コラム

ピーマンの切り方いろいろ。料理によっておいしい切り方は違うの？

更新日：2020.01.14

炒め物や肉詰めをはじめ、いろいろな料理で味と彩りのアクセントの役割を担ってくれるピーマン。出回る時季によってはもちろん、切り方によっても苦味、食感が変化することをご存知でしょうか。料理に合わせた切り方をマスターすれば、さらにおいしくピーマンを食べることができますよ。

今回はピーマンの下ごしらえと切り方をご紹介します。調理の際に参考にしてみてくださいね。

ピーマンの基本の下ごしらえ

1年中手に入るピーマンですが、旬は6月～9月。旬の出始めはやわらかく種まで食べることも可能ですが、旬が終わりに近づくにしたがって皮が固く張り、種も固くなるため、種は食べられなくなります。

■ヘタのそばまで無駄なく食べる種の取り方

種の取り方にはいくつか方法がありますが、ヘタのそばまで無駄なく使うための種の取り方をご紹介しましょう。

ピーマンを縦に半分に切り、左手でピーマンを持ち、右手でヘタをつまんでピーマンの外側から切り口側に向かって力を加え、ヘタの縁で折ります。その後、手で残った種を取り除きましょう。

ピーマンにはどんな切り方があるの？

ピーマンの切り方の種類にはいろいろあります。それぞれの切り方の手順をみていきましょう。

■輪切り

輪切りにするときには、先に種を取ってから切る方法と種をつけたまま切っていく方法がありますが、先に種を取ってから輪切りにする場合の手順をご紹介します。

（1）ピーマンを寝かせて置き、ヘタを切り落とします。

（2）ピーマンの切り口を確認して、種と実がつながっている部分（3～4か所）に包丁で切り込みを入れて、種を手でつまむようにして引き出します。

（3）種を取り除いたら、調理方法に応じた太さの輪切りにします。

■細切り

細切りには、繊維に沿って切る切り方と繊維を断つ切り方があります。ピーマンの繊維は縦に沿っているため、縦に置いて切れば繊維に沿った切り方になり、横に置いて切れば繊維を断つことになります。

繊維に沿った切り方はお浸しやサラダに、繊維を断つ切り方はシャキシャキとした食感を残せるので炒め物に向いています。

【繊維に沿った切り方】
種を取って半分に切ったピーマンを縦に置き、端から調理方法に応じた太さに切ります。
このとき、ピーマンの丸みが強くて実が浮いて切りにくい場合には手でたたくようにして潰すと切りやすくなりますよ。

【繊維を断つ切り方】
種を取って半分に切ったピーマンを横に置き、端から調理方法に応じた太さに切ります。
表面がつるつるして切りにくいときは裏返して切ると良いですよ。

■乱切り

ピーマンのシャキシャキの食感を存分に味わえる切り方です。乱切りにしたピーマンは、濃い味付けにしても負けずにピーマンの風味を残せることもあり、酢豚（上の写真）や回鍋肉などに向いています。

（1）種を取って縦半分に切ったピーマンを裏返して置きます。

（2）包丁を斜めに入れて不規則に、食べやすい大きさに切ります。