【Tさん宅(東京都)】
ご夫妻と7才、3才の男の子の4人家族。家を建てたのは、下町の雰囲気が感じられる都内の住宅地。「ご近所におじいちゃん、おばあちゃんが多かったりと、安心して子育てできる環境です」
「かわいらしくても甘すぎない、シンプルなインテリアが好き」というTさん。住宅雑誌で知ったハウスビルダー「ピーズ・サプライ」が好みのテイストにぴったりだったことから、さっそく相談に訪れました。「最初の打ち合わせのときから、自分の描いていたイメージがすんなり伝わって。アイテム探しで悩んだときも、必ず予想以上のアドバイスをもらえました。イメージに合うものが見つからないときは、つくってもらったりもしました」。間取りから内装材選び、水回りのデザインまで、ひとつひとつ納得して進められたことが、はじめての家づくりを成功に導きました。
奥さまが特にこだわったのは、一日でいちばん長く時間を過ごすキッチン。当初は2つのカウンターを平行に配置するⅡ型を考えていましたが、途中でコの字型を提案されたそう。「これが結果的に大正解! 作業スペースが広くて使いやすいうえに、ゴミ箱などもすっきりおさまりました」。仕上げには、あこがれだった白いタイルを採用。清潔感あふれる愛らしいキッチンが完成しました。
「LDKが明るくなるようにプランしてもらったので、居心地は抜群。キッチンとLDの一体感もうれしいです」。お気に入りの家具や雑貨も、くつろげる空間づくりに一役買っています。
Tさん宅の工夫
予算内におさめる工夫
設備機器を施主支給にしたり、ユニットバスを手頃なグレードにしたりと、こまかな積み重ねでコストをカット。将来必要になったときに追加できるものは、あと回しにしました。
好みのインテリアにする工夫
めざしたのは“かわいいシンプル”。アンティークやユーズドのアイテムもさりげなくとり入れて、清潔感のある新しさの中に古いもののぬくもり感をプラスしました。
暮らしやすさのための工夫
キッチンは作業&収納スペースをしっかり確保して、見た目の美しさと使い勝手を両立。2階のプライベートルームは、小さくても必要な部屋数にこだわりました。
1F LD
【Point】手持ちの家具とデザインの似たオリジナル建具
「ピーズ・サプライのドアのデザインが大好き。手持ちの家具も白+チェッカーガラスのものが多いので、統一感が出ます」
【写真左】出入りする家族の様子がわかるよう、玄関ホールからLDを通って2階へ行くプランに。白いキャビネットは「cross」、ダイニングセットは「フランフラン」でセレクト。
【写真右】玄関ホールからLDへの入り口には、チェッカーガラス入りの白い木製ドアを。室内窓も設けて、さりげなく玄関ホールとつなぎました。窓は素朴な表情の和のユーズド。
LDの一角にとりつけたビーズランプは「ラスブー」のもので、ビーズの色を選んでオーダーしました。点灯したときの影もきれい。
1F DK
【写真左】板壁やタイルが、LDのインテリアにもぬくもりを与えて。スリムなデザインのレンジフードは「H&H Japan」が扱う製品。
【写真右】キッチンとダイニングの自然な一体感が、このプランの魅力。仕上げにはボルドーパインや珪藻土などの自然素材をふんだんに使用。
1F キッチン
【Point】インテリア性を考慮してLDから見えない収納スペースを設置
【写真1】壁をへこませたニッチは、電子レンジなどの収納用としてリクエストしたもの。カウンター下にはゴミ箱用のスペースも。
【Point】食洗機をビルトインできるスペースを確保
【写真1】ビルトイン式の食洗機の設置スペースを確保。現在使っている置き型のものが故障したら、新たに購入・設置する予定です。
【写真2】「カウンター下の収納は扉つきにしましたが、どこかにオープン棚もほしくて」。ホウロウのキャニスターなどお気に入りのキッチン雑貨をディスプレイしています。
【写真3】シンクは「TOTO」の理科実験用のもの。キッチン用のシンクと違い、排水口のゴミ受けなどはついていませんが、大きさや深さがちょうどいいそう。水栓金具は「グローエ」。
2F 子ども部屋
【Point】リフォームで追加できる間仕切りは省いてコストダウン
子ども部屋と廊下の間は、現在はオープンのまま。必要になったら仕切ればいいと考えて、壁やドアの費用をカットしました。
【写真左】こちらは小学校1年生の長男のスペース。「車が好きなので、窓からパパの車が見えるのがお気に入りみたいです」。ロフト用のはしごはパイン材でつくったもの。
【写真右】2人兄弟の部屋は、天井の高いのびやかな空間。今はワンルームをシェアして、手前を長男、奥を次男が使っています。天井高を生かして、どちらのスペースにも収納用のロフトを設けてあります。
2F 寝室
【写真左】子ども部屋と同様、ご夫妻の寝室も天井の高い心地よい空間。壁と勾配天井がつながって見えるため、より高く、広々感じられます。
【写真右】クローゼットの上部に設けた収納用のロフトは、納戸がわりに使っています。「ロフトの床は下からは見えないので、リーズナブルな構造用合板で仕上げてもらいました」
1F トイレ
LDからほどよく距離をおき、玄関ホールから入るプランに。「TOTO」の便器はネットで購入した施主支給品。壁のメディスンボックスがアクセントに。
1F 洗面室&浴室
【Point】浴室暖房乾燥機が家事の省力化に大活躍!
【写真左】洗面台も既製品ではなく、ナチュラルなタイル仕上げに。ボウルは「カクダイ」、水栓金具は「グローエ」。タオルを入れた棚と踏み台は大工さんがつくってくれました。
【写真右】「洗面室の洗濯機で洗ったものは、浴室のポールにかけて暖房乾燥機で乾かします。重い洗濯物を運ぶ手間がなくてラク」
1F 玄関
【写真左】玄関を入ると、白い室内ドアが正面に。磁器タイルのたたきやボルドーパインの床とともに、ぬくもりのある空間を演出しています。フックボードも「ピーズ・サプライ」で。
【写真右】「ピーズ・サプライ」のショールームで見つけた靴箱。扉を上げるフラップ扉式です。素朴な白いペイント仕上げが、この家の雰囲気にぴったり。
外観
窓とドアのレイアウトを工夫して、表情豊かな愛らしいファサードを実現。横桟を入れて十字形にデザインした引き違い窓が、ちょっぴりレトロな印象を加えます。外壁は「ジョリパット」仕上げ。
わが家のお気に入り
小さくてもゲスト用の寝室をつくって正解
「母が毎月のように孫の顔を見に来てくれるので、ゲストルームは必須でした。最小限の広さですが、落ち着いて休めると好評です」
対面式キッチンで家族のふれあいの機会をふやして
キッチンから1階全体を見渡せるプラン。LDにいる家族の様子はもちろん、玄関を出入りしたり、2階へ上がる姿も目に入ります。
DATA. Tさん宅(東京都)
設計のPOINT
㈲ピーズ・サプライ 代表 井上 徹さん
洋風のナチュラルテイストをベースに、どこか和風のなごみ感もあるような外観とインテリアを提案。ディテールにアンティークのパーツをとり入れることで、新築でも古いものがもつ素朴な味わいが感じられるようにしました。プラン面では家族が集まるLDを快適にすることと、キッチンの使い勝手を重視。コの字型のキッチンカウンターにしたことで、見せたくないものをすっきり収納でき、作業効率もよくなったと思います。
Profile.
ピーズ・サプライは1996年設立のハウスビルダー。「シンプル&ナチュラル」をコンセプトに新築、リフォーム、キッチン設計などを手がける。ショールームは横浜に。
家族構成 |
夫婦+子ども2人 |
敷地面積 |
80.63㎡(24.39坪) |
建築面積 |
43.48㎡(13.15坪) |
延べ床面積 |
85.30㎡(25.80坪) 1F 41.82㎡ + 2F 43.48㎡ |
構造・工法 |
木造2階建て(HS工法) |
工期 |
2010年8月〜12月 |
設計・施工 |
㈲ピーズ・サプライ TEL: 045-715-7791 |
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