お腹が張って、つら~い便秘。
食事に気をつけたり、運動をしたり、便秘解消のために色々試したけれど、なかなか解消しない…という人は、「ねじれ腸」や「落下腸」が原因かもしれません。
そこで、「ねじれ腸」や「落下腸」が原因の便秘に効果的な「快うんマッサージ」を国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長の水上健先生に教えていただきました!
ねじれ腸や落下腸って?セルフチェックはこちらへ!
ポイントは腸をゆらす!『快うんマッサージ』
腸のところどころがねじれて、便がひっかかって詰まりやすくなってしまう「ねじれ腸」。
このマッサージでは、おなかをトントンと軽くたたいたり、上半身をねじったりするといった方法で腸をゆらすのがポイントです。
すると、腸がねじれて細くなっていたところがゆるんで、便の通りがよくなります。
これから紹介する3種または4種のマッサージを、毎日朝晩、各1分、計3~4分続けていくだけ。「便秘が治った!」「長年、不快だったおなかがスッキリした!」というたくさんの声からも、このマッサージの効果がわかります。
【上体ひねり】1分間続ける
横行結腸から下行結腸への曲がり角に効かせます!
1 足を開いて立ち両手を広げる
足を肩幅よりやや広めに開き、ぐらつかない姿勢をとり、両手を左右に大きく広げる。
2 上体を左右に大きくひねる
腕の力を抜き、ブーン、ブーンと左右に大きく回しながら、上体を大きくひねる。ひねるときに息を吐くのがコツ。
【左腹部トントン】1分間続ける
左わき腹を縦におりてくる下行結腸に効かせます!
1 あおむけに寝てひざを立てる
あおむけに寝て、足を腰の幅に開き、軽くひざをそろえて立てる。
起床時と就寝前に、布団の中でリラックス。
2 左わき腹に両手をあて上から下へトントン、下から上へトントンする
両手の指を伸ばしたまま、左わき腹を通る下行結腸を、両側から左右交互にトントンと押していく。上から下へ少しずつ手をずらし、太もものつけ根まできたら、今度は下から上へ。
左右の手の4本指(人差し指から小指まで)をピンと伸ばし、右手をおへその左下、左手をわき腹にあてる。
腸をゆらすイメージでまんべんなく刺激する。
【下腹部トントン】1分間続ける
おへその下の、ねじれやすいS状結腸に効かせます!
1 あおむけに寝てひざを立てる
姿勢は、左腹部トントンと同じ。あおむけに寝て、足を腰幅に開き、軽くひざをそろえて立てる。
起床時と就寝前に、布団の中でリラックス。
2 おへその両わきに両手をあて左右交互にトントンする
両手の4本指をピンと伸ばし、両手の間を10㎝あけて、おへその両側に左右からあてる。
おへその下にあるS 状結腸を両側から押してゆらすように刺激する。リズミカルにトントンと押すのがコツ。
おへそから恥骨のすぐ上まで少しずつずらしながら、上から下へ、下から上へと繰り返す。
おへその下から恥骨のすぐ上まで、まんべんなく刺激する。
落下腸ならこれをプラス!
【腸の押し上げ】1分間続ける
骨盤内に落ち込む大腸を持ち上げてゆらします!
1 あおむけに寝てひざを立てる
前項と同様に、あおむけに寝て、足を腰幅程度に開き、軽くひざをそろえて立てる。布団の上でリラックスして行うと、腹筋がゆるみ、腸に刺激が届きやすくなる。
2 左右の太もものつけ根に両手をあておへそ方向に持ち上げてゆらす
両手の指をぴったりそろえて、右もものつけ根に右手を、左もものつけ根に左手をあてる。
おなかが少しへこむくらいの強さで、落下している大腸を持ち上げるイメージで、おへその上まで押し上げるようにゆらす。
中央、左より、右より、と位置を変えながら、押し上げるようにゆらす動作を繰り返す。
中央、左より、右より、と位置を変えて押し上げるようにゆらす。
快うんマッサージの効果を高めるコツ
快うんマッサージ、いかがですか。とても簡単ですから、これなら続けられるのではないでしょうか。
マッサージのタイミングや刺激の強さなどを工夫すると、より効果的に腸をゆらしやすくなり、いっそう快腸、快うんを促進できます。
コツ1 朝晩、布団の中で毎日続ける
コツ2 夜は入浴中か、寝る直前に
コツ3 マッサージの強さは、おなかが少しへこむ程度に
コツ4 日常生活でも、体をひねる
コツ5 猫背を封印! 姿勢を正して横隔膜をアップ
自分の生活に合わせてムリなく続けていきましょう!
「ねじれ腸」や「落下腸」についてもっと詳しく知りたい人はこちらをチェック!ねじれを悪化させない食事と生活習慣も紹介しています。
『ねじれ腸 落下腸 滞った便がグイグイ出てくる快うんマッサージ』(主婦の友社)
文/暮らしニスタ編集部
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