになるんだとか。
それが本当なら、今すぐ我が家も変えなければ!ということで、早速ウワサの検証をしてみました。
ポイントは「砂糖をまぶすこと」
では実際に噂の方法で「かぼちゃの煮物」を作っていきます!
<材料>
かぼちゃ…1/4個
砂糖…大さじ3
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
水…200ml
しょうゆ…大さじ2
塩…小さじ1/2
材料は確かにいつも使うものと一緒ですね。
<作り方>
まずかぼちゃの下処理をします。
煮物をキレイに作るためには、この下処理がとっても重要になってきますよ。
1、かぼちゃのわたと種を取り除く
大きめのスプーンを1つ準備し、これを使ってわたと種をくり抜きます。わたが残っていると、出来上がった煮物の食感が悪くなるので、スプーンを使ってキレイに取り除きましょう。
こんな感じでキレイに処理します。
2、かぼちゃをレンチンする
かぼちゃをカットする前に、ラップで包んで600Wの電子レンジで2分ほど加熱します。
こうすることで、硬いかぼちゃに少し火が通り、包丁でカットしやすくなります。
3、ひと口大にカットする
レンチンして少し柔らかくなったかぼちゃの切り口を下にしてまな板の上に置き、包丁でひと口大にカットします。切り口を下にして置くことでかぼちゃが安定し、切りやすくなりますよ。
火が均一に入るように、できるだけひと口大の大きさは揃えるようにしましょう。
4、面取りをする
ひと口大に切ったかぼちゃの角を包丁で削り取る“面取り”をします。面取りをすることで、かぼちゃ同士がぶつかっても煮崩れすることを防ぎ、出来上がった時の見た目もキレイになります。
これでかぼちゃの下ごしらえは完了です。次からはいよいよかぼちゃを煮ていきますが、材料を入れる順番に注目してください!!
5、鍋にかぼちゃを並べる
鍋にかぼちゃを重ならないように並べます。鍋のサイズとしては、大きすぎるとかぼちゃが動いてしまって煮崩れしやすくなり、小さすぎるとかぼちゃが重なって火の通りが均一でなくなってしまいます。
かぼちゃをぴったり並べられる大きさのものを選ぶようにしましょう
6、砂糖をまぶす
鍋にかぼちゃを並べたら、その上から全体に砂糖を振りかけ30分ほどそのまま放置します。ここであれっ?と思った人も多いはず。そうなんです。
いつもなら酒、みりん、しょうゆなどと一緒に入れる砂糖ですが、ここでは最初に砂糖を入れることが最大のポイントになります。
砂糖をまぶして放置することで、こんな感じでかぼちゃから余計な水分が出てきます。汗をかいた感じですね。こうして先に余計な水分を出すことで煮崩れしにくくなり、憧れのホクホク食感に仕上げることができますよ。
7、水と調味料を加える
30分放置して砂糖が溶けたら酒、みりんを加え、さらにかぼちゃがひたひたに浸かるまで水を加えます。
このように、かぼちゃの頭部分が少し出るくらいまで水を入れましょう。
8、かぼちゃを煮る
調味料、水を加えたらまずは強火で加熱し、ふつふつと沸騰させます。
9、しょうゆを加え、落としぶたをして煮る
ふつふつしてきたらしょうゆを加え、クッキングペーパーで作った落としぶたをして、中火で30分ほどコトコト煮ます。
水分がなくなってきたら竹串をかぼちゃに刺し、すっと通ればしっかり中まで火が通ってやわらかくなっている証拠です。
10、火を止めてそのまま放置したら完成
煮汁がなくなるまでしっかり煮たら、火を止めてそのまま30分ほど放置します。煮物は冷めるときに味がしみ込んでいくので、この時間もしっかり取るようにしましょう。
また、熱いまま鍋から取り出すと煮崩れしてしまうので、冷めるまでそのままの状態にしておきましょう。そしてしっかり冷めたら完成です!
出来上がりはこんな感じ
いつもとは砂糖を入れる順番を変えただけの“かぼちゃの煮物”が完成しました。正直なところ、今まで煮崩れしたものしか作ってこれなかったので、まずこのキレイな形の煮物ができたこと自体にかなり感動してしまいました。照り具合もいい感じですよね♪
早速お箸でかぼちゃの煮物を割ってみると、スパッとキレイに半分にすることができ、それを口の中に入れたら想像以上のホクホク感でビックリしました。
そして肝心の味はというと、かぼちゃの中までしっかり甘辛い味が染みていて、これが自分で作れたのかと3度目の感動を味わいました。普段はあまり煮物を好まない小学生の子どもも、これは気に入ってパクパク食べていて、本当にお店に負けないくらいのほれぼれする煮物が完成しました。
ちなみに、この作り方だと、最初の段階でかぼちゃの余計な水分を出すので、もともと水分が多いかぼちゃや甘さが少ないかぼちゃでも、ほどよいやわらかさ、甘みがしっかりある煮物を作ることができますよ。
苦手料理から得意料理へ
“かぼちゃの煮物”と聞くと、昔ながらのおふくろの味代表で小難しいイメージがあり、自分の苦手料理だと思い込んでいました。でも、「砂糖の順番を入れ替える」というとっても簡単な工夫だけで、こんなに簡単においしくできるとは、本当に驚き、目からウロコでした。
かぼちゃの煮物がおいしく作れるって、料理をする自分にとって、とっても自信につながりませんか?ぜひ皆さんもこの作り方で、「得意料理は“かぼちゃの煮物”です」と言えるようになってください。
取材・文/JUNKO
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