家族みんなで楽しめる空間 "書庫(ライブラリー)"
子どもを読書好きにしたい家庭にもおすすめのコーナー
子どもの本は子ども部屋に、大人の本はワークスペースや寝室に、と分けて収納するのではなく、1カ所に集めた書庫(ライブラリー)をつくるのも楽しいもの。大人の本が常に身近にあることで、子どもも自然と親からの影響を受け、
「子どもが読書好きになった」という声もよく聞かれます。
床面積の限られた家では、書庫(ライブラリー)1部屋を割く必要はありません。廊下や階段ホールなど、壁面の多いスペースに書庫(ライブラリー)を設けたり、LDKの一角のワークスペースに本棚をたっぷりつくればOK。個室にするより省スペースですむうえ、家族みんながいる生活空間に近いことで利用しやすくなります。腰かけて読書のできるカウンターを設けたり、家族の作品を飾ってギャラリー風に仕立てるのもおすすめです。(建築家・明野さん、小山さん)
プランニングのコツ
- 家族全員が無理なく使える場所につくる
- 壁面を生かせる廊下や階段まわりもおすすめ
- 本を読めるコーナーを 設けると、さらに楽しく
2階の廊下を「書庫(ライブラリー)兼ワークスペース」として活用
【Tさん宅(東京都) 設計/プランボックス】
蔵書の多いこのお宅では、廊下の幅を広げ、両側の壁面を目いっぱい本棚にしました。デスクを置いてワークスペースをしつらえたのもポイント。同じフロアに子ども部屋がありますが、読書や宿題はここでするそう。
しまいたい本の高さに合わせられるよう、棚はすべて可動式に。本のほかに子どものおもちゃなどもディスプレイ。
書庫(ライブラリー)があるのはリビング階段の上。階下から声をかければ無理なく届きます。
階段ホールの壁面を生かして圧迫感のない本棚をプラン
【春田さん宅(埼玉県) 設計/ますいいリビングカンパニー】
1階から3階まで続く階段ホールの壁面を、すべて本棚にしたお宅。室内に圧迫感を与えないよう、背板のないデザインを採用しました。LDから気軽に本をとりに行ける配置ですが、階段に腰かけて本を読むのも楽しい。
ライブラリーの2階部分。階段ホールの長さと天井までの高さを目いっぱい使っているため、収納量は抜群です。
【写真左】1階部分は廊下の左右に本棚が。左手にはコミックがぎっしり!
【写真右】背板のないモダンなデザインは、窓からの光を遮らずに室内まで届けて、飾った雑貨も引き立ちます。
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建築家プロフィール
明野設計室 一級建築士事務所
明野 岳司さん
明野 美佐子さん
ともに東京都生まれ、芝浦工業大学修士課程修了。岳司さんは㈱磯崎新アトリエ、美佐子さんは小堀住研㈱(現エス・バイ・エル㈱)、中央研究所などを経て、2000年に明野設計室を設立。
プランボックス 一級建築士事務所
小山 和子さん
1955年広島県生まれ。女子美術大学芸術学部卒業。87年に小山一級建築士事務所、95年に一級建築士・湧井辰夫さんと共同で現事務所を設立。
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