コラム

自分から勉強をする子どもに育てるために！やる気を引き出す5つ方法

更新日：2017.10.28

「勉強に対するやる気がみられない…」「学校の宿題さえ何回言ってもやらない」…など、子どもの勉強嫌いは、お母さんにとっては大きな悩みの種ですよね。
勉強をする・しないは、子ども自身のやる気にも関係しますが、実は親が作る環境にも左右されることがあります。

今回は、子どもが“自分から勉強する子”に育つ環境づくりについてご紹介していきます。
できれば早くから環境を整えたほうがよいので、小学校に上がったら環境づくりに励むことが理想ですよ。

１．テレビ・ゲーム・パソコンに触れる時間を親が管理する

テレビやゲーム、パソコンなどのメディアや漫画などは依存性が高く、子どもは没頭してしまいがち。学校から帰ってから寝るまでの貴重な時間をメディアだけに費やしてしまうと、勉強する時間は自然となくなってしまいますよね。
とくに意思が弱い子どもは楽しいことを優先してしまい、勉強は後回しにしてしまうもの。だからこそ、メディアや漫画などを楽しむ時間は、親がしっかり管理しましょう。

また、テレビがついていたり、ほかの兄弟がゲームなどをして遊んでいる中での勉強は避けるなどの配慮も必要です。
とはいえ、メディアや漫画などをすべて取り上げてしまうと、反動で隠れてこそこそ見るといったことも出てきてしまうかもしれません。
それに、メディアや漫画などの中には、子どもにとって有益なものもありますので、どのような作品を見せるのかは、親があらかじめ吟味して決めておくことが大切です。

２．宿題をする時間を決める

「学校から家に帰ってきたら、まず宿題をする」「夕ご飯の前には宿題を終わらせておく」など、宿題をする時間を決めておきましょう。
低学年のうちは、宿題が終わったらカレンダーにシールを貼るなどして、親にチェックをしてもらうようにするといいですね。
このようにして、“宿題をすること”を毎日の習慣の中に組み込んでおくと、ご飯を食べたり、歯を磨いたりするように、自然とその時間は机に向かうようになります。
また、宿題をする時間以外にも、本を読む、興味のある勉強をするといった工夫を取り入れるとなおさら◎です！

３．「勉強しなさい！」と、ガミガミ言わない

親「勉強しなさい！」、子「勉強しようと思っていたのに、“しなさい”って言われたからやる気がなくなった」というようなやり取りは、誰もが幼いころに経験済みのはず。
でもこの子どもの言動は、単なる言い訳ではないのです。実はこの現象、「反動形成」という心理現象が原因と考えられています。

「反動形成」とは、他の人から何かを強制されると反対のことがしたくなる現象をいいます。そのため、親が「勉強しなさい！」と言えば言うほど、子どものやる気はなくなっていってしまうのです。
でも、勉強をしていない子どもを目の当たりにしたときには、親としては勉強するように言ってしまいがち。しかし、そう言ったところで、「言ってやった」という親自身の自己満足は得られたとしても、子どものやる気は出ません。言いたい気持ちをグッとこらえて見守ることが大切です。

４．目標を早いうちから持たせ、動機づけをする

子どもに“なりたい職業”などがある場合、“その職業に就くにはどういった勉強が必要なのか”などを明確にして勉強に取り組ませるのも、子どもをやる気にさせる方法のひとつです。
子どもに目標がない場合には、色々な経験をさせたり、色々なところに連れて行ったりして、さまざまな職業の人から話を聞く機会を設けてあげることで、目標を持つきっかけになることがありますよ。
目標があると、目標達成のために自分から勉強しようという意識が高まります。だからこそ、そういった環境を親が作ってあげることも重要なのです。

５．勉強することや成果をほめる

人間は“評価されたい”と思う生き物ですよね。だからもちろん、子どもも評価されたいと思うもの。
勉強している姿を見たときや、テストでいい点が採れたときなどには、成果や過程をしっかり褒めてあげましょう。家族みんなの前でしっかり褒め、食事に大好物を出してあげたりすると、子どもは喜び「次も頑張ろう！」と頑張りが持続するはずです。
ただし、子どもをよく観察して“頑張ったとき”に褒めることが大切です。それは、勉強をまったくしなかったのに、たまたまテストの点数がよかったときに大げさに褒めたりすると、努力より運が大事なんだなと勘違いしてしまう可能性もあるからです。

いかがでしたか？　子どもが勉強に対してやる気を見せない場合は、「勉強しなさい！」とはっぱをかけることはせず、まずは環境を整えてあげましょう。そうして、勉強を自らする習慣がつけば、おのずと成績は上がるはずです。
また、目標設定や勉強方法など、子どもが親に相談してきたときは真摯に向き合い、しっかりと相談にのってあげることも大切です。

＜プロフィール＞
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。大学卒業後、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

写真© hanapon1002 - Fotolia.com

Profileたいらまお

フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学び、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。帰国後、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

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