コラム

「塩」でもっと料理を美味しく！おすすめの活用法から全国激ウマ塩まで

更新日：2017.10.27

世の中は減塩ブームですが、塩をまったく摂らない食生活が健康的！というわけではありません。塩は人間の体に必要な成分であり、料理を美味しくするのにも不可欠。もっとも身近な調味料と言えますね。

その不調、塩不足かも？冬にも塩は必要！

夏に大量の汗をかいたとき、塩分を摂取する人も多いでしょう。ですが、人間の体には、夏だけではなく、いつでも塩を必要としています。体が塩不足になると「だるさ、めまい、冷え性、下痢、便秘、肌荒れ」など不調を引き起こすことも。

食卓塩でおなじみの「日本塩事業センター」では、塩不足になると以下の症状が起きるとして塩の必要性を説いています。（参考　日本塩事業センター　http://www.shiojigyo.com/）

・脱水症状（口の渇き、頭痛、吐き気等）
　　→細胞内外の浸透圧のバランスが保てなくなるため
・血圧の低下・立ちくらみ
　　→細胞外液減少による
・倦怠感・精神不安定・眠気
　　→体液のpHが酸性に傾くため
・脱力感
　　→筋肉の刺激に対する反応性が低下するため

なんか疲れやすいな、だるいなという時には、甘いものではなく塩気のあるものを摂ってみると良いかもしれませんね。

塩で○○が美味しくなる！

大人になると、「醤油やソースよりも素材の味が分かるわ～」などと天ぷらや刺し身、お肉などを塩で食べることが増えてきませんか。では、塩で食べると美味しい食べ物にはどのようなものがあるのでしょう。

◎王道！木綿豆腐×塩
定番ですが、やはり塩で食べると美味しい食材と言えば豆腐。絹より木綿のほうが食感も楽しめ、まるで沖縄の島豆腐のような味わいになります。
時間があるときは、木綿豆腐に塩をまぶして重しをして水抜きしておけば、より本格的な島豆腐に近付きます。

◎驚きのウマさ！ アボカド×塩
美容に良いと知られるアボカドですが、塩で食べてみるとクリーミー感がアップ！これにオリーブオイルやごま油なんかをかけるともう止まらない美味しさです。“無限ピーマン”ならぬ“無限アボガド”になってしまいます。

◎インド料理になる！ ヨーグルト×塩
無糖ヨーグルトに塩を入れると、インド料理のヨーグルトサラダ「ライタ」のような味わいに。これにクミンなどのスパイスを入れて、キュウリにかければ立派なライタになります！薄めてラッシーのように飲んでも爽やかです。

「みかん塩」？「黒め塩」？進化しすぎる日本の塩

次は全国の色々な塩を見ていきましょう。
最近はご当地塩ブームで、各地でさまざまな塩が作られています。赤穂や能登など塩作りで有名な場所以外でも、この県って塩が名産だったっけ？と思うような土地でユニークな塩を売り出しています。気になったものをピックアップしてみました。

◎栄養素にも注目！愛媛の「みかん塩」
ご当地の特産品を粉末状にして混ぜた塩も多数ありますが、愛媛からはさすがのこの商品。栄養の宝庫と言われる「温州（うんしゅう）みかん」の、栄養分がさらに多い皮の部分（陳皮）を粉末状にし、伯方の塩に混ぜました。天ぷらなどの揚げ物に最適です。
（伊方サービス株式会社　http://www.mikanpowder.jp/m-02.html）

◎漁師が作ったスゴい藻塩「黒め塩」
こちらも愛媛から。その名も三崎漁業協同組合が作る「漁師伝説　黒め塩」。豊予海峡のきれいな海水と、佐田岬の磯場で採れる「海藻（くろめ）」だけを用い、昔ながらの手作り製法で何日もかけて煮詰めた藻塩です。

藻塩とは海藻を使った製塩法の１つで、尖った辛さがなくまろやかな味わいが特徴です。「黒め塩」の特筆すべき点はミネラル分の多さ。カリウム・カルシウム・マグネシウム・ヨウ素などの身体に必要な成分がバランス良く豊富に含まれ、塩分が低いので、食べ物の味を邪魔しません。
（三崎漁業協同組合　https://misaki.or.jp/gyokyo/home.html）

◎能登伝統・揚げ浜式の「ミラクルソルト」
海水を塩田まで人力で揚げる昔ながらの伝統製法で、国の重要無形民俗文化財に指定された能登の「揚げ浜式製塩法」。少し前のNHK朝ドラ「まれ」にも登場し、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

石川県珠洲市で「しお・ＣＡＦＥ」を営む『Ante』では、揚げ浜塩に4種のハーブとブラックペッパーを加えた「ミラクルソルト」が話題になっています。塩とハーブが同量なのでたくさんかけてもハーブの香りが立ち、塩辛くならないのが好評です。
（Ante　http://ante-jp.com/shop/）

飴にゼリーにシャンメリーに…もはや塩はかけるだけじゃない！

さらに、『Ante』では調味料以外に「しおサイダー」「しおサイダー飴」「能登のしおゼリー」「金箔しおシャンメリー」など食べる塩から飲む塩まで多彩な商品を作っています。
どれも見た目も可愛くて、お土産にもピッタリ。特に「金箔しおシャンメリー」は金沢特産の金箔入りで、おめでたい時やパーティーにも喜ばれます。

面白すぎる！塩のセレクトショップ『塩屋』

塩のセレクトショップがあるのはご存知でしたか？
国内に9店舗を構える日本最大級の塩専門店「塩屋（まーすやー）」（沖縄本社）では、沖縄の塩約70種類をはじめ、日本・世界各国の塩など約300種類以上の塩を揃えています。
お店には塩の知識豊富なソルトソムリエが常駐。しかも塩は全て試食可能です！東京スカイツリータウン『東京ソラマチ』の中にもあります。
「オムレツ塩」「麻婆塩」「トリュフ塩」は序の口。「醤油からできた塩」など、二度見してしまうほどユニークな商品もたくさん！ネット販売もしています。
（塩屋　http://www.ma-suya.net/）