家づくりにおけるハウスメーカーの見積書チェックポイント

ハウスメーカーの規格化された住宅の見積書は、明細を付けないことが多いものですが、そのような簡略化された見積もりではやはり不安が残ります。

詳細見積もりを担当者に依頼するときの重要なポイントをしっかりつかみましょう。

ハウスメーカーの見積書の例

概算段階でも詳細見積もりをもらう

ハウスメーカーは、建主の予算に合わせて、最初の相談から2週間ほどで概算見積もりとラフプランを用意します。見積もり金額はたいてい建主の予算内で収まっていますが、それは標準仕様を基準とした本体工事費のみで、付帯工事費や諸経費は含まれません。

ハウスメーカーの概算見積もりは詳細まで出さないというのが通例のようになっていますが、家づくりというのは本体工事以外に付帯工事があり、その分の工事費が後で加わったり、オプション費用も加算されたりします。

つまり、最終見積もりで金額が大幅にアップすることが考えられるのです。 概算見積もりであっても、本体工事費の内訳明細書無しで判断しなければならないというのは不安があります。

できることなら工事費内訳明細書まで出して欲しいと交渉してみましょう(「相見積は条件統一が重要！工務店の見積書チェックのポイント」も参考に)。

比較のための見積もりは要望を統一する

2〜3社のハウスメーカーに見積もりを依頼する場合は、以下の2点を心がけてください。

• 複数のハウスメーカーに見積もりを依頼しているということを伝える
• 見積書の要望を統一する

「ほかにも検討しているハウスメーカーがある」ということが伝われば、メーカー同士の競争意識が芽生え、張りきってプランを提案してくることが期待できます。 見積書の要望を統一するのは、同じ条件でつくったプランや見積もりでないと、比較する意味がないからです。

「LDKは20畳程度ほしい」「将来分割できる子ども部屋にしたい」「収納スペースを多く」といった、具体的な要望を出すことがポイントになります。 また、予算や家族構成、ライフスタイルなどを一覧にまとめておき、各社の営業担当者に渡せば、こちらの要望も伝わりやすいでしょう。

見積書の比較は一覧表を作成する

建主は各ハウスメーカーから出された概算見積もりを比較検討し、1社に決定する訳ですが、その見積書を比較する際にはコツがあります。

それは各社の見積書を一覧表にしてみるということです。 A社、B社、C社の欄をつくり、各社それぞれの項目ごとに金額を記入します。そうすることで、総額はもちろん、項目ごとに高いか安いか、プランや工事内容に要望が反映されているかも一目でわかります。

メーカーごとの特徴が見えてきて、総合的な判断ができるわけです。 見積もりの比較は、建主にとって手間のかかる作業ですが、あとで後悔しないためにもぜひ実行してほしいものです。

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