シュワッとさわやかな炭酸水。ノンカロリーなのに満腹感が得られるから、食前や空腹時に飲めば、ダイエットにも役立ちます。
また、飲料として使うだけでなく、美容や健康の効果も期待されていますよね。そんな炭酸水をおうちで、しかも安価で作れる方法があるんです! いろんな用途に使える炭酸水を、ぜひ自宅で作ってみましょう!
炭酸水ってどんな効果があるの?
・炭酸水ってなに?
炭酸水とは炭酸ガス(二酸化炭素)の混じった水のこと。この水にフレーバーをつけた「炭酸飲料」もソフトドリンクとして出回っていますが、一般に「炭酸水」と呼ばれるものは、水に炭酸ガスを入れただけのものを指します。
「炭酸水は身体にいい」ってよく聞きますよね。でも、どんな点が優れているのでしょうか? 調べてみました。
・炭酸水の効果:飲む
まず、炭酸水を飲むと胃袋がガスで満たされるので、あまりたくさん食べずにすみます。つまり、ダイエットにつながるというわけですね。
さらに胃腸を刺激することで、便秘を緩和するという働きも。また、炭酸水の二酸化酸素が血中に取り込まれると、血管を拡張してくれて、血流がよくなるという働きもあります。疲労回復、肩こりの緩和にも役立つのだとか。
・炭酸水の効果:料理に使う
炭酸水は料理にも使えます。お肉をやわらかくしてくれる効果や、天ぷらの衣に使うと、ふっくらサクサクにしてくれる効果も。煮込みに使うと、味がしみこむのが早くなる利点もあります。
ほかにも、ご飯を炭酸水で炊くとふっくらする、卵料理やオムレツに混ぜるとフワフワになるなどのメリットも。ぜひ活用したいですね。
・炭酸水の効果:美容に使う
炭酸水の泡には、皮脂や細かな汚れを吸着してくれる作用があります。
美容院などのヘッドスパでは、炭酸水を利用していることも有名ですよね。気になる頭皮の汚れを、炭酸の泡が吸着して、取ってくれるのです。そのうえ、頭皮の血行促進の作用もあるのがうれしい限り。
炭酸水で顔を洗えば、皮脂や角質が洗い流せて、スッキリ! 毛穴を引き締める作用もあるんですよ。
おうちエステにも、ぜひ取り入れたいですね。
炭酸水の使い方が知りたい!
・ 飲料水
飲料水として使う時は、食事の前に常温で飲むのがおすすめ。炭酸水を食前に500ml程度飲むと、満腹感によって食べ過ぎを防ぎ、ダイエットの効果があるとされています。
ただし、炭酸水には食欲増進の効果もあるので、冷やした少量の炭酸水を飲むと、かえって食欲が増してしまうことも!
飲むときは最低でも300mlを、食前に常温で飲むことをおすすめします。
また、実は、暑い時期には脱水予防の水分として活用するのもおすすめなんです。
飲み口がいいので、こまめに水を飲むのが苦手な人は炭酸水を使ってみては? 必要な水分が手軽に摂取できるうえにノンカロリーで嬉しい!
・ 洗顔
顔の老廃物をスッキリ落としてくれる炭酸水洗顔。ぜひ日常のお手入れに取り入れたいですね。炭酸水で洗顔する手順を簡単にご紹介します。
① 予洗いする
まずは炭酸水だけで軽く顔を洗い、汚れを落とします。
② いつもの洗顔料を炭酸水で泡立てる
洗顔フォームを水ではなく、炭酸水で泡立てます。いつも使っている洗顔料でOK! 炭酸水を使うことで泡だちもアップします。
③ 泡でやさしく洗う
泡立てた洗顔料で顔をやさしく洗います。ゴシゴシすると逆効果になりますので気を付けて。
④ 炭酸水ですすぐ
洗顔料を炭酸水で洗い流します。炭酸水を大量に用意することが難しかったら、普通に水で洗い流して、最後に化粧水代わりに顔にはたくだけでもOK。
すべての工程で炭酸水を使わなくても、いつも通りの洗顔をして、すすぎ洗顔を炭酸水で行うだけでも肌がスッキリしますよ。また、洗顔後にコットンに炭酸水を染ませて、5分ほどパックするだけでも引き締め効果がアップ!
・ 風呂
昔から、傷の治療や病気の治療などにも使われてきた炭酸水。心臓に負担をかけずに血管拡張できるということで、ヨーロッパでは医学療法にも使われてきたほどです。
血行促進することで冷え性の緩和などにもなります。
本格的に炭酸風呂を実現しようと思ったら、重曹とクエン酸を混ぜて風呂水を作る方法がありますが、もっと簡単なのがバスタブに普通にお湯を張って、1リットルのペットボトル1本分くらいの炭酸水を混ぜること。
注意したいのが、あまり高温になると炭酸の効果が発揮されないことです。38℃くらいのぬるめのお湯にゆっくりとつかりましょう。
できれば、10分~15分くらいはつかりたいですね。疲労回復や肩こりの緩和にもなり、寝つきもよくなりますよ!
炭酸水の作り方が知りたい!
飲用・食用に美容にと、お役立ちの炭酸水。大量に使う場合は、まとめ買いするのも大変ですよね。ぜひ日常的に使いたい!という人は、自分で作ってみましょう。身近にあるものを使うので、1杯わずか10円以下でできるのもうれしいですね。
★まずはコップ一杯分の炭酸水を作ってみよう!
【材料】
・クエン酸:小さじ1/2
・重曹:小さじ1/2
・水:250ml
・空のペットボトル(炭酸飲料用のもの):1本
※クエン酸、重曹は必ず食品にも使えるものを使用してください。掃除専用のものは使えません。
【手順】
①軽量カップなどに水を入れ、クエン酸を混ぜます。
②重曹を加え、混ぜます。
③反応して泡が立ってくるので急いでペットボトルにつめ、軽く振って冷蔵庫に入れます。
炭酸水の作り方のポイントは?
炭酸水を入れたら、ペットボトルのフタはしっかり閉めます。ペットボトルもフタも、炭酸飲料のものを使ってください(炭酸の圧力でペットボトルが変形してしまうことがあります)。
ペットボトルに入れたあとは、静かに振って混ぜるだけでOK。そのあとは冷蔵庫で保管します。炭酸は2、3日で抜けてしまうので、なるべく早めに使い切るのがポイントです。
また、クエン酸をやや多く混ぜると、飲みやすくなります。
炭酸水の作り方の注意点
手作りの炭酸水は、クエン酸と重曹を使って、二酸化炭酸を発生させるやりかたで作成します。水が冷えているほうが炭酸が抜けにくいメリットがありますが、水が冷たいと重曹が溶けにくい場合があるので、作る時は常温の水を使うほうがおすすめです。
また、重曹+クエン酸はナトリウム、つまり塩ということになります。手作りの炭酸水がちょっとしょっぱく感じることがあるのは、そのためです。
あまり摂取しすぎると塩分過多になってしまうので気を付けましょう。また、重曹を入れすぎるとおなかを壊すこともあるので、その点も要注意です。
手軽なのは炭酸水メーカー、最近はコスパもよくなった!
手作りの炭酸水は安価ですが、保存があまりきかず、少量ずつしか作れないのがデメリット。いつでも手軽に炭酸水が飲みたい!という人には市販の炭酸水メーカーがおすすめです。実は市販の炭酸水を買うことを考えると、毎日のように炭酸水を飲む人なら、炭酸水メーカーを使ったほうがおトクなんです。炭酸水メーカーには主に次の2種類があります。
・カートリッジ式
使い捨てのカートリッジをボトルなどに設置して炭酸水を作るタイプ。アウトドアなどで使えるほか、場所をとらないメリットがあります。ただし、シリンダー式よりも1回のコストが割高になります。
・シリンダー式
炭酸ガスシリンダーをセットするサーバータイプ。500mlが20円以下で作れるおトクなものもあります。炭酸の強さも調整できるので、今流行りの強炭酸が好みのかたはこちらのほうがいいかもしれませんね。廃棄する時はメーカー回収になるので、その点は気を付けて。
カートリッジ式、シリンダー式、どちらも安いものでは1万円以下で入手できます。お子さんが小さくて買い物に行く時間があまりとれない人などは、セット1つで炭酸水ができあがる炭酸水メーカーを購入してみるのもいいかもしれません。
炭酸水の作り方を覚えて幅広く使ってみよう!
身体によいうえに、美容にもいろいろと使えそうな炭酸水。自宅で作って、手軽に使ってみたいですね。シュワッとさわやかで、リフレッシュの効果もありそう。ノンカロリーの飲料・料理の素材としても、これからの時代、もっと注目していきたいですね。
まとめ/吉田直子
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます