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「子どものころの思い出の味」と言ってもらえる幸せ
石: SNSなどでも、「お母さんがよくお弁当に入れてくれた」という声をたくさん見かけます。子育ての思い出の一部として、「お弁当といえばミートボール」と想起してもらえるようになったのは、とても嬉しいことですね!
石井社長のオススメ。手軽で美味しい「とりそぼろ」
無添加調理への決断。「お客様に心配をかけない食品づくり」
編: 無添加調理にも早くから取り組まれていたんですよね。
石: はい。1990年代に、全商品を無添加調理にしようと決めました。食品業界では、安い素材を仕入れて、美味しく加工するのが一般的ですが、当社は逆。いい素材を仕入れて、それを引き立てる味付けをしています
先代は、添加物に頼りすぎた加工食品は、将来的に課題になるのではと考えました。一切の添加物を使わない方針に舵を切ったのは、「お客様に心配をかけない食品づくり」を目指したからです。
編: 子育て世代にとっても、大きな安心感につながりますね。
石: 無添加にすることで、食物アレルギーのあるお子さんや、健康を意識している方々にも、安心して選んでもらえるようになりました。それは大きな手応えでした。
石井食品のキャラクター「ミート君」
IT業界から家業へ。きっかけは「食」を見つめ直すこと
編: 社長ご自身は、もともとIT業界にいらっしゃったとか。
石: はい。大学卒業後は、外資のコンサル企業に就職して、その後はフリーランスやスタートアップで働いていました。家業を継ぐつもりはまったくなかったんです。
編: 転機があったんですね。
石: 30代前半で結婚した頃、妻の病気がわかり、生活や食を見直そうと考えたのがきっかけです。「運動・睡眠・ストレス・食」という4つの柱を整えようと考えたとき、最も外部要因が大きく、難しかったのが「食」でした。
スーパーで安心できる食材を探すのも、働きながら毎回調理するのも難しい。食生活を改善するステップは多くの人の助けになると思いました。でも、いざやろうとすると、食品業界に参入するハードルはけっこう高くて…。
そこでふと思ったんです。「あれ、うちの実家、工場3つある。無添加調理もやってる!」って(笑)。自分自身が担う意味を実感できた瞬間でした。
残念ながら妻は他界しましたが、妻と結婚してなかったら石井食品に入ってはいなかったなと思います。
目指すのは「農と食卓をつなぐ会社」、そして「子育てに役立つ会社」
編: 今後のビジョンについても教えてください。
石: 私たちが目指しているのは、「農と食卓をつなぐこと」、そして「子育てに役立つ会社になること」の2つです。
たとえば、千葉県白子町の玉ねぎ農家と連携して、生産者とともに食材の活用法を考え、新しいサプライチェーンをつくるなどの取り組みも進めているのも、そのひとつ。
価格競争に頼らず、農家が潤いながら家庭に良質な食材が届く流れを作る。今までのような「激安」にはならないけど、いい食材が必要な人にちゃんと届くようにしたい。そんな思いを強くもっています。
新鮮な野菜が並ぶ、社屋1Fの直売コーナー
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