こんにちは!暮らしニスタ「家事コツ研究室」研究員Oです。
残りご飯と冷蔵庫にある材料でササっと作れるチャーハンは何かと出番が多いもの。
でも、いつも自分で作るとべチャッとして、イマイチな完成度。
家庭のコンロに比べ、そもそもお店のコンロの火力が強いという根本的な違いもあると思いますが、なんとか家庭でもおいしい“パラパラチャーハン”が作れるようになりたい!!そんな人に朗報です。
実はご飯にちょっとした工夫をするだけで、家庭でも簡単に“パラパラチャーハン”が作れるようになるんだとか。今回は初心者編、もう少しこだわりたい人編の2レシピを実際に作ってみたいと思います!
<初心者編>「マヨネーズ」でパラパラチャーハン
まずは初心者編です。
家庭で作るチャーハンがパラパラにならない原因の1つとして、ご飯のねばりによってご飯同士がくっついてしまうことが考えられます。そうならないために、初心者におすすめなのが「マヨネーズ」を使うこと!
【材料】(1人分)
ご飯・・・200g
ハム・・・1~2枚
長ねぎ・・・3㎝
卵・・・1個
塩、こしょう・・・各少々
マヨネーズ・・・大さじ1
ちなみに、チャーハンは一度にたくさんの量を作ると、フライパンの温度が下がってしまい、具材も全体に混ざりにくくなってしまうので、多くても2人分までと、少量ずつ作るようにしましょう。
【作り方】
1、ハムと長ねぎを切る
今回はシンプルな材料のチャーハンを作ります。まず、具となるハムは1㎝角ほどの格子状に、長ねぎはみじん切りにします。具材にはチャーシューやえびなど、好きなものを入れてOKです♪
2、ご飯とマヨネーズを混ぜる
ボウルにご飯を入れ、そこにマヨネーズを加えて全体に絡むように混ぜ合わせます。この工程だけを見ると、「えっ、ご飯にマヨネーズを絡めるの!?」と不安になるかもしれませんが、実はこれが今回の最大のポイントになります。
こうすることで、マヨネーズがご飯の一粒一粒をコーティングして、ご飯同士がくっつかなくなるのでパラパラに仕上がるんだとか。実際混ぜてみると、確かにこの時点でご飯がパラパラしてきました!
3、マヨネーズを絡めたご飯を炒める
フライパンを火にかけ、温まったら2のご飯を入れて、ムラなく炒めます。炒めるときに、ご飯が固まっているところがあれば、なんとなくバラす感じで炒めるだけでも仕上がりが違ってきますよ。
ちなみに、マヨネーズには油が含まれているので、炒めるときにはサラダ油をひく必要はありません。
4、具材を加えて、炒め合わせる
3に1の具材を加えて、全体が混ざるように炒め合わせます。
5、炒り卵を作り、ご飯と炒め合わせ、味を整えれば完成
フライパンの端に4を寄せ、空いたスペースに溶いた卵を流し入れたら炒り卵を作ります。炒り卵ができたら、端に寄せていたご飯と混ぜながら炒め、最後に塩・こしょうを加えて、味を整えれば完成です。
今回の味付けは塩・こしょうだけなので、気持ち多めに入れるとよりおいしくなりますよ。
出来上がりはこんな感じ
ご飯にマヨネーズを絡めて作ったチャーハンが完成しました。見た感じでは、マヨネーズを混ぜたなんて全くわかりませんよね。いつものに比べると、ご飯の塊がなく、パラっとしているように見えます。
実際食べてみると、悩んでいたべっちゃり感は全くなく、口の中でご飯がホロホロと広がっていきました。ただ、ご飯一粒一粒は、マヨネーズでコーティングされているからか、しっとりしている印象です。
あと、味についてはお店のようなパンチが効いた味というよりも、全体的にマイルドで上品なチャーハンという感じがしました。パラパラ度合いで言えば、十分に評価できる一品です。
<こだわりたい人編>「ご飯を水洗い」したパラパラチャーハン
マヨネーズを使ったチャーハンも十分パラパラになりましたが、ここでは、さらにパラパラにこだわりたい人に向けたレシピを紹介します。
【材料】
ご飯・・・200g
ハム・・・1~2枚
長ねぎ・・・3㎝
卵・・・1個
サラダ油…小さじ2
塩、こしょう…各少々
しょうゆ…小さじ1
材料を見ると、前に紹介したマヨネーズのものよりもさらにごくごく一般的なレシピですね。ということは、材料ではなく、工程の中でパラパラにするヒントがありそうです!
【作り方】
1、ご飯を水洗いし、しっかり水気をきる
ボウルにご飯を入れて水洗いし、ザルにあげます。いきなりビックリする工程が入ってきましたね。
チャーハンを作るためにまずご飯を洗うとは、かなりの衝撃です。なぜこのようなことをするのかと言うと、ご飯がべちゃつく原因であるぬめりを取るためなんです。
ボウルで洗ったご飯をザルにあげ、水気をきります。
その後、キッチンペーパーで念入りにご飯の水気を取ります。
こうすることで表面のぬめりが取れて、炒める前にごはんがパラパラの状態になります。これが今回のパラパラチャーハン、最大のポイントなので、少し面倒に思われるかもしれませんが、お店のようなチャーハンを目指すのであれば、ここは丁寧にやりましょう。
中途半端な水切りだと、逆にべちゃべちゃになってしまいます。ちなみに、できるだけ余分な水分がない方がいいので、ある程度水分が飛んだ冷やごはんを使うのがおすすめです。
2、炒り卵を作る
フライパンにサラダ油を熱し、溶かした卵を流し入れて炒り卵を作ります。
3、ごはんを加えて炒める
2のフライパンに1の水洗いしたご飯を加え、炒り卵と混ぜ合わせながら炒めます。写真ではわかりにくいかもしれませんが、この炒めている時点ですでにご飯がパラパラしています。これはかなり期待ができますよ!!
4、塩・こしょうをふり、具材を加えてさらに炒める
3をしっかり炒めたら塩・こしょうをふり、具材を加えて、さらに炒め合わせます。ちなみに、チャーハンを作るときにどうしても手早く、ささっと作らないといけないイメージがあるかもしれませんが、それは火力が強いお店での話。
家庭の火力は強くないので、スピーディに作ることよりも、ある程度時間をかけて、具材とご飯を炒め、しっかりと水分を飛ばすことに注力するようにしましょう。
5、しょうゆを加え、さっと混ぜたら完成
4の水分がしっかり飛んだら、最後に鍋肌からしょうゆを回し入れ、さっと混ぜれば完成です。しょうゆは早い段階から入れてしまうと、香りが飛んでしまったり、焦げ付きの原因になってしまうことがあるので、最後の仕上げに入れるようにしましょう。
しょうゆを入れた瞬間、ふわっと香ばしい香りが広がり、一気に食欲が刺激されますよ。
出来上がりはこんな感じ
こだわり派の人に作ってほしい、ご飯を水洗いしたチャーハンが完成しました。どうですか、こちらも見た目からパラパラ感が伝わってきませんか?もうフライパンから器に盛る時点でご飯がパラパラで、「こんなにパラパラなのは初めて!」と嬉しくなってしまうほど☆
いざ食べてみると、スプーンですくった時点でご飯がパラパラと崩れていくではありませんか!そして口に入れると、しょうゆの香ばしさが口いっぱいに広がり、噛むごとにご飯と具材のうまみがジュワーっと出てきて、これぞ街の中華料理店で出てくるチャーハンの味です!!一度食べたらヤミツキになりますよ♪
マヨネーズと水洗いを比べてみました
ちなみに、マヨネーズ(左)と水洗い(右)のチャーハンの出来上がりを比べてみました。こうやってみると、マヨネーズの方もいつものチャーハンよりはパラパラになっていましたが、水洗いした方がご飯の粒が1つ1つくっきり見えますよね。やはり、水洗いした方がパラパラ度合いが高かったです。
ただ、調理にかかった時間としては、水気をしっかり取るのに多少の時間がかかるので、短時間で作るとなるとマヨネーズに軍配が。味としては、全体的にマイルドで上品なマヨネーズチャーハンに比べ、水洗いした方はパンチが効いたザ・チャーハンという感じだったので、女性はマヨネーズ、男性は水洗いした方が好まれやすいかもしれません。
作りやすい方法で、家庭でも“パラパラチャーハン”を楽しもう♪
チャーハンは好きなので、家でも作ることはあったのですが、いつもべちゃっとしたものができてしまい、家族からも不評なため、「チャーハンは外で食べるもの」として、だんだん作ることから疎遠になっていました。
でも、今回家でもお店のようなパラパラチャーハンが作れるということで、久しぶりに作ってみたところ、マヨネーズや水洗いするだけで、パラパラにすることができ、本当に感動しました。
これからはより気軽に、お店のようなおいしいチャーハンを楽しみましょう。
取材・文/JUNKO
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