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コラム

「メンタルの強い子」に育てるには?親が知っておくべき声かけのポイント3つ

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「メンタルの強い子」に育てるには?親が知っておくべき声かけのポイント3つ

子育てをしていると、子どもの思わぬ言動に戸惑い、悩む場面が多々ありますよね。不安やイライラを募らせている子に対し、親はいったいどう対応したらいいのでしょう?また、子どもが日常生活で落ち込んだり、自信を失ってしまったとき、どのように接するべきなのでしょうか?

『子どもの心を強くする すごい声かけ』(主婦の友社)の著者であり、一般社団法人日本ポジティブ教育協会代表理事の足立啓美さんに詳しく聞きました。

ピンチや逆境に、しなやかに対応する力が重要

SNSやいじめ、受験や親子関係…など、現代の子どもたちは様々なストレスにさらされています。文部科学省が発表したデータによれば、コロナ禍の2020年は小中高校生の自殺が過去最多の479人に上ったとか。子どもも大人も明るい未来が見えず、子どもたちが幸せに暮らしていけるか不安になってしまいますね。

そんな中で、子どもたちを守るのは、「 “レジリエンス”、すなわち困難や変化にしなやかに対応し、たくましく生き抜く力」だと足立さんは言います。

“レジリエンス”とは、日本語に訳すと「回復力」「弾力」「復元力」。元々は「外力(ストレス)による歪みを跳ね返す力」として物理学で使われていましたが、転じて心理学の分野でも使われるようになった言葉です。

「逆境や困難に動じない強さではなく、困難な状況を経験して、苦しみを感じたとしてもその経験を“乗り越えていく力”こそがレジリエンス。失敗やピンチ、困難やストレスは決して悪いことではありません。むしろ、子ども達は失敗したり、困ったりしながら、自分で考えて経験することを通して心を育てていくのです 」

世界各国の教育現場では、そんなレジリエンスを育てる試みが広がっていますが、子どもにとってレジリエンスを育てる重要な鍵は、親の声かけ。それが、あらゆるストレスから立ち直る力を育てて、子どもを生涯守る「ワクチン」になるのだそうです。

「本書のベースとなったレジリエンス教育プログラムでは、レジリエンス教育の実施後に自己肯定感や自己効力感が高まり、抑うつ症状が減少することが証明されています。そして、適応力、柔軟さ、切り替え力、耐える力など、人にはそれぞれに困難から立ち直るプロセスがあり、一言にレジリエンスといっても様々な様子が含まれることもわかりました。

ですから、親御さんも『私がこうしたからあなたもこうしなさい』ではなく、『私はこうだったけど子どもはどうなんだろう』と、その子どもの特性を理解し、生かす視点を持ってあげることが大切です」(足立さん)

ネガティブな感情は抱いてもいい!

子どものレジリエンスを育てる声かけをする上でとても重要なのが、子どものネガティブな気持ちを否定しないで受け止めること。とある研究結果では、課題に対しての葛藤があった子どもはなかった子どもに比べて成績がいいというデータもあります。

人生において、ネガティブ感情や心理的不快感を持つことは決して悪いことではありません。どう受け止めて、次につなげるかが大事なのだとか。

「たとえば、子どもが『友達から嫌なことを言われた』とシクシク泣きながら帰宅したら、あなたはどう対応しますか?
子どもを励ますつもりで『気にしない、気にしない。そんなの友達じゃないよ!』と、つい言ってしまうかもしれませんね。でも、この言い方はあまり適切とは言えません。

現状がどうあれ、大切なのは子どもが感じた感情を認めて受け止めてあげることです。まずは『そうか、辛かったね』と子どもの感情を受け止めてあげることで、ネガティブな感情に対応する力を身につけていくことができます。
心が傷つく体験をしても受け止めてくれる人がセイフティーネットとなることで、その経験を人生の力に変えることができるのです」(足立さん)

この過程を経ることで、子どもは感じている心の痛みの存在を認め、自分の感情を理解できるように。
自分の感情を理解することによって「自分はどんな人間なんだろう」と知り、さらには他人との良好な人間関係構築へとつながるのだそうです。

そもそも人間は生存本能があるので、自分の身を守るために不安や恐怖を感じるようにできているもの。
子どもがネガティブな感情を抱いたときにはそれをなかったことにしたり、「どうにか追い払わなきゃ!」とするのではなく、まずは「そう感じていいんだよ」と伝えてあげたいですね。

ネガティブ沼にハマらないようにサポートをしよう

一方で、ネガティブ感情は頭にこびりついて離れないという特性もあります。

「ネガティブな感情がこびりつくだけでなく、ネガティブな考え、体の反応まで引き連れて、まるで”ネガティブ沼”にハマったかのように出られない…ということはよくあります。子どもがネガティブ感情とうまく付き合っていくために、ネガティブな沼にハマったときは抜け出せるよう上手にサポートしてあげましょう」(足立さん)

方法としてはまず、深呼吸やタッピングがあります。タッピングとは指先で軽く体をトントンと触ること。
たとえばイライラしている小さな子どもに対しては指先でお腹をトントンと叩いて「イライラさん、ここにいるんだね」と語りかけます。

「イライラという感情を否定せずに存在を認めてあげると効果的。感情は意味があってそこにいてくれます。
だから、排除するのではなく、仲良くすることが大切です」
と足立さん。

また、体を動かしたり音楽を聴いたり、感情を書き出して客観的に向き合う方法もあります。さらには時間を忘れて夢中になれる遊びや作業、創作を行う「フロー体験」も科学的に効果が証明されています。

どんなやり方が子どもに効くのかは、その子によって違ってきます。普段から子どもがイライラしたときにこうしたことを試して、沼から脱出する方法を複数持っておくと良いそうです。そして、いずれは子どもが自身で自分に合った方法を選択して、ピンチを乗り越える経験を重ねていくことで自信につながっていくのです。

親として大事なのは、子どものネガティブな感情を否定したり悪と見なしたりするのではなく、子どもが感じる感情を子ども自身が気がついて受容できるようにサポートすること。そうすることで、子どもも自己受容する力を身につけ、ネガティブ感情と上手に付き合う力を育てていくことができるのだとか。

達成したことではなく性格的な強みを褒めてあげよう

子どもが成長して思春期になると感情の起伏が激しくなったり他人と自分を比較したりして、ネガティブな感情を頻繁に抱くようになることもあります。「自分にはいいところがない」と自信を失っている子どもに対してはどのように声かけをしたらいいでしょうか。

「『あなたにもいいところがあるよ。英語のテストは一番なんだから自信をなくさなくて大丈夫だよ』と、達成したことやできることに注目して励ましたくなりますよね。しかし、この声かけはあまり良いとは言えません。

それよりも、その子の心の根を強くしてあげるために性格的な強みを褒めていくことがとても大事です。
『あなたは優しいよね』『最後まで諦めずに頑張っているよね』と、結果ではなく発揮した性格を褒めてあげましょう。
性格的な強みを褒めることで子どもは自己肯定感が高まり、困難に立ち向かう力を強めることができるのです」(足立さん)

子どもに逆境や困難があったときに、抱いたネガティブ感情をどう受け止めて沼から抜け出させてあげるか。
そして心の根を強くしてあげるか。子どものレジリエンスを鍛えるためにみなさんもぜひ、今回ご紹介したことを実践してみてはいかがでしょうか。

「子どもの心を強くするすごい声かけ」主婦の友社刊/1540円(税込)

取材・文/AKI

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