マイホームを建てるとき、やっぱり気になるのが家相。「どうとり入れればいいのかわからない」「難しそう」というイメージがありますが、すぐにプランに反映できる“基本中の基本”のテクニックもあります。
そこで風水家相の第一人者、Dr.コパさんが書籍『はじめての家づくり』で分かりやすく解説していただいた内容をご紹介いたします。
風水家相とは?
風水家相とは、古代中国で生まれた「住まい学」。その歴史は3000年とも4000年ともいわれますが、いずれにしても黄河流域において人々が幸せに、かつ安全に住むために生まれた学問です。
当時は家の間取りより、自然とうまく調和すること、いかに自然に逆らわず、自然からパワーを吸収して暮らすか、ということが考えられていました。
現代の風水家相の源にも、この考え方があります。風水は占いの一種ではなく、環境を整えて幸せを呼ぶ環境学で、れっきとした学問です。
人は環境に最も影響される動物。環境が変われば考え方も変わり、考え方が変わると性格や人格も変わります。ですから、幸せになりたいと願うならまず幸せになるための環境をつくることが大切なのです。
よく「住まいは財産」といわれますが、「住まいは幸せになるための道具」ともいえます。一戸建ては確かに高額商品ですが、「住まい自体が財産」なのではなく、そこに暮らす家族の幸せが財産。
そう考えて、ぜひ風水家相をとり入れ、幸せになるための家づくりをしてください。
風水と鬼門
「鬼門」とは、東北と南西をさす言葉。名前からして恐ろしいイメージがありますが、実際には位の高い神聖な方位です。
昔の人は「ここをけがしてはいけない」という戒めの意味を込めて、あえてこわいイメージをつくったのでしょう。特にこの方位に「ご不浄(トイレ)」や浴室、玄関などをつくるのは、昔からタブーとされていたようです。
水洗いトイレやユニットバスなど衛生面の技術が発達した現代では、昔ほど鬼門を恐れる必要はなくなりました。といっても、汚したり散らかしたりしていいというわけではありません。
「鬼門=神聖な方位」という法則は、昔も今も同じ。鬼門に玄関、トイレ、浴室・洗面室、キッチンなどがないほうがよいのは、現代も同じです。
ちなみに、表鬼門(東北)、裏鬼門(南西)の幅は、それぞれ60度。なかでも東北と南西の中心を結ぶラインを「鬼門ライン」といい、鬼門の作用が最も強くあらわれるため、特に浴槽や便器、シンク、レンジなどは設置しないこと。
鬼門ラインから15度以上離れていれば心配無用です。
↓注文住宅で家を建てたSさんの体験談を見る↓
2019.07.20東京スカイツリーや東京タワー、天気の良い日には富士山まで見える最高のロケーションを持つ土地に居を構えられたSさん。家の前には、大きな河川敷があり、どこからともなく通行人の鼻歌が聞こえてくる。そんな気持ちを開放してくれる、心...続きを見る
2019.07.31スポーツやキャンプなどのアウトドアやDIYなど多くの趣味をお持ちのSさん。幼いころからご実家で鳥小屋や犬小屋を造られるなど、DIYの経験も豊富にお持ちで、今回の家づくりの際もDIYをする余白を設けたこだわり満載の住まいを叶...続きを見る
幸運パワーのラッキーゾーン
「ラッキーゾーン」とは、もともと風水で「龍脈」と呼ぶ、幸運のパワーの通り道のこと。
幸運は道路から入ってきてアプローチを通り、玄関から家の中へやってきます。そして、そのまま家の中心をめざして進み、玄関の対角側にある壁にぶつかったら中心まで戻ってきて、最後に家全体に広がります。
この玄関→家の中心→反対側の壁を結ぶ帯状のソーンが「龍脈」、つまりラッキーゾーンです。このラッキーゾーンが吉相なら、家全体のパワーもアップ。
住む人もそこからよい運気を吸収できます。反対に凶相だと、幸運の入りにくい家になり、運気アップも望めないことに。
玄関方位別ラッキーゾーンの例
ラッキーゾーンの幅は、玄関ドアのある壁の幅の3分の1(北玄関を除く)。
家の8方位の割り出し方
家相の基本になるのは、北、東北、東、東南、南、南西、西、北西の8つの方位。サイト内の部屋別風水家相を正しく実践するために、実際にあなたの家で8方位を調べてみましょう。
できるだけ正確な家の図面を用意したら、下記の手順で8方向に振り分けます。
1. 正確な間取り図を用意する
建築図面などを用意し、厚紙を貼る。
2.外郭ラインに沿って切り落とす
ベランダやポーチ、出窓は切り落とす。
3.各フロアの中心を調べる
とがったものを先にのせ、つり合うポイントを探す。
4.方位磁石で南北を調べる
中心を通る南北の線を引く。
5.東西の線を引く
④の南北の線と中心で直角にまじわる線を引く。
6.方位を振り分ける
南北、東西の両側に15度ずつ振り分けた線を引く。
各方位の範囲は、東、南、西、北が30度ずつ、東北、東南、南西、北西が60度ずつ。東西と南北を結ぶ線を「正中線」、東北と南西を結ぶ線を「鬼門ライン」と呼びます。
この際の北、南などは、家の中心から見た方位のこと。そこで、まずは家の中心を出すことからスタートします。
ここでは、先のとがったものでバランスのとれるポイントを探す方法をご紹介しましたが、正方形や長方形なら対角線の交点が中心になります。
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監修
Dr.コパ 小林祥晃(こばやしさちあき)
最新刊 『Dr.コパのおうち風水のきほん』主婦の友社 定価\1200円(税別)
家の運気をつかさどる大事なポイントを部屋別に分け、イラストで見やすく部屋別に分け、イラストで見やすく解説。風水家相のいちばん大事なポイントを詰め込んだ、はじめての入門書。
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