子どもにも大人にも人気の唐揚げ。お弁当の定番としても、ぜひマスターしておきたいですよね。
でも、カラッと揚げるには、コツが必要です。特に唐揚げの衣に何を使うかによって食感が変わってくるもの。最近は専用の粉もたくさん市販されている、唐揚げの衣について研究してみました。
唐揚げの衣、小麦粉と片栗粉だと、どう違う?
唐揚げの衣は、小麦粉か片栗粉を使うことが多いですよね。
レシピによって違ってくることもあるので、お料理初心者は「どっちが正解なの?」と思ってしまうかも。でも、結論からいえば、どちらを使ってもよいのです。
小麦粉を使うか、片栗粉を使うかは、どんな仕上がりにしたいかで選ぶのがおすすめです。
・小麦粉を使った場合
揚げた直後はカリッと、時間がたてばしっとり仕上がるのが小麦粉を使った場合。お肉にしっかりと粉がつきやすいので、初心者には使いやすいかもしれません。お肉の味を閉じ込めて、ふっくらジューシーに仕上げてくれます。
・片栗粉を使った場合
ザクザク、カリッとした食感に仕上がるのが片栗粉の特徴。「竜田揚げ」の衣としても知られていますね。食べごたえのある食感を楽しみたい時におすすめです。ただし、時間が経つと、サクッとした食感は失われ、やわらかくなってきます。
・その他の粉
それ以外にも、米粉を使ったり、片栗粉と上新粉を合わせて使うなどの方法がります。どちらもカリカリと、軽い食感になります。
唐揚げの衣に小麦粉と片栗粉をミックスするのもおすすめ!
それぞれのよさがある小麦粉と片栗粉。両者をミックスして使うのもおすすめです!
その際、衣の付け方によってまた食感が異なるので、参考にしてみてくださいね。
・小麦粉と片栗粉を1:1で混ぜて使う
下味をつけた鶏肉に、小麦粉と片栗粉を1:1で混ぜたものを付けて、通常通りに揚げるだけ。食感やジューシーさでいいとこ取りできるのが特徴です。
・小麦粉と片栗粉を交互に付ける
まず、お肉にしっかりつきやすい小麦粉、そして片栗粉と、交互に数回薄づきにするのも◎。表面はカリッと、中はふっくらとした食感に仕上がります。
・内側に小麦粉、表面に片栗粉をつける
よりカリカリとした食感を味わいたい場合は、下味と一緒にしっかり小麦粉をつけてから(このとき表面は下味と小麦粉がなじんでドロドロ状態に)、片栗粉を表面にたっぷりとまぶして揚げましょう。するとカリカリッとした仕上がりに。
いろいろ試してみて、お好みによって使い分けてくださいね!
市販のから揚げ粉って何で作られている?
最近では唐揚げ専用の粉もたくさん市販されていますよね。唐揚げ粉は何でできているのでしょうか?
基本は小麦粉ですが、そこにでん粉やコーンスターチ、ぶどう糖などが含まれていることが多いようです。さらにはチキンエキスやガーリックパウダー、しょうゆなどが入っていて、下味をつけなくてもよい唐揚げ粉がほとんど。
肉を柔らかくする成分や、乳化剤、安定剤などが使われていることもあります。
水溶きタイプもありますが、最近は粉をまぶすだけの手軽なタイプが人気です。
おいしい唐揚げを作るために気をつけたいポイント
衣となる粉の特徴がわかったら、おいしく揚げるためのコツも抑えておきましょう!
・下味をしっかりつけておいしい唐揚げに!
下味は好みによって変えてOKなのですが、一口大に切った鶏のもも肉に、調味料をしっかりともみ込むのがコツ。漬け時間は15分程度を目安にしましょう。
また、くさみを消すためには、少量でもショウガやニンニクを入れると効果的です。さらに、下味をつける時に油を少量混ぜておくと、パサつき予防になります。
お弁当などで、しっかりとした味付けの唐揚げにしたい時は、下味をつけたまま一晩冷蔵庫に寝かせておいてもいいですね。
・油の量はどれくらい?
油の量はたっぷり、というのがおいしい揚げ物のコツとされていますよね。でも、実は油の量は少なくても、カリッとおいしく揚げることができるんです。
フライパンの底から2~3cmの高さの量が入っていればOK。お肉の上部が少し出るくらいの油の量のほうが、かえってカラッと仕上がります。
・ 油の温度に注意!
唐揚げを揚げる適温は170度くらい。170度の目安は、油に菜箸を入れるとすぐに小さな泡がシュワシュワと上がる状態です。
高温になりすぎてからお肉を入れると、中が生なのに外は焦げてしまったりするので要注意です。
自信がない人や初心者は、油が冷たいうちにお肉を入れて、油の温度を上げながらじっくり揚げても構いません。この方法でも、ちゃんとおいしい唐揚げが出来ます。
・ 揚げ時間
170度の油に一つずつお肉を入れていき、5~7分間(もも肉の場合)、しっかりと揚げます。衣が全体的にキツネ色に色づいたら出来上がり。また、途中で油の温度が高温になりすぎないよう、火加減に気を付けて。
・覚えておきたい唐揚げのコツは?
“二度揚げ”をすれば、よりカリッと仕上げることができます。
その方法は次の通り。
1:160度くらいの低温で3~4分揚げる。
※160度の目安は、油に菜箸を入れたときに泡がゆっくりユラユラと上がる状態。
2:1度油から取り出して5分ほど休ませる。
3:もう1度、180度くらいの高温の油でさっと揚げる。
唐揚げに使うのはジューシーな鶏もも肉がおすすめですが、あっさり食べたい人は鶏むね肉でも。むね肉の場合は火が通りやすいので、揚げ時間はもも肉よりも短めに。
粉の特徴を知って使い分けよう!
使う粉によって食感が変わってくる唐揚げの衣。粉の特性を覚えて、お弁当、夕飯、おもてなしに、ぜひ活用してみてください。
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まとめ/吉田直子
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