朝起きてから夜寝るまで、普段家の中でどう動くか、また来客時のプライバシーも考えて間取り決め(ゾーニング)をしないと、マイホーム完成後に不満や後悔が残ってしまいます(「間取り決め“ゾーニング”の方法と一般的な部屋の広さ」も参考に)。
ここでは間取りをつくる際に、決めておきたい動線計画とプランをご紹介します。
動線計画とは
人が移動する軌跡を“動線”といいます。あちこち迂回することなく、目的の場所に行けるのが理想的。そのためにも動線は「短く、単純に」が基本 です。
動線は“部屋の中の動線”と“家の中の動線”の2つに分けられます。どちらも、歩行に必要な通路をとることが大切で、複数の人が同時に行き来する場所は広めにとります。
家の中の動線は、ゾーニングに関係してきます。リビングを通らなければ子ども部屋から洗面室に行けない間取りでは、朝寝坊した休日など、来客の前を通って顔を洗いに行かなければなりません。
このようにパブリックスペースにプライベートな動線が入ると、プライバシーの点からは問題が起きることがあります。
動線プラン例
間取りを考えたり、提案された平面図をチェックしたりするときは、動線を確認して、キッチン→ダイニング→リビングなど、実際に家の中で動き回っている様子を想像してみると、動線に無理や無駄が無いかがわかる。
通路となるスペースに余裕がないと、スムーズに動けない。複数の人が行き来する場所は、広めにとるとよい。
回遊型動線プラン
最近、注目されているのが、「回遊型」といわれるプランです。動線が輪になってぐるりと1周できるようになったプランで、動線が2方向に広がり、突き当たりがないため、あと戻りすることなく動きがスムーズ。
家族みんながよく利用する、水回りや玄関まわりにとり入れると重宝します。
キッチン→洗面室→玄関→リビングダイニング→キッチンと、ぐるりと1周できる便利な間取り。家事をするときの動線も短くなるように配慮されています。回遊型プランにするときは、リビングやダイニングの真ん中を通路にしないように注意を。
最後に
動線は、暮らし方や家事の手順などによっても変わりますから、これが正解ということはありません。まずは、今暮らしている家で、自分たちの普段の暮らしの動線を確認してみましょう。
遠回りをしていたり、何度も行き来することになって、面倒に感じる場所はありませんか?今の暮らしで不満に思っていることが案外、自分たちに合った動線のヒントになるかもしれません。
「どうすればもっと暮らしやすくなるのか」を考えてみることが大切です。
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