オール電化なら電気代はいくら?節約方法を大公開!

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オール電化なら電気代はいくら?節約方法を大公開!

調理や空調、給湯など、家庭生活で必要となるエネルギーをすべて電気でまかなっているオール電化住宅ですが、実際のところ電気代はいくらぐらいになるのでしょうか。

電気とガスを併用すると電気代とガス代ともに基本料金がかかりますが、オール電化にすれば電気代の基本料金のみにできるため、従量料金ぶんが大幅に上昇しないのであれば安くなる可能性があります。また、オール電化は安い夜間料金の時間帯に空調や給湯などの熱源を電気でまかない蓄熱しておけるため経済的です。

ここでは、気になるオール電化住宅の平均的な電気代と効果的な節約方法について紹介します。

 

1. オール電化住宅の電気代!気になる平均額は?

電力会社ごとの料金設定や地域特性、そして各家庭の家族構成や利用状況によって電気代は変動します

特に最近のオール電化住宅の電気代平均額については、電力会社や公的機関などの信頼できる公表値はWeb上などではなかなか見つかりません。

関西電力のホームページ内に、サンプル数を併記したオール電化の電気代平均額の表がありましたので紹介します。世帯人数別と、一戸建てと集合住宅、夏季と冬季の比較もされていますので、これらのデータがあればオール電化の検討材料としては十分ですね。

オール電化住宅の年間平均光熱費 ・世帯人数/平均月額/年額 1人暮らし/1万751円/12万9012円 2人家族/1万2904円/15万4848円 3人家族/1万4454円/17万3448円 4人家族以上/1万4914円/17万8968円 ・住居形態/平均月額/年額 一戸建て/1万6039円/19万2468円 集合住宅/1万4956円/17万9472円 ・季節/平均月額 夏(7月~9月)/1万3363円 冬(1月~3月)/1万9857円

※関西電力契約者データより。集計期間:2017年5月~2018年4月。オール電化住宅サンプル:1人暮らし2665、2人家族1214、3人家族776、4人家族以上680、一戸建て1933、集合住宅2090、夏(7月~9月)5万8042、冬(1月~3月)9万7202。

オール電化の場合、ガス代や灯油代がかかりません。もしオール電化への移行を考えているなら現在の光熱費の合算(電気代+ガス代+灯油代)と比較してみてください。

関西電力1社の平均値ですのであくまで参考にしかなりませんが、月額で数千円以上も高い場合はオール電化にしてしまったほうが光熱費の大幅な節約になるかもしれません。すでにオール電化にしている人は、自宅の電気代と平均値との差を比較してみましょう。

もし自宅の電気代が平均を上回っているようなら節約する余地があるということになりますね。電気の使い方の総点検をすることをおすすめします。

世帯人数が増えてもあまり電気代が高くなっていませんが、冷暖房や照明に関しては人数よりも家の大きさや部屋数の影響が大きいので注意しましょう。

関西電力のデータをもとにすると、家族4人前後で集合住宅に住んでいるケースなら、オール電化にした場合の月の電気代は1万5000円程度と見てよさそうですね。逆に1人暮らしでも1万円以上かかるということは、世帯人数によってはオール電化が光熱費の節約に結びつかない可能性もありそうです。

以下では、総務省統計局の2017年家計調査から、世帯人数別の電気代支出の平均を見ていきます。

↓電気代が安くなった体験談はコチラ↓

https://kurashinista.jp/column/detail/4931

1-1. 4人家族の電気代平均は月額1万1239円

総務省統計局が2017年にまとめた全国の世帯人員2人以上の家計支出から、4人家族の電気代平均を抽出したところ、月額1万1239円という結果になりました。

同じく総務省統計局の詳細結果表から、光熱費としてガス代4911円、他の光熱費(灯油代など)966円と合算すると1万7116円です。先に紹介した関西電力のオール電化4人家族以上の平均額(1万4914円)よりも高くなっています。

関西電力の統計値どおりであるなら、月額で1万7116円-1万4914円=2202円お得になるということですね。年間ならその12倍の2万6424円も安くなるということになります。

家族の人数が増えると家が大きくなるぶん電気代も高くなりやすいので、使っていない部屋の電気をこまめに消すなどして無駄遣いが極力ないようにすることが大切です。

最近では家族内でライフスタイルが多様化しているケースも多いため、家族のひとりひとりの生活時間帯がバラバラの場合はオール電化向けの料金プランのよさが生かせないこともあります。4人家族の電気代は平均して他の世帯人数よりもお得に見えますが、個別に見ていけば損をしている家庭もあるかもしれません。

そのような家庭は電気の無駄遣いを減らしたり、料金プランの見直しをしたりすると改善される可能性があります。

 

1-2. 2人暮らしの電気代平均は月額9176円

つぎは2人暮らしの電気代平均です。「キリよく1万円以内に収まればいいかな」と予想したでしょうか。

確かに、総務省統計局のデータを見ると2人家族の電気代支出は1万円に近い数字となっていて、月額で9176円です。4人家族のときと同様に、同じ表から光熱費としてガス代4285円、他の光熱費1451円と合算してみると1万4912円になりますね。

関西電力のデータによると2人家族の電気代平均は1万2904円ですから、1万4912円-1万2904円=2008円お得になります。年額では2万4096円ですから少なくない金額ですよね。2万円以上もあれば、2人で一泊旅行に出かけられます。

https://kurashinista.jp/column/detail/4931

1-3. 1人暮らしの電気代平均は月額5392円

単身世帯、すなわち1人暮らしの電気代平均は、2人暮らしの約半分となっていて月額で5392円です。光熱費の合算は電気代にガス代3080円と他の光熱費719円を加えて9191円となります。

気づいた人もいるかもしれませんが、単身世帯では他の世帯人数のときと比べて、オール電化の恩恵が得られず逆に高くなってしまいます。オ

ール電化1人暮らしの平均額1万751円を引くと、9191円-1万751円=-1560円となります。1人暮らしだと割高になるため、何か特別の理由がない限りはオール電化にする必要はなさそうです。

 

 

2. オール電化の家庭は電気代をどう節約する?

2人暮らし以上の家族構成なら、オール電化にすると光熱費が安くなるケースが多いことはすでに述べたとおりです。オール電化住宅にしたことで、すでに光熱費の節約を行っているわけですが、これ以上の電気代の節約をすることはできないのでしょうか。

もちろん「冷暖房をつけるのを我慢する」「こまめにスイッチを切る」といった小さな節約をする余地はありますが、もっと抜本的な節約方法を模索したいものです。できれば月額で1000円以上、年間で万単位の節約ができるならとてもうれしいですね。

では、よい方法がないか一緒に考えてみましょう。

もちろん、電気の無駄遣いに心当たりがあれば、それを直すことが先決です。なぜなら、よい節約方法が見つかっても無駄遣いが直っていなければ効果は半減してしまうからです。

使っていない部屋の照明を消したり、誰も見ていないのにつけっぱなしになっているテレビを消したりしているでしょうか。忙しくて結局見ないままになってしまう録画予約や、スリープモードになったままほとんど起動されることのないパソコンの電源なども、ちゃんと切っておくことで節約につながります。

もし徹底して節約するなら、待機電力も発生しないように、使用していない電化製品のプラグをコンセントから抜いておくということも考えられます

一般財団法人省エネルギーセンターが行った調査(2012年度)によると、一世帯年間の待機電力の消費電力量は228kWhでした。これは家庭での平均年間消費電力量4432kWhの約5.1%を占めており、1kWhあたり27円で電気料金に換算すると年間6156円にもなります。

ガス温水器やテレビ、エアコンは待機電力が特に大きいのですが、日常的に長時間使用するため削減は難しいかもしれません。

オール電化であればそもそもガス温水器は使用しませんが、電気温水器は待機電力がかからない反面、電力消費量が大きいことは覚えておきましょう。待機電力の削減をするなら、他の家電、たとえばドライヤーや掃除機、テレビゲーム機などの待機電力をカットすることを心がけましょう。

しかし、あまり神経質になってしまうと家族に嫌がられてしまうでしょうし、自分でもいちいち気にするのは大変ですので、ある程度無駄遣いが抑えられているならつぎのステップに進みましょう。

ここからは、さらに進んだ節約方法として、契約内容や電気の利用時間帯を見直したり、電気の使い方を変えてみたりすることを提案していきます。劇的な改善につながることもありますので要チェックです。

 

2-1. 契約内容を見直す

最初に思い当たるのは「契約内容の見直し」です。現在のオール電化の契約内容が最適なものであるかどうか確認してみましょう。

大手電力会社はオール電化向けにいくつかのプランを用意していますので、比較検討する価値はあります。プランを変えるだけで電気代の節約が可能ならばやらないと損です。

オール電化は夜間の電気料金が安く設定されているのが特徴ですが、ライフスタイルによっては他のプランで電気代の試算をしてみるのも大切です。

完全に昼型の生活をしている家庭では、昼の電気代が高くなるオール電気向けの料金プランだと逆に高くなることもあるからです。

たとえば東京電力を契約している家庭なら、TEPCOの電気・ガス料金プラン試算ページを利用して現在よりも適切なプランがないか試算してみるのもよいですね。

詳細な住所の入力は不要で、郵便番号さえ入力すれば住んでいる地域で利用できるプランをもとにした試算内容を知ることができます。現在の契約内容がわからなくても標準的な契約で試算が出せますので便利です。キーボードを使った文字入力は郵便番号とひと月ぶんの電気料金の金額のみで、あとはすべてクリックで選択していくだけの簡単操作になっていますのでおすすめです。

あとでも述べますが、契約しているプランによって時間帯ごとに料金が変わるものが用意されています。

すでにそのようなプランで契約している場合、契約当時はお得だったかもしれませんが、生活スタイルが変わるなど状況が変わってしまって、今となっては逆に割高になっていないか確認してみましょう。

一例としてあげると「結婚当初は夫婦共働きで昼間は家に誰もいなかったころに夜間の電気代がお得なプランで契約した。その後、子どもができて育児のために仕事を休んで、あるいは退職してほとんど昼間は家にいることが多くなったら、そのままのプランでは電気代が高くなってしまった」ということが起こりえます。

これは夜間割引のあるプランはそのぶん昼間の電気代が割高に設定されているためで、速やかなプランの見直しが望ましい事例のひとつです。

家族の生活時間帯がバラバラで、ひとりひとりの電力消費量も多い場合は、電気をよく使う家庭向けのプランに変えることも検討してみましょう。一定消費量まで定額で、それ以上はお得な従量料金に切り替わるプランもあります。

契約内容を見直して料金プランを最適化することは、電気代節約のための最も大きな要素であるといっても過言ではありません

各電力会社のホームページ上に試算ページがあればそれを利用する、または契約中の電力会社に電話などで相談するなどして、一度プランの見直しを考えてみてはいかがでしょうか。

 

2-2.電気代を安くするカギは電気の利用時間帯

夜に電気を使用するほうが電気代が安くなる?

オール電化住宅の場合、基本的にはオール電化向けのプランを契約します。

オール電化向けのプランは昼間の電気代が高めに、夜間が低めに設定されていますので、夜に電気を使用するほうが電気代が安くなります。昼間の電気使用が多いなと感じているなら、夜間にできるものはなるべく夜間にするようにしましょう。

たとえば洗濯機を夜に回したり、翌日の朝ごはんや昼ごはんの調理を夜のうちにやってしまったり、電気代を節約するために工夫できることはたくさんあります。しかし、昼間に家にいることが多く、どうしても昼の電気使用量を減らせない人は昼間の電気代が安くなるプランに思い切って変えてしまったほうがよいかもしれません。

ただ、プランを変えたら電気代がいくらになるかというシミュレーションは入念にしておきましょう。

 

休日の過ごし方

また、オール電化向けのプランで盲点になりやすいのが祝休日の家での過ごし方です。

家族が昼間から冷暖房をどんどん使い、部屋の電気はもちろん、テレビやパソコン、ゲームなどを夢中になってやっていれば、電気代は思っているよりもかさみます。休みの日でもなるべく昼間は外出したほうが電気代の節約になりますが、かといって家族でお出かけすればそれはそれで少なくない出費が伴いますので難しいところですね。

あまり電気を使わない昼間の過ごし方を家族で考える必要がありそうです。

 

●夏

夏は熱中症にならないように気をつけながら、エアコンの温度を下げすぎないようにしたり、扇風機などを併用したりして昼の電気代をなるべく使わずに涼しく過ごせる工夫をしてみましょう。

古典的ですが打ち水をすることで家の周囲の温度を下げることも冷房費の節約につながります。朝の5~8時頃と、夕方の6~7時頃に水を撒くのが効果的です。

日中は日陰になるところに撒きましょう。ベランダやバルコニーへの打ち水も夜を過ごしやすくしてくれます。

 

●冬

冬も日中の寒さを和らげるための工夫をしてみましょう。

一枚重ね着をすることや膝掛けを使用することで、室内の寒さは暖房なしでも乗り切れるときがあります。

深夜帯の電気料金が安ければ、暖かく寝られるように少し贅沢に電気を使っても構わないでしょう。オール電化向けの料金プランは昼間がどうしても割高なので、日中の電気使用量を抑えることがカギになります。

特に冬の暖房費の節約が一番の課題となりますので、「昼は抑えて夜は贅沢に」使うつもりで電気の利用時間帯を深夜にシフトさせましょう。

 

●長期休暇

特に夏休みや冬休みなどの長期休暇などで子どもが家にいるときは、昼間の電気代が高くなることをきちんと伝えて、電気の無駄遣いをしないように協力してもらうのが一番賢い方法です。

最近の子どもはスマートフォンやタブレットで遊ぶことが多いでしょうから、夜間にしっかり充電していれば日中の遊びのために電気を不必要に使うこともなくなるでしょう。

 

2-3.電気の使い方を変えてみるのも有効

エコキュートの導入を検討してみても

オール電化の家庭ではエコキュートがよく使われています。エコキュートは、大気中の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ技術を採用した電気給湯機です。

室外機によって外の空気から熱を吸収し、その熱を利用してお湯を沸かすため電気温水器よりも電気代がかかりません。オール電化でエコキュートを使用していないのなら、導入を検討してみてもいいでしょう。

総務省統計局の全国消費実態調査では、エコキュートなどの高効率タイプの給湯設備を使用している家庭は、使用していない家庭よりも光熱費が月額で1478円も低くなっています。年間で1万7736円の節約ですね。エコキュートのメーカーにもよりますが、寒冷地でなければエコキュート自体の電気代は年間平均で月額1500~2000円に収まるようです。

 

エコキュートを使っているのに光熱費が高いのはなぜ?

「エコキュートを使っているのに、うちは光熱費が高い」と感じている人は、まず住んでいる地域の平均より高いかどうかを確認しましょう。

ダイキンが公表しているエコキュートの平均的な電気代は、一般地であればひと月あたり1358円、年間で1万6300円です。寒冷地であれば、それぞれ2750円、3万3000円となります。寒冷地に住んでいるならどうしても高くなるのは仕方がないことです。

明らかにエコキュートの電気代が高い場合は、ほぼ日中の沸き増しが原因です。エコキュートは電気代の安い夜間に沸かしたお湯を利用する機器ですが、昼間や夕方にお風呂やシャワーで大量のお湯を使ってしまい、電気代が安い時間帯以外で沸き増しをしてはいないでしょうか。

 

●昼間に大量の電気を使うことは避ける

エコキュートに限りませんが、夜間の電気代が安いプランを契約しているのなら、昼間に大量の電気を使うことはなるべく避けましょう。夜間に比べて1.5~2倍、電力会社やプランによってはもっと高い電気代がかかる羽目になります。 エコキュート以外の家電製品の使い方にも改善の余地があるかもしれません。

 

●エコモードを積極的に使う

最近の電化製品にはエコモード(省エネモード)がついていることが多いですが、不便でなければエコモードを積極的に使って電力消費量を減らしましょう。また、電化製品がどのくらいの電気代を消費するのかの目安はカタログスペックから以下の計算式で簡単に計算できます。

電化製品の消費電力(kW)×時間(h)×電力量単価(円/kWh)=電気代(円)

なお、電力量単価は電力会社や契約プランで異なりますが、全国家庭電気製品公正取引協議会で定められた27円/kWhが電化製品のカタログなどで使用されています。

計算例を紹介しましょう。消費電力が500W(=0.5kW)の電気カーペットを1時間使用した場合は「0.5kW×1h×27円/kWh=13.5円」という計算式になります。

計算をするときは単位換算に注意してください。W表示は1000で割るとkWになります(300Wなら1000で割ると0.3kW)。分を時間に直したいときは60で割ります(6分なら60で割ると0.1時間)。電力量単価は契約プランごとに異なりますので、契約先の電力会社の料金表などで確認してください。

新たに電化製品を購入する際は、消費電力(kW)または消費電力量(kWh)を見て買いましょう

省エネ家電は割高ですが、1年間使えば電気代でもとをとれることもあります。エコモードを搭載している家電を上手に使うことで電気代の節約になることがわかっていても、なかなか実行できないという人もいるでしょう。

それならば「毎日5円、1カ月で150円、1年で1800円の節約!」というように、具体的に金額を実感したほうがモチベーションが上がりますね。

 

↓電気代が安くなった体験談はコチラ↓

https://kurashinista.jp/column/detail/4931

3.オール電化とあわせて電力会社の切り替えも検討しよう

オール電化住宅で光熱費を安く

オール電化住宅にすることで、ガス代も含めて光熱費を一本化できます。

関西電力のデータによれば、オール電化にした4人家族以上の電気代の平均は月額で1万4914円でした。総務省統計局の2017年の統計から、全国の4人家族の電気代平均は月額1万1239円ですが、光熱費としてガス代4911円、他の光熱費(灯油代など)966円と合算すると1万7116円となります。

オール電化にすると1か月2202円、年間なら2万6424円も安くなる計算です。冬(1月~3月)の電気代は月額1万9857円となり、夏(7月~9月)の1万3363円に比べて高くなりますが、オール電化でなければガス代や灯油代がかかるため、妥当な金額といえるでしょう。

2人暮らしでも月額2008円お得です。年額で2万4096円安くなるなら浮いたお金でおいしいものが買えそうですね。タラバガニや霜降り牛なんていいかもしれません。また、旅行やレジャー、買い物などにあてるのもよいでしょう。

 

●1人暮らしの場合は注意

基本的にはオール電化にしたほうがガス代ぶんは安くなるはずですが、1人暮らしの場合だけは逆に高くなりますので注意してください。賃貸の単身アパートやマンションなどはオール電化になっている物件もありますので、電気代が高くなりすぎないように電気の無駄遣いを避けましょう。

ちなみに1人暮らしの電気代の全国平均は月額5392円ですので、これを大幅に超えないことが目安になります。

 

「電気代が高い」と感じたら?

●無駄遣いをチェック

電気代を安くしようとオール電化に踏み切ったあと、安くなるはずの電気代が思ったほど安くならない、むしろ高くなってしまったという家庭もあるかもしれません。東日本大震災後に電気代が値上がりした影響もありますが、オール電化住宅でもなんとか節約できないだろうかと悩んでいるなら、まずは電気の無駄遣いがないかをチェックしてみましょう。

冷暖房やテレビの使い方を見直す、照明をこまめに消す、待機電力を減らすなど、チェック項目は多岐にわたります。神経質にならない程度に無駄遣いが抑えられているなら、つぎのステップとして契約内容を変えることで料金が安くならないかを調べてみましょう。

 

●契約内容をチェック

オール電化用の料金プランは夜間が安く昼間は高いものがほとんどです。家庭の生活スタイルを料金プランに合わせられるならよいですが、そうでない場合はプラン変更も視野に入れましょう。また、当初は都合がよかった契約内容でも、生活スタイルが変わってしまったために今となっては逆に割高になってしまっているケースもあります。

月々の電気料金に疑問があるなら料金プランの見直しをおすすめします。電力会社のホームページを訪問するか、電話で相談してみるとよいでしょう。「電気代が高い」と感じたときには、よりよい契約内容を模索するのが電気代節約の王道です。

オール電化向けの料金プランの場合は、夜間の電気代が安いときになるべく電気を使い、昼間は極力使わないという生活スタイルが一番いいのですが、そう簡単にはいかないのが現実です。昼間に家で生活することが多いのであればオール電化向けのプラン以外にも目を向けてみる必要があります。プラン変更前にちゃんと安くなるか料金シミュレーションをすることはいうまでもありません。

 

●休みの日の過ごし方をチェック

休みの日の家での過ごし方も電気代が上がってしまう要因のひとつです。昼間に大量の電気を使用すれば電気代が当然かさみますので、夏休みや冬休みなどの長期休暇では、子どもに協力してもらうのが電気代の節約には重要です。昼間の電気代が高くつくことを説明して、無駄に電気を使わないようスマートフォンやタブレットの充電は夜中にしっかりやってもらいましょう。

 

オール電化の電気代を安くする点では、エコキュートの役割が非常に大きい

オール電化の電気代を安くする点では、エコキュートの役割が非常に大きいといえます。ヒートポンプ式で高効率に、しかも夜間の安い電気料金で熱を生成するため電気代の節約に一役買ってくれます。

総務省統計局の調査によると、エコキュートなどの高効率タイプの給湯設備を使用している家庭は、使用していない家庭よりも光熱費が月額で1478円、年間で1万7736円の節約ができていると報告されています。

しかし、エコキュートを使用していても電気代が安くならない場合があります。寒冷地での使用は確かに高くなる傾向にありますが、そうでなければオール電化用の料金プラン(昼は高く夜は安い)にもかかわらず、昼間に沸き増しをしていることが主な原因です。エコキュート以外の電化製品においても、昼間の使用は電気代の総額を押し上げる結果になります。

エコモードを搭載している電化製品の省エネ機能を積極的に使ったり、消費電力の低い電化製品を選んで買ったりすることも電気代の節約には有効です。どのぐらい節約できるのかは、「電化製品の消費電力(kW)×時間(h)×電力量単価(円/kWh)=電気代(円)」で計算できます。実際に計算してみれば電気代の実感を持てるようになり、節約をするモチベーションが上がるでしょう。

オール電化の電気代や節約方法について重点的に紹介してきましたが、すぐに実践できそうな節約方法は見つかったでしょうか。電気代を安くするうえで特に考えてほしいのは料金プランです。電化製品の無駄遣いをなくしても、元々の料金プランが高いままではせっかくの努力があまり報われません。

 

電気会社の切り替えも有効な手段

料金プランの変更を考えるとき、実はもうひとつの選択肢があります。

それは「電力会社の切り替え」です。2016年4月から電力の全面自由化が始まりました。電力を扱う新しい会社が次々と参入し、住んでいる地域に対応した電力会社を選んで切り替えられるようになりました。他業種からの参入もあり、多彩なプランと今までにないサービスを比較検討できます。たとえば以下のようなプランがあります。

・ポイントが貯まるプラン

・わかりやすいシンプルなプラン

・FIT・再生エネルギーの比率が高いプラン

・電気をたくさん使いたい家庭向けのプラン

・携帯電話とのセット割引が受けられるプラン

・他のサービスとセット割引が受けられるプラン

電気代が今と変わらないか安くなったうえに、ポイントがもらえればそのぶんだけお得になりますね。ほかにも検討する価値のあるプランがたくさんあります。

オール電化にして「もう電気代をこれ以上下げられない!」と嘆いているのであれば、ぜひ電力会社の切り替えも考えてみてください。電気代そのものはほとんど安くならなくても、ポイントや付加サービスで今以上にお得になる可能性が高いです。携帯電話やインターネット回線など、すでにほかの業種で契約しているところに電気の切り替えをしてみるのがハードルが低くていいかもしれませんね。

以下に電力会社の切り替えの流れを紹介しますが、手続き自体はそれほど煩雑なものではありません。

 

①切り替え先の電力会社へ申し込み

初めに、切り替え先の電力会社へ申し込みをします。各電力会社のサービス窓口を通じて行いますが、電話やホームページなど自分がやりやすい申し込み方法を選べます。現在契約している電力会社の解約は、切り替え先の電力会社が消費者の同意に基づいて解約手続きを行うことが認められていますので、切り替え先へ申し込むだけでOKです。

申し込みの際、現在の電力会社名、現在の電力会社のお客様番号、供給地点特定番号、切り替え希望日が必要事項となります。お客様番号と供給地点特定番号については現在の電力会社が発行する検針票や領収書のほか、ホームページや電話で問い合わせれば確認できます。切り替え先の料金メニューを選択するには、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類が必要です。

 

②既存の電気メーターをスマートメーターへ交換

つぎに、既存の電気メーターをスマートメーターへ交換してもらいます。順次、交換工事が行われているため、すでに交換が完了していれば問題ありません。まだスマートメーターが設置されていない家庭は、スマートメーターへの交換が必須です。

切り替え先の電力会社へ申し込みをすると現在契約している地域の電力会社からメーター交換作業の工事予定日の連絡が入ります。 スマートメーターそのものの交換には費用はかかりませんが、メーター交換に伴う特殊な工事には費用がかかることがあります。また、交換時に15分程度の停電が伴う場合もあります。

 

必要手続きは以上ですが、切り替えに要する標準的な期間はスマートメーターへの交換工事の有無で異なります。交換工事ありだと約2週間、交換工事なしでは4日程度かかります。切り替え申し込みが多い場合は時間がかかる可能性もありますが、申し込みからの流れはスムーズに進むでしょう。意外と簡単に切り替えができますので、電気代をもっと安くしたいなら「電気代節約の切り札」として電力会社の切り替えを検討してみましょう。

https://www.google.com/url?q=https://selectra.jp/environment/guides/renewable-energy/fit&source=gmail&ust=1642239255191000&usg=AOvVaw2ggFyuyKVRC24XTb4GuwVs">FIT制度に加え、2022年よりhttps://www.google.com/url?q=https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/fip.html&source=gmail&ust=1642239255191000&usg=AOvVaw2_4b4PICrIcbMkMSq_sPn3">FIP制度という新たな再生可能エネルギー買取制度が始まります。こちらの制度を確認し、電気会社の切り替えを考えた方がよいかもしれません。

 

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https://kurashinista.jp/column/detail/4575 https://kurashinista.jp/column/detail/4584 https://kurashinista.jp/column/detail/4545

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