「育児でヘトヘト…それでも旦那は家事を手伝ってくれない」「共働きなのに、家事分担がうまくいっていない…」。このように家事分担がうまく行かず、どうしても負担が女性に偏ってしまっているご夫婦は多いです。
「もうちょっと家事を手伝ってもらえたらな」と思うけれど、夫にうまくヘルプを伝えられず、イライラをため込んでしまう…そんな経験はないでしょうか。
夫に快く家事をやってもらえるようにするにはどうしたらいいの?精神科医がおすすめする「ダンナのトリセツ」をご紹介します!
(文/精神科医・漢方医 木村好珠)
夫をうまく動かす3つのコツとは?
夫にうまく家事のサポートを求めるための3つのコツをお伝えします。シンプルなようで、意外とできていないかも?!
コツ①お願いするときは「笑顔」!
まず、夫を動かしたいときは「笑顔」で話すことが鉄則です。
「ちょっとくらい手伝ってよ!」「こんなこともしてくれないなんて!」と不満を抱えて伝えるよりも、「ここちょっと手伝ってもらえたら、とても助かるの」と笑顔で伝えるように心がけましょう。
そのためにも、普段から旦那さんが無理なく手伝ってくれそうな家事を探しておくことも大切です。
コツ②夫の得意分野からお願いする
夫が始められる無理のない家事を探しましょう。
・洗い物のお皿を拭く
・お風呂掃除をする
・掃除機をかける など
お子さんがいる家庭では、子どものお迎えやお風呂に入れてもらうなど、子ども関係のお世話を手伝ってもらうのもよいでしょう。家事サポートとともに、父と子のコミュニケーションの時間にもなるので、ダンナさんもやりがいが出て来ますよ。
得意な家事がない場合は、ゴミ出しや荷物の移動など、家事スキルがなくてもできる軽作業からやってもらうように促します。
このとき、自分の家事のやり方を押し付けず、夫のやり方を尊重することも大切。夫と自分とでは、家事のやり方や意識の差があるのは当然です。自分の理想通りに夫が動いてくれなかったのは仕方がないことと、腹をくくることも大事ですよ。くれぐれも、手伝ってくれた夫を頭ごなしに怒ることはやめておきましょう。
コツ③夫にしてもらいたいことをメモにして伝える
「もっと夫に家事を手伝ってもらいたい!」と思っているのであれば、夫にしてもらいたい家事をメモにして伝えてみましょう。
家事のメモを伝えるのにおすすめのアイテムは、ミニ黒板やホワイトボード。
リビングやキッチンにミニ黒板かホワイトボードを置いて、家事や買い物のタスクを書いておき、終わったことは消すようにしておくと「この家事が残っているんだな」ということが一目瞭然です。
夫婦で情報の共有にもなりますし、「できる人ができる家事をする」というスタンスも身につくため、家事分担がスムーズになりますよ。
また、夫がしてくれた家事に対しては「ありがとう。助かったわ」と褒めることも大切。
実は、男性は褒められることがとても大好きです。「褒められる=認められる」という自己価値につながるため、満たされた気持ちになり、「また何か役に立ちたい」と思って手伝ってくれるようになりますよ。
イラっとした気持ちを落ち着かせてくれる漢方薬
「夫にイライラするけれど、イライラの発散のしどころがない」「こんなイライラの毎日では、本格的な更年期の時期が来るのが恐ろしい」
そんなふうに、日々イライラが募ってしまう状態に不安を抱えた女性には、漢方薬がおすすめです。
「ホルモンバランスの乱れによるイライラ」「仕事や家事疲れによるイライラ」「夫にイライラしすぎて精神が疲弊!鬱になりそう」など、さまざまなイライラの症状にも、効果が期待できる漢方薬はいくつもあります。
漢方薬は、多くの症例により効果が認められているお薬です。自然の素材がからだにやさしく働くため、一般的には、西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。
また、漢方薬は現在生じている不調を抑えるだけではありません。ホルモンバランスの乱れなど、根本的な体質の改善を目指すものですので、怒りやイライラの症状が出やすい方に、ぜひ試していただきたいお薬です。
さらに、「健康のために、栄養バランスの整った食生活や、運動習慣を続けたい」と思っていても、実際に続けるのは難しいという場合でも、漢方薬なら自分の症状や体質に合ったものを毎日飲むだけです。そのため、手間なく気軽に継続できるという点もメリットです。
漢方医学を日常生活に取り入れることで、健康を維持して快適な生活をめざしてはいかがでしょうか?
<イライラが続く方へおすすめの漢方薬>
●イライラして精神が不安定になりがちな方:抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
女性のイライラにおすすめの漢方薬。女性のホルモンバランスの変化によるイライラや精神的な不安、情緒不安定や神経の高ぶりを緩和する作用があります。
●神経質で精神が不安定になりがちな方:加味逍遙散(かみしょうようさん)
漢方の見地から見た「気」の流れを整えることで精神を落ち着かせ、ストレスによるイライラを緩和させる作用があります。更年期障害や月経不順にも効果があります。
ただし、漢方薬を選ぶときに重要なことは、その人の状態や体質に合っているか、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
「オンライン個別相談」なら、AI(人工知能)を活用した漢方のプロが、お手頃価格で、一人ひとりに効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれます。スマホで完結するサービスですので、対面では話しにくいことも気軽に相談できますよ。
▶初心者でも安心な「あんしん漢方」とは?
イライラした気持ちは上手に気分転換を
一緒に生活をしている夫へのイライラで悩みすぎてしまうと、心が疲れてしまい、ストレスが溜まってしまう一方です。
イライラも積み重なると、動悸や息切れなどからだの症状に繋がってしまう可能性もあります。
夫へのイライラは、ともすればだんだん蓄積されてしまいます。
ストレス発散の時間を持つことや、美味しいものを食べることなど、気分転換できるような自分へのご褒美も忘れないようにしましょう。
さまざまな理由で気分転換が難しいときは、漢方薬もおすすめです。
自分一人でイライラを抱え込まずに、漢方薬を利用しながら休息の時間をとって、夫へのイライラをうまく緩和させていきましょう。
<監修者>
精神科医/漢方医 木村好珠
渋谷金王坂クリニック非常勤医、一般社団法人国際統合治療協会理事
医学部在学中より東洋医学を学び、精神科と東洋医学科が充実している慶応義塾大学病院での勤務を経て、西洋薬の即効性等と漢方薬の根本的な治療をバランスよく使い分ける事を信条とする。
渋谷の漢方内科で非常勤医として勤務する傍ら、テレビや雑誌、インターネットテレビ、Webメディアなどで、精神疾患、心理学、生活習慣病など様々なテーマを精神科医・漢方医の立場で解説も行う。
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