寝室のレイアウト・間取りプランを考える時のポイントとは?
寝室のレイアウトや間取りを決めるときに、まず考えておきたいベーシックなポイントをまとめました。
ベッドにする? 布団にする?
あなたはベッド派 布団派 まずは、どちらのほうがゆっくり休めるかを考えてみましょう。
ベッドの場合は、寝室の広さやベッドのサイズ、ベッドのレイアウトを計画します。
布団の場合は、何畳の部屋にするか、布団などの収納はどうするかを考えます。
畳の寝室は、昼間は多目的に利用できることから、今も根強い人気。
子どものプレイルームやアイロンがけなどの家事スペースとして活用している人が多いようです。
寝室に衣類を収納する?
寝室内に衣類をしまいたいなら、ウォークインクローゼットや壁面収納を計画します。
特に壁面収納の場合は、ベッドとの距離や扉のタイプなどをよく考えておかないと、「扉が開けにくい」「ものが出しにくい」など、使いにくい収納になることもあるので注意が必要です。
最近では、寝室内ではなく、廊下や階段ホールなどから入れるファミリークローゼットをつくるケースも増えています。
明るさ・音・プライバシー対策は大丈夫?
光や騒音、外からの視線に安眠を妨げられないように、窓の配置や雨戸の設置などを検討します。
寝室が道路に面してしまう場合は、遮音性の高いサッシをつけたり、外から視線の入りにくい窓( 高窓や地窓など )にしたりと工夫しましょう。
また、外からの音や隣の部屋からの生活音をやわらげるには、「間に収納スペースをはさむ」という方法も。
音の出る方向に押し入れやウォークインクローゼットをつくることで、音の伝わりが緩和されます。
寝室をほかの用途にも使いたい?
寝る前に読書がしたいなら、寝室内に本棚を置いたり、ハンドメイドや書き物がしたいならワークカウンターを作るなど、寝室で行いたい趣味があるならプランに盛り込みます。
「寝室= 寝るだけの部屋」と考えるより多目的な使い方ができて、限られた床面積を有効に活用できます。
風水が気になる人は家相もチェック!
寝室には風水を取り入れている人も多いよう。
特に寝室は「財運」「仕事運」「子宝運」などを左右する重要なスペースと言われており、べッドの向きによっても得られる運気が異なるのだとか。
風水家相の第一人者・Dr. コパによると、仕事運を高めたり、若さを保ちたい人はベッドを東向きに。財運や子宝運を高めたいなら北向きにすると吉なのだそう。
「北枕」は一般的には不吉なイメージがありますが、風水では「お金の貯まる、いい寝方」とされているそうですよ。
ちなみに南枕は「美容」や「才能」の運気を高めたい人、西枕は「家庭運」を高めたい人に向くとされています。
寝室のベッドのサイズの目安と最適なベッドサイズの選び方
寝室のベッドのサイズには、選び方のコツやポイントがあるのでしょうか
ここでは、ベッドのサイズ選びのときのチェックポイントを挙げてみました。
寝る人の体格に合っている?
ベッド選びでいちばん大切なのは、「自分の体格に合っていること」。
身体の大きい男性は、小さなシングルベッドではゆっくり休めませんよね。
インテリアショップでは実際にベッドに横になってみて、脚をしっかりのばせるか、左右に寝返りを打ってもゆとりがあるかどうかチェックして。
部屋の広さに合っている?
次のポイントは「部屋の広さとのバランスがとれているか」です。
寝室はあまり動きまわる部屋ではないので、通路の幅は狭くてもいいのですが、ベッドをゆったり置けたほうがおしゃれな印象になります。
また、ベッドの周囲があまり狭いと、ベッドメイキングや掃除もしにくくなってしまいます。
下図を参考にして、ベッドのタイプから寝室の広さを割り出してみましょう。
これは最低限の広さです。
スペースが許せばさらに面積をとり、くつろぎのスペースなどをつくると、さらに居心地のいい寝室になります。
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おしゃれな寝室のレイアウト・間取りプランのコツ
おしゃれで素敵な寝室のレイアウトには、どんなコツがあるのでしょうか
ここでは、寝室でくつろぎ感を演出して、心地よい印象にするためのポイントをご紹介します。
低めのベッドを選ぶ
高さのあるベッドは見た目にボリュームがあり、圧迫感を与えがち。
特に狭い寝室では、ベッドは低めのものを選んだほうが広く感じられ、おしゃれな印象になります。
ベッドの全体の高さは「マットレス+ベッドフレーム」で決まるので、厚いマットレスを使いたいなら、ベッドフレームはなるべく低いタイプを選ぶといいでしょう。
下に引き出し収納のついたベッドなどは、フレーム自体に高さがあり、見た目の圧迫感も大。寝室が広ければ問題ありませんが、狭い寝室にはあまり向きません。
ベッドに小さな家具を組み合わせる
ベッドだけが置いてある寝室は、ものが少なくてすっきりと見えますが、ちょっと寂しい印象に。
「おしゃれ! 」「心地よさそう! 」と感じさせるには、ベッドだけでなく、小さな家具をプラスするのがポイントです。
たとえば、ベッドサイドに小さなテーブルを置き、ランプシェードや本を載せるアイディア。
壁際に小ぶりなチェストやキャビネットを置いて、好きな雑貨を飾るのもおすすめです。寝室が狭い場合は、チェストやキャビネットは奥行きの浅いものを選ぶといいでしょう。窓際にデザインのいいチェアを一脚置くだけでも、くつろぎ感がアップしておしゃれな雰囲気になります。
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背の高い収納家具は置かない
特に狭い寝室では、視線より高いような収納家具を置くと圧迫感があり、落ちつかない雰囲気になりがち。
万一の地震のことを考えても、寝室にはあまり背の高い家具は置かないほうが無難です。
反対に、低めの家具であれば空間の重心が下がり、落ち着いた雰囲気の寝室になります。
照明を低めにつける
家具と同じように、照明も低い位置につけることで空間全体の重心が下がり、落ちつき感のある寝室になります。
天井のシーリングライトだけではなく、ベッドサイドの壁にブラケットをつけたり、ホテルのようなフットライトをつけたりしてみては。
おしゃれなうえにまぶしくないので、機能的にも○です。
テーマカラーを決める
カーテンやベッドファブリックの色は、寝室の印象を大きく左右する要素。
真っ白でまとめたり、ちょっとダークな色を使って落ちつき感を出したりと、自分の好みのテーマカラーを決めてとり入れるのがおすすめです。
最近では、壁の一面だけ好きなカラーにペイントするテクニックも人気。
DIY でも手軽にできるので、新築だけでなく、リノベーションで寝室のイメージを変えたい人にも向いています。
寝室の収納の作り方・考え方が知りたい
寝室のレイアウトでは、収納もはずせないテーマですよね。特
に最近はウォークインクローゼットが人気。
こちらでは、ウォークインクローゼットを中心に、寝室の収納の作り方について詳しくご紹介しています。
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寝室のレイアウトの実例集を見て参考にしよう
では、おしゃれな寝室のレイアウト事例を実際に見てみましょう。
ベッドの選び方や窓の配置、収納家具の使い方など、参考になるポイントが満載です。
壁の一面だけ深いブルーにペイントした寝室。
落ちつき感があって安眠できる空間になりました。( 佐賀県・松尾さん )
窓は遮音性と気密性にすぐれた3 層ガラス。
白の木製サッシが、海外実例のようなおしゃれな印象を与えます。
寝室には洗面室とウォークインクローゼットが直接つながっています。
毎日の生活動線にも、収納をするときの家事動線にも無駄がない間取りです。
寝室からも洗面室からも入れるウォークインクローゼット。
奥には外に出られるドアがあり、取り込んだ洗濯物をそのまま運び込めます。
こちらは壁の一面をブラウンにした寝室。
ベッドが低く、壁面を広くとったことで、ゆとりのある印象になりました。
窓際のグリーンとベッドサイドのチェアも、くつろぎ感をアップ。( 埼玉県・Y さん )
寝室の一角のロールスクリーンを上げると、中はウォークインクローゼット。
5 畳ほどの細長いスペースで、通路の両側に衣類をたっぷりしまえます。
壁からドアまで白でまとめた、洋書に登場するようなベッドルーム。
床には素足で歩くと心地いいサイザル麻をとり入れました。( 岡山県・塩谷さん )
ドアはネットで探したアンティーク。エレガントな雰囲気が素敵です。
ドアの横には小さなスツールを置き、額などを飾るディスプレイコーナーに。
失敗しない寝室のレイアウトにするための注意点
寝室のレイアウトで注意したいポイントをまとめました。
特に寝室が狭い場合は、失敗しないレイアウトにするためのさまざまな注意点があります。
収納とベッドの間にはスペースをとる
収納の前には「扉を開けるためのスペース」「ものを出し入れするためのスペース」が必要です。ベッドをぎりぎりに置いてしまうと、「扉が全開できない! 」「引き出しを開けると立っている場所がない! 」という失敗につながってしまいます。
狭い寝室には、開き戸より折り戸や引き戸のクローゼットが向いています。
開き戸のクローゼットでは、扉とベッドの間に90cmくらいのスペースが必要ですが、折り戸や引き戸タイプなら50~60cm程度ですみます。
扉ではなく、カーテンでクローゼットを目隠しする方法も人気。
扉よりローコストで、開閉のためのスペースが要らず、風通しも抜群です。
ただし「防虫剤が効かない! 」という声もちらほら。
「引き出し」にも意外と場所をとるので要注意。
収納家具の奥行きにもよりますが、「引き出しを引くスペース」と「人がかがむスペース」を考えると、ベッドとの間は75cmくらい空けておくと安心です。
2015.12.09寝室はLDほどゆったりとしたスペースがない場合がほとんどで、その割に収納しなければならないモノが多いことが難点。限られたスペースを少しでも美しく保つためには、モノを上手にしまう収納がポイントになります。 ワイドローブの管理...続きを見る
掃き出し窓とベッドの間にもスペースが必要
寝室には物干しバルコニーをつなげるケースも多いはず。
ここで気をつけたいのは、「掃き出し窓とベッドの間隔」です。
窓ぎりぎりにベッドを置いてしまうと、窓から入ってくる風を妨げてしまったり、窓を閉め忘れると雨のとき寝具が濡れてしまったり。
また遮光カーテンや雨戸をつけないと「光が入りすぎて安眠できない! 」ということも。
照明はまぶしくない位置につける
夫婦どちらかが夜中に起きて照明をつけたいとき、天井の照明が直接目に入ると、まぶしくてパートナーまで起きてしまうことに。
これを避けるためには「ベッドサイドにそれぞがオン/ オフできる照明をつける」「天井の照明をベッドの足元のほうに配置しておく」などの方法があります。
まとめ
寝室は一日の疲れをいやす場所。
さらに収納などの家事の場になることもあります。
インテリアなどの見た目はもちろん、快適さや便利さにもこだわって、ぜひ理想のプランを実現させてください。
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