憧れはあるものの、少しだけハードルの高さを感じてしまう建築家設計の家。
入居後の家を公開するオープンハウスなど、意外に外に開かれています。
今回伺ったのは… 吉田さん宅(愛知県)
DATA.
家族構成: 夫婦+子ども2人+母親
敷地面積: 155.46㎡(47.03坪)
建築面積: 80.80㎡(24.44坪)
延べ床面積: 164.51㎡(49.76坪)
1F 78.27㎡+2F 58.10㎡
+2F床下収納 28.14㎡
構造・工法: 木造2階建て(軸組み工法)
工期: 2013年3月〜11月
本体工事費: 約2750万円
3.3㎡単価: 約55万円
設計: 道家秀男建築設計事務所
TEL 052-836-3681 www.dapo.co.jp
施工: (株)螢雲堂
TEL 058-264-4885 www.keiundo.jp
住み心地もたっぷり聞ける入居から11カ月のお宅
今回、建築家の秀男さん主宰のオープンハウスを体験。出迎えてくれたのは、道家さんと担当者の伊藤さん、施主の吉田さんとお母さまです。「木のいい香りがしますね」と見学者ファミリーの第一声から、さっそく素材の説明に。「間仕切りをなくしていったら、廊下も最小限にできました」と吉田さん。プランの変更についても室内を移動しながら聞くと、そのメリットが実感できます。建築家側からは動線や光と風の通し方などの工夫についての説明が。施主からはそれらの感想を含め、具体的な住み心地を聞くことができました。住宅展示場と違ってほぼ予約制ですが、暮らしぶりまで体感できるのは大きな魅力。まずは、建築家のブログやホームページ、建築家の情報サイトの告知をチェックしてみて。
和モダンな外観。ダイニング&キッチンからリビング、納戸、子ども部屋、寝室まで5層のスキップフロアになっています。見学者は、まずアンケートに回答。内容に合わせて説明や提案をしてくれます。最低限のマナーを守ることを忘れずに、見学をスタート。
ダイニング&キッチン
スキップフロアによる天井の低さを解消するため、ダイニング&キッチンはリビングより1段低くしました。
こだわりの設備を施主と建築家がていねいに説明
こだわりの設備を施主と建築家がていねいに説明。【写真左】バックカウンターは扉つきの収納に。「スタイリッシュな『リンナイ』のビルトインコンロは、温度自動調節機能つきのすぐれものです」と伊藤さん。【写真右】ステンレストップのブラックチェリー材オリジナルキッチン。人が集まる家なので、みんなで料理ができるよう広い作業台に。
リビング
ソファ背後の壁面にはオリジナルタイルを貼って。ダウンライトをつけると陰影がきれいです。段差を利用して引き出し収納も設置。
ライフスタイルに合わせたユニークな家づくりを体感
座る場所が多く、大人数の集まりにも対応できます。伊藤さん提案の「広松木工」のスツールは、座面をはずせばコーヒーテーブルに変身。
畳コーナー
リビング窓側にある、桜色の畳コーナー。段差でゆるやかにゾーニングしていますが、ロールカーテンで仕切ることもできます。
建築家と気軽に話ができ、イメージも不明点も明確に
道家さんが見学者の計画を尋ねたり、見学者は気になった点を質問したり……。家をじっくり見たあとは、落ち着いて話をします。
子供部屋
今どきの子ども部屋づくりのアイディアが学べる
子ども部屋の戸を開け放せば、廊下までワンルーム感覚で使えます。間仕切りがわりの本棚の上部をあけて開放的に。
天井の勾配を生かし、将来ロフトが設置できるよう梁を準備。左手壁面の小さな扉は寝室とつながり、ここから子どもを見守ると同時に、風の通り道も確保。
家の中の絵になるコーナーもいろいろな角度で実感できる
広さ演出のため設けた出窓の前に、ブラックウォールナット材でベンチを造作。「甥っ子は床に座って、勉強机にしています(笑)」
家づくりのポイントや住み心地など生の声が聞ける
2階の床下収納は名づけて「中心蔵」。今は、吉田さんのお姉さま一家のゲストルームに。将来、子ども部屋にすることも可能です。
建築家によっては、ほかにもさまざまな方法で、手がけた家を公開しています。よりよい家づくりのために、3つのケースをご紹介します。
※見学には予約が必要です。
家の竣工時に開催される完成内覧会
施主の厚意で、入居前にお披露目される場合が。見学は誰でもOKではなく、基本的にはこの建築家に設計依頼を検討している人が対象。建築家のブログなどで開催告知をチェックして。
建築家と一緒に訪ねる入居ずみのお宅
依頼検討者とともに入居ずみの家に行き、見学の機会をつくってくれる建築家も。住み心地や家づくりの経緯など、住み手視点の話が聞けます。気になる建築家には問い合わせを。
みずから手がけた建築家の自邸
建築家の自邸は、その世界観が理解できる場所。真剣に依頼を考えている人は、特別に見学できることも。つくり手であり住み手である本人から聞く話は、メリット大です。
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