コラム

父の姿が教えてくれた、つるの剛士さんの育児の原点とは？

更新日：2017.10.27

育児雑誌7誌が集結して子育てに関するトレンドを表彰しているペアレンティングアワードで、見事2度目のパパ部門を受賞したつるの剛士さん（41）。今年、第5子誕生で育児休業をとるなど、家族との時間を何よりも大切にされています。
ご自身の子ども時代の思い出を聞くとほとんどが「旅行」だったとか。自分が親になり、忙しいながらも家族を旅行に連れて行ってくれた父のすごさに、改めて気がついたそうです。

子育てのお手本は、一生懸命育ててくれた両親の姿

「うちの両親は仲が良く、自分の仕事を一生懸命やっている姿を僕ら子どもたちに見せてくれてました。そんな姿を見て、結婚生活っていいなとか、子どもがたくさんいるといいよね、と思うようになりました」

だから、つるのさんの“育児マニュアル”はご両親の姿なのだと言います。
「両親にどうやって育ててもらったかなと思い出しながら、自分たちも子育てさせてもらっているという感覚なんです」

つるのさんは奥さんとともに、両親に見せてもらった背中を、今度は子どもたちに見せている真っ最中。
「僕たち夫婦の背中を子どもたちが見て、憧れてくれたり、いいなと思ってくれたりしたら最高ですね！」

親になったからこそわかる父親のすごさ

つるのさん自身も4人きょうだい。子どものころの思い出はほとんどが「旅行」だったとか。

「うちの父は銀行員で当時はかなり忙しかったんじゃないかと想像してます。休みは日曜だけ。でも今も記憶にあるのは、旅行の思い出ばっかりなんです。仕事が忙しかったのに、家庭に目を向けてくれて、いろんなところに旅行に連れていってくれた。しかも、子ども4人だったので金銭的にもすごくきつかったと思います。今思い返すと、父親のすごさに感動します」
当時の両親の思いや苦労に自分自身が親になったからこそ気づけたと言います。

今年、新たに男の子が誕生し、総勢5人のお父さんとなったつるのさん。家族サービスの一環として旅行も大いに楽しんでいるようです。
「家族旅行はもう一大イベントです。7人だと全員で泊まれる部屋がないので、必ず2部屋になる。めちゃくちゃ費用が掛かります（笑）。今までは計画なしに行こうぜ！って気分で決めていた部分が多かったのですが、家族が増えた今は、奥さんとしっかり計画を立てて行くようにしています」

父親の車で聞いた歌謡曲が、カバーソングのルーツ

子ども時代、訪れた先の風景とか町のにおいとか、たくさんある旅行の思い出でも、つるのさんにとって特に深い意味を持つのが「音楽」。

「今、カバーソングで歌っている曲のほとんどが、おやじが車で聞いていた歌謡曲。僕自身は洋楽好きなのですが、日本の歌謡曲を知っていたのは記憶に残っていたからなんですよね」

あのカバーソングのルーツはお父さん！つるのさんの、胸の奥にじんわり沁み込んでくる歌声の秘密がわかったような気がします。

文・構成／近藤京子

※第9回ペアレンティングアワードの受賞者は以下の方々です。
http://parentingaward.com/
カップル部門　鈴木おさむさん、大島美幸さん
パパ部門　　　中田敦彦さん
パパ部門　　　つるの剛士さん
ママ部門　　　後藤真希さん
キッズ部門　　りんあんちゃん
文化人部門　　みきママさん