コラム

虐待する母が無念の告白!「育児が楽しいなんて思えない!!」

  • クリップ
虐待する母が無念の告白!「育児が楽しいなんて思えない!!」

「自分の子だからどんなときもかわいいはずなのに、なんで…」「これは虐待なの?」と自分を責めながら子どもと向き合っているお母さんは多い。子どもをもつ100人の主婦に「虐待」をテーマにアンケートをとったところ、戻ってきた85通のうち7割が「虐待かも」と感じる行為をしたことがあると回答。「自分の子どもを虐待する親はどうかしている」という世間の意見に押しつぶされそうになりながら、誰にも言えず悩む主婦たちのエピソードから見えるものは…?

カッとなった瞬間にスイッチが入り、もう一人の自分が顔を出す

「3才の娘に対してしかりすぎることがあります。『しかる』というのではなく、別の自分が現れて怒り狂うときがあるのです。夜寝ない、幼稚園に行きたがらない、食事中にテーブルの上に乗る…。最初は優しく『あぶないよ』『早くしよう』と注意するのですが、反論されると、だんだんイライラしてどなりつけてしまいます。激しく泣くと『ばか!泣くな!早くしろ!』となじり、たたいてしまうことも。

結局、私のストレスを子どもにぶつけているだけ。たたかなくても、その場で親に従わなくても、子どもは理解している。それは十分わかっているのです。実は、私自身、幼児期に母から虐待まがいのことをされていました。物置小屋に閉じ込められたり、人前でたたかれたり…。当時母は仕事をしながら祖父母とも同居し、余裕がなかったのだと思います。私は娘が心からかわいく、大切なのです。だから、自分がされたようなことは絶対にしたくない。親の心のケアをしてくれる場がもっとたくさんあるといいのに…と思えてなりません」(3才女の子のママ)

落ち着きのない娘にイライラしてしまう

「5才の娘は落ち着きがなく、いつも動き回っています。買い物をしているときに、お菓子やおもちゃを買ってと騒いで泣き出すし、危ない道路でも手をつなごうとしない。私が一人でいたいときにも、まとわりついてきてペラペラしゃべり続ける…。

あまりに腹が立ったときは、思い切り娘の頭をたたいたり、家から閉めだしたり、背中を突き飛ばして『まとわりつかないで。うるさいから』と言い放ったり。別れた夫の名前を出して『あいつのところに帰れ!』とどなりつけたときは、『言葉の暴力だ』と自分でも思いました」(5才女の子のママ)

感情的に子どもをたたくとスッキリする

「子どもをしかるとき、感情的になりすぎてしまいます。息子は反抗期で、『しないでね』と言った直後にそれをしたり、逆ギレして家の物を壊したりします。この前は壁やふすまを壊しました。グズグズが長く続くことも私のイライラのもとです。

私自身、親に虐待されていたと思うので、子どもを産む前から『自分も虐待するのでは』と不安でした。それなのに、感情的になってどなったりたたいたりするとイライラがスッキリしてしまう…怖いです。育児は100%楽しい!と、子どもを産んでから思ったことは一度もありません」(3才男の子のママ)

食事も作れない、虫歯だらけ…。うつ病で「育児放棄」の日々

「今でこそ、育児に生きがいを感じられる余裕がでてきましたが、1~2年ほど前までの私は母親失格でした。もともと料理が苦手だったこともあり、食事の用意もいいかげん、バナナやパンなどそのへんにあるものを子どもたちが適当に食べているという状態でした。食後の歯磨きも教えなかったので虫歯だらけ。娘の3才半検診にも連れていきませんでした。

元気すぎる長男の育児は、娘を育てることの何倍も大変で、感情的に怒ることもありました。子どもを保育園に預けたほうがいいと思い、仕事を始めたことも何度かあるのですが、しばらくすると働けなくなってしまう。うつ病でした。『診断書を提出すれば、働かなくても保育園に預けられるよ』と精神科で言われても、そういう形で預けることには抵抗があってできませんでした。

何日も布団から出られないこともあり、『お母さん起きて』と子どもたちが泣きながらすがってきたことは忘れられません。夫は仕事が忙しく休めない状態。実家の母がときどき手伝いに来てくれて最低限の家事をしてくれたので乗り越えられましたが、追い詰められていたと思います。

2年ほど前、やっと決意して診断書を提出して保育園に子どもを預け、治療に専念する決意をし、近ごろは落ち着いてきたと感じています」(6才男の子・4才女の子のママ)


これらのエピソードを読んでどのように感じましたか?感じ方はいろいろあって当然ですが、実際にこのようなことは起こっていて、このように感じ考えている主婦たちは存在します。だからこそ、「自分の子どもを虐待する親はどうかしている」という意見だけでは解決しない問題でもあるのです。

写真© Michael Schütze - Fotolia.com
※出典:雑誌『Como』(主婦の友社)/「私の、今の状態は『虐待』なのですか?」より

関連記事

ワンオペ育児…ママ100人に聞いた壮絶エピソード

2018.03.09

近年は周囲の育児に対する関心が強まったことで「育メン」と呼ばれる育児に積極的に協力するパパも増えてきている一方でまだまだ周囲の理解が乏しく、理想とは違ったひとりで育児をこなす「ワンオペ育児」があることも実情。今回、そんな「...続きを見る

いったいいつからラクになるの?先輩ママが教える育児分岐点

2015.07.13

子どもが生まれると、しつけにママ友とのつきあいに…と初めてのことだらけ。最初はうまくいかないことも多々ありますが、経験を重ねるうち、辛かったこともヘッチャラになってきて、「私、だいぶ変わったな!」と自分の成長を実感できるこ...続きを見る

子どもが好きじゃない…。ママたちが“自分は育児に向いていない”と思うとき

2016.05.04

子育てをしていると、理想と現実とのギャップに苦しめられることは多々あるものですよね。では、世の女性たちはいったいどんなときに「私って育児に向いてないかも…」と感じてしまうのでしょうか? ママ100人に調査してみました。続きを見る

「育児疲れた…」思わず共感…ママ100人が思う瞬間

2016.06.05

子育ては24時間365日、エンドレスです。バタバタと夢中になって頑張っていたら、いつの間にか疲れ切ってしまっていた、なんてことも多いですよね。子育て中のママに、「私って、疲れてるな~」と気付いた瞬間についてアンケートをとっ...続きを見る

  • クリップ

Ranking

ランキング

もっと見る

Popular Kurashinista

人気の暮らしニスタ

もっと見る

1

ハッピー(小寺 洋子)さん

341486

料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を...

2

舞maiさん

95868

本の世界から観る史跡巡りが好きで古都にも足を運び...

3

mamayumiさん

82671

おうち料理愛好家。福岡在住/夫と小4の息子の3人...

5

まつぼっくりこさん

35910

暮らしニスタで家事のお勉強中。くさくさしない生活...

1

ハッピー(小寺 洋子)さん

1393157

料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を...

2

舞maiさん

601612

本の世界から観る史跡巡りが好きで古都にも足を運び...

3

mamayumiさん

484527

おうち料理愛好家。福岡在住/夫と小4の息子の3人...

4

KMママさん

134412

男の子2人と幼稚園に通う娘の子育て中の母です。 ...

5

happydaimamaさん

131798

USJが大好きな3人息子の母ちゃん☆ユニバリアル...

roseleafさん

8476092

四姉妹の母です。 ちょっとした時間を見つけて、...

桃咲マルクさん

6576259

~cafe' fuu Manma~かふぇ風まんま...

花ぴーさん

8714005

ヘルシーでエコで簡単なお酒のあてを作るのが好きで...

よんぴよままさん

6499709

4人の子どもに振り回されながらもスイーツ作り、お...

なが みちさん

3721554

見ていただきありがとうございます(o^^o) ...