内装の壁は、建材によってさまざまな表情を見せます。リビング、キッチン、洗面所など場所によって機能性やデザインを選ぶことも当たり前になってきました。ここでは代表的な壁材4種類を比較します。
クロス
新築の内装の壁にクロスを選ぶ人は多くいます。クロスとは壁紙のこと。クロスの素材には塩化ビニールを使ったものと、和紙などの紙、織物(布)など自然素材のものがあります。
クロス壁のメリットとデメリット
メリット
コストが比較的安く、デザインが豊富です。色や柄などを多くの種類から選ぶことができ、張り替えれば印象がガラリと変わります。消臭、防汚、防カビ、抗菌など、嬉しい機能性がある商品もあります。
デメリット
ビニールクロス…高級感にかける
紙クロス…素材が紙なので水回りで使いにくい
布クロス…汚れやホコリがつきやすい
塗り壁
漆喰を塗った壁は漆喰壁、土で仕上げると土壁など、何を塗るかがイコール塗り壁の種類です。植物性プランクトンの化石が堆積してできた土である珪藻土や、砂壁、石灰などを原料とするプラスター壁などもあります。新築の内装を塗り壁にするときには、しっかりした技術を持つ職人さんに施工してもらうことが大切です。
塗り壁のメリットとデメリット
メリット
自然素材のため調湿性があり、部屋の中の湿気を調節してくれます。防火性や耐火性が高い、吸音性が高いなど機能的です。静電気が起きにくいので汚れがつきにくく、経年劣化しにくいのも嬉しいポイントです。
デメリット
塗って乾くまでの時間が必要なこと、塗りができる職人さんの人件費などで、クロスよりもコストが高くなります。汚れにくい素材なのですが、汚れてしまったときには拭き掃除ができず、種類によっては塗り直すことになります。
木材
自然素材として人気の木材。多くの人が「木の香りのする家に住みたい」と憧れを持っています。スギやヒノキ、パイン(松)などの針葉樹が多く使われますが、深みのある色合いが魅力のウォールナットや重厚感のあるチークなど広葉樹を選ぶ人も。
新築の内装の壁を木材にするときは、木の種類で固さや色味、質感が違ってきます。それぞれの木の特徴を設計士にたずねながら選んでください。
木材のメリットとデメリット
メリット
高級感があり、あたたかみのある空間を演出できます。壁の一部に取り入れるだけでもインテリアのアクセントになります。吸放湿性があるので、室内の調湿に役立ちます。
デメリット
経年劣化によって色あせたり、ヒビが入ったり反ったりします。保護のために塗料を塗るなど定期的なメンテナンスをしなければなりません。シロアリ対策が必要です。
タイル
タイルには吸水率によって屋外用、屋内用があり、屋内用も床用や壁用など細かく分かれています。正方形、または長方形の平物というタイルをはじめ、施工しやすいようにタイルを並べて連結したユニットタイルなどもあります。新築の内装の壁にタイルを使用すれば、空間が華やかになるでしょう。一部に使ってアクセントにするのも素敵です。
タイルのメリットとデメリット
メリット
耐水性、耐火性、耐久性がある強い素材です。経年劣化が少なく退色もありません。またデザインやカラーが豊富で、複数のタイルを組み合わせたオリジナルの施工もできます。汚れがつきにくく、汚れてもさっと拭くだけできれいになります。
デメリット
タイルの一番のデメリットはコストが高いことです。また、タイルは丈夫なのですが、目地から入り込んだ水分が下地材を劣化させることがあります。
まとめ
機能面も、コストも、印象も手入れの仕方もそれぞれに違う壁材。住まいのイメージとともに、トータルバランスで選ぶことが大切です。
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記事作成協力 UnirTechnica(ユニールテクニカ)株式会社
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