将来は “家カフェ” を開きたい! そんな夢も見据えたハッピーハウス【人が集まり、家族がつながる家】

【Uさん宅　(熊本県)】

不動産業のご主人と、学校にお勤めの奥さま、１歳6カ月になるYちゃんの3人家族。現在はYちゃんを保育園に預け、フルタイムの仕事をしている奥さま。「子育てをしながら自宅でカフェをするのが夢です！」

休日になると、どこからともなく仲間が集まってくるというUさんのお宅。家の主役ともいえる大きなキッチンに集まって料理をして、カウンターを兼ねたダイニングテーブルを囲んでワイワイと食事をするのが、休日の定番の過ごし方だそう。

取材の日にお子さん連れで遊びに来ていた奥さまの妹さん夫妻は「うちの子どもたちもここが大好きで、ほとんど毎週末、遊びに来ています（笑）」。奥さまも「お互いに子どもが小さいから、一緒のほうがラクだし楽しい！」と、みんなが集まる家と、そのライフスタイルに大満足です。

将来は自宅でカフェを開く夢をもっているUさんご夫妻。家づくりもカフェ開業を見越してプランニングしました。家づくりのパートナーに選んだ「アトリエSORA」は、「たまたま以前住んでいた家の近くに事務所があって、ホームページで手がけた家を見たら、どの家も明るくてのびのびして、シンプルだけれどおしゃれで。ひと目惚れでした（笑）」。その後、オープンハウスで暮らし心地のよさも実感したUさん。「将来、自宅でカフェをしたいという希望を伝え、あとは設計士さんにおまかせでした！」

1F DK

みんなでワイワイ食べるごはんっておいしい！

【集まる! Point】カウンター兼用の大きなダイニングテーブルに自然とみんなが集まってくる！

幅約4mのキッチン＆ダイニングカウンターは、Uさん宅の暮らしの中心。「遊びに来てくれる仲間たちにとっても、ほっとできる場所になれたらいいですね」

カラフルなチェアを並べて、カフェ気分！「LDのどちら側からも入れる回遊式のキッチンなので、みんな気軽に入ってきてくれます」

友達の家族くつろいで 集まれる場所がほしかったから

【集まる! Point】キッチン内のワークコーナーで作業をするときもいつも家族と一緒！

キッチンカウンターの延長にある窓辺の一端にパソコンを置いて、ワークコーナーに。「カウンターの長さが6ｍ以上あるので、パソコンも悠々と置けます」

1F キッチン

【集まる! Point】回遊式の広々キッチンは動線もスムーズだから調理も片づけもみんなで楽しく！

【写真左】シンク側のカウンターにも作業スペースがたっぷりあるので、調理もあと片づけも、みんなでワイワイできます。「キッチン側に4～5人入っても、まだまだ余裕♪」
【写真右】カフェムードを盛り上げる、キッチンの壁一面にとりつけた棚。手の届く高さだけにして、器類を収納。ガラス戸でホコリをよけながら、ほどよく目隠ししています。

料理もはかどり、 おもてなしの機会もふえました

【写真左】カウンター下は、将来カフェを開いたときに業務用の冷蔵庫がセットインできるよう、オープンスタイルに。「今は無印良品の収納ケースを置いて、マリメッコの布で目隠し。キッチンの床はLDより15㎝ほど低くして、ダイニングに座る人と目線が合うようにしました」
【写真右】以前から使っていた収納家具をはめ込んですっきり。

IHクッキングヒーターは、デザイン性にこだわって「ガゲナウ」を採用。

1F LDK

友達からもくつろげると評判です♪

【集まる! Point】リビングで遊ぶ子どもにも目が届くから子連れの友達も安心して集まれます

Uさん夫妻がイメージしたとおりの「おしゃれなカフェ」のようなLDK。カウンターと食卓を兼ねることで、広々としたリビングスペースを確保しています。

1F リビング

大きな窓からたっぷりの光と風をとり込んで。補強用のすじかいがデザインのアクセントにも。春から秋には、ぐるりと囲むデッキにテーブルを出してカフェタイム。

子どもたちは、ポカポカと気持ちいいソファがお気に入り。Yちゃんは、妹さんのお子さん（Rちゃん、Sくん）と遊ぶのが大好き！

1F ワークコーナー

キッチンの一角にあるワークコーナー。「煮込み料理などをしながらパソコン作業もできるので、すごく便利です」と奥さまも大満足！

2F 寝室

すっきりシンプルな寝室。外からの視線を遮りながら光をとり込めるよう、2階は内側にライトコート（バルコニー）を設け、各部屋に光をとり込んでいます。

寝室の壁一面に設けた大容量のクローゼット。洋服ハンガー用のポールだけ設置して、「無印良品」のケースで収納をカスタマイズ。

2F ファミリーリビング

家族用のプライベートリビングを独占だニャー♪

2階の階段ホールにつくった家族用のリビングをはじめ、家じゅうの壁はすべて土佐しっくいに。DIYで塗りました。「友達も10人くらい集まって、1日で塗り上げました！」

2F サニタリー

寝室や水回りを2階に集め、家族のためのプライベート空間に

【集まる! Point】人が集まるLDKのすぐそばにゲスト用のサニタリーを設置

【写真右】LDK横にゲスト用のトイレと洗面台を設置。これも、将来の「家カフェ」を見込んでのプランニングです。

【写真左】将来の「家カフェ」を見据えて、水回りは2階に。ライトコートから通り抜ける風で湿気がこもらないので、木材を生かしたナチュラルスタイルにできました。

2F 浴室

機能性を重視してシステムバスを採用。シンプルなデザインを選んで、清潔感のあるバスルームにしました。
窓を設けて、風の通り道を確保。

1F 玄関

らせん階段を上るワクワク感がたまらない！

玄関ホールにらせん階段を設けて、省スペースをはかりながら、2階からの光と風をとり込む仕掛けに。
ガラスウォールも用いて、暗くなりがちな玄関を明るくしています。

1F デッキ

【集まる! Point】LDKに直接出入りできるゲスト用のエントランス

将来カフェを開くときのために、ゲスト用の玄関を設置。LDKをぐるりととり囲むデッキの延長にあるため、
大勢のお客さまが来ても靴の置き場に困りません。

1F アプローチ

家族用の玄関は駐車スペースの延長に設置して、車からモノの出し入れがしやすいように。デッキ側のエントランス
とは大理石の白い壁で区切っています。

外観

プライベートとパブリックを仕切る、白い大理石の壁が印象的な外観。2階部分の外壁は、火山灰土からつくられた
左官材「そとん壁」で仕上げています。

将来の〝家カフェ〟を想定して、1階はオープンキッチンが中心の大きなLDKに。玄関とは別に、デッキから出入りできる“カフェ用エントランス”やゲスト用のトイレと洗面台もつくって、将来の“家カフェ”に向けた準備は万端。遊びに来る友達からも「気をつかわずにくつろげる」と評判です。

対して2階はプライバシーが保てる空間に。寝室や子ども部屋などの居室と、浴室、サニタリーを集め、階段ホールにはファミリーリビングも設けました。

どの部屋も明るく、のびのびとした印象のU家ですが、建築面積は約18坪と、じつは意外とコンパクト。限られた空間の中で用途を兼用したり、デッキやバルコニーを室内にとり込むなどのアイディアを駆使して、みんなが集まって楽しく過ごせる家ができ上がりました。

DATA. Uさん宅（熊本県）

設計のPOINT

「将来、“家カフェ”をしたいという 素敵なビジョンを生かして」

アトリエSORA　井内 清志さん

限られた空間で、家族が暮らしやすく、かつ、カフェという目的をかなえるために、いろいろな工夫や仕掛けを考えました。まずはプライベートとパブリックをゾーニングして気兼ねなく集まれる空間に。用途を兼用させたり（キッチンカウンターと食卓など）、デッキやバルコニーを室内にとり込むことで、のびのびした空間をつくりました。

【Profile】
福山大学工学部建築学科卒業。コンセプト住宅「ソラマドの家」ほかで、数々のコンテストに入賞。「日々の暮らしをちょっとおしゃれに＆いつも心地よく過ごせる家づくり」がモットー。

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