住宅のお風呂・洗面所(サニタリー)の選び方とポイント

更新日：2022.05.20

暮らしの快適さだけでなく。家族の健康もサポートしてくれるのがお風呂や洗面室といったサニタリースペース。

機能的かつデザイン性にすぐれたものを選んで、心地いい空間に仕上げましょう（「お風呂(浴室)のプランニング方法」と「洗面室・トイレのプランニング方法」、「プロに聞いた！じつは奥深い洗面室プランニング9つのコツ」も合わせてお読みください）。

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防水性にすぐれたシステムバスが主流
リビング感覚でくつろげる快適なバスルームに
最新機能が豊富にそろうシステムバスに注目
洗いやすさがアップした最新の洗面化粧台
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防水性にすぐれたシステムバスが主流

バスルームのつくり方には、現場施工とシステム(ユニット)バスを入れる方法があります。現場施工は間取りが自由にでき、好みの浴槽やタイルなどがとり入れられるのが利点。

システムバスは工場でつくられる部材やパネルを現場に運び込んで組み立てるため、工期が短いのが特徴です。

部材どうしがしっかりジョイントされているため防水性にすぐれ、2階への設置も簡単なことから、最近ではシステムバスをとり入れることが多くなっています。

広さの主流は1坪ですが、最近人気を集めているのが1.25坪タイプ。システムバスにはさらにワイドな1.5坪タイプもそろえている機種も登場しています。

同じ広さでも浴槽の形状や洗い場のとり方によって使い勝手が違うため、家族構成やライフスタイルを考えて決めるようにしましょう。

ハーフシステムバス

壁や天井に好みの素材が使えるハーフバス。下部の防水工事が不要で、施工が簡単。「ハーフバスゼロハチ」タイプ8（1坪サイズドアなし）基本セット価格 ¥49万8000（税別）/TOTO

リビング感覚でくつろげる快適なバスルームに

浴槽の素材には人造大理石、FRP、ホウロウ、木、ステンレスなどがあり、最近の主流は人造大理石。保温性が高く、大理石を思わせるなめらかな質感が特徴で、種類も価格帯も幅広くそろっています。

価格的に手頃なのは、やわらかくあたたかみがある樹脂素材のFRP。木製浴槽も木の香りや保温性が人気です。

また、浴槽の設置方法には、埋め込み型、半埋め込み型、据え置き型があります。全体の3分の1程度を埋め込む、縁の高さ30〜40cmの半埋め込み型なら、子どもや高齢者もラクに出入りでき、浴槽内に湯水も流れ込まず衛生的。

システムバスの場合は、浴槽の高さがまたぎやすいかどうかを確認して。

浴槽や床、壁材は手入れのしやすさも考慮して選びましょう。最近は、抗菌・防汚機能のある商品や、水はけのいい床材などがふえています。入浴後、スイッチを押すだけで洗剤や水がノズルから噴射され、浴槽内を自動洗浄してくれる商品もあります。

狭いバスルームも、窓をつけたり、洗面室との間仕切りをガラスにするなどの工夫で、明るく開放的な空間に。浴室換気乾燥暖房機や床暖房を設置すれば、寒い季節でも快適に入浴できます。

汚れのつきにくい浴槽

汚れのつきにくい浴槽や、従来品と比べて最大48%節水できるエコシャワーなど、“キレイ”と“エコ”にこだわったシステムバス。「キレイユ」1.5坪サイズKタイプ写真セット価格 ¥210万5353/LIXIL（INAX）（左写真）
水栓はボタンを押すだけで吐水・止水。洗面器や小物がおけるカウンターも機能的。「キレイユ」の「プッシュ水栓」「ドレッサーカウンター」/LIXIL（INAX）（右写真）