夏日になる日もチラホラあり、春真っ盛りな今日このごろ。
そろそろ冬物を片づけたい時期ですよね。とはいえ、春は何かと忙しいから…、学校の制服が夏物に変わるのが6月1日だから…、と冬物の片付けを先延ばしにしている人も案外多いのでは?
でも、のんびりしていると大切な衣類が虫食いにあってしまうかもしれません!
今回は、冬物を片付けるベストな時期と上手な方法について、ライオンお洗濯マイスターで消費生活アドバイザーの大貫和泉さんに教えてもらいました。
虫食いを防ぐには冬物のしまい洗いはGW中に終わらせよう!
セーターやスーツなどのウール物が多い冬物、ちゃんと洗って収納したのに、翌シーズンに出してみたら虫食いの穴が開いていた!なんてことはありませんか?その原因は、しまい洗いするタイミングにあるかもしれません。
衣類を食べる害虫の正体は、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなど。これらの害虫が衣類を食べるのは、幼虫の時期のみで、さなぎや成虫は衣類を食べることはありません。多くの害虫は、春から夏にかけてさなぎから成虫になり、5月のゴールデンウィーク明け頃から産卵期を迎えます。
なので、ゴールデンウィークが明けてから冬物を片付ける場合、せっかく洗濯をしても、干している間に成虫が衣類に卵を産み落とす可能性が!
するとやがて卵が孵化し、収納している間に幼虫になり衣類を食べてしまう危険性があるのです。
虫食いのリスクをなるべく減らすには、衣類を卵と一緒に収納しないよう、しまい洗いはゴールデンウィークが終わるまでに行うのがおすすめです。
さらに、洗い方としまい方のコツも押さえておきましょう!
数回しか着ていなくても、しまう前に洗うべし
冬場はあまり汗をかかないし、数回しか着ていないからそのまましまっちゃおう…はダメ! 1度しか着ていなくても、食べこぼしや汗、皮脂などの汚れがついていると、虫食いの被害に遭う可能性が高まります。
しまう前にしっかりと汚れを落とすことが大切。
洗濯表示を確認して、自宅で洗えるものは、まず脇の下やエリなど汚れが気になる部分に、専用の部分洗い洗剤か液体洗剤の原液を直接塗ってから洗うといいですね。
扱いが難しいウール衣類やニット、シルクのシャツなどは、型くずれや縮みを予防するために型くずれ防止効果のあるおしゃれ着用洗剤を使って、「手洗い/ドライコース」などの弱水流コースであらうか「手洗い」しましょう。
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しまうときのひと手間で虫食いリスクを減らせる!
絶対に虫食いの穴を開けたくない大切な一枚は、しまう前にひと手間を。実は、衣類にアイロンをかけることで、害虫の卵や幼虫が残っていた場合でも、アイロンの熱で退治できるのです。この方法は、洗えない衣類にも有効。
さらに、圧縮袋を使用するとより効果的。衣類1枚の大きさに合わせた圧縮袋に入れて、空気を抜いてしっかり封をしてしまうことで、害虫の侵入を防ぐことができます。
きちんと洗って収納しても、虫食いの穴が開いてしまうことも。それは、ウールやカシミア、シルクなどは動物繊維なので、害虫の栄養源になってしまうからです。
動物繊維の衣類の虫食いを防ぐには、クローゼットやケースに収納する際に防虫剤を使うのが必須。
防虫剤は気体になって下の方に広がっていくため、引き出しやケースで使うときは、一番上に入れること。衣類の下に置くと、効果が全体に行き渡らなくなってしまいます。
また、衣類を「重ねて収納」する人も多いと思いますが、これはNG。
害虫は光を避け、下の衣類に移動するといわれています。なので、下のほうに収納した衣類が虫食いの被害に遭わないためにも、「立てて収納」するのが正解。
防虫剤の効果も「立てて収納」したほうが全体に行き渡りやすくなります。
ゴールデンウィーク前の今こそ、まさに冬物を片付けるベストな時期と言えます。
洗い方やしまい方のコツもしっかりマスターして、次のシーズンまで大切に収納しましょう!
取材協力:ライオン株式会社
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写真(トップ画像)/iStock/liza5450
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