住宅設備機器は次々と新技術なものが開発され、デザインも充実して、どれを選べばいいのか迷う人も多いでしょう。
大事なのは、自分たちのライフスタイルに必要かどうかをしっかりと見極めることです。その際、機器のメンテナンス性もチェックしましょう。
設備機器は故障するものと考えて選ぶ
システムキッチンやシステムバス、冷暖房機器や給湯器など、住宅設備機器は快適な生活に欠かせないものです。リモコンや自動温度調節、電動システムなどきめこまかい機能をもつ機器もふえており、便利さを考えると、どれも魅力的に映ります。
けれども、付加機能がつく設備ほど、価格も高くなるもの。便利な機能も使わなければ宝の持ち腐れですから、「本当に自分たち家族に必要な機能かどうか」をよく考えて選ぶようにしましょう。
また、最新式の設備機器を入れたとしても、毎日使うものだけに必ず不具合が出るときがきます。建物の寿命に比べると、一般的に設備機器の寿命のほうが短いですから、設備機器のとりかえは避けられないものと考えましょう。
たとえ故障しなかったとしても、便利な新しい機能がついた設備機器にとりかえたくなるかもしれません。「いずれはとりかえるべきもの」と考えれば、どの程度のコストをかけるべきかを判断しやすいのでは。
機械に故障はつきものす。自分でメンテナンスができればいちばんローコストになりますから、メンテナンスのしやすさという視点からもチェックしてみてください。
汎用性に富んだものほどメンテナンス性も高い
メンテナンスのことも考える、汎用性に富んだものを選んでおいたほうが、長い目で見て安心です。
設備機器も頻繁にモデルチェンジが行われますから、人気のない製品はすぐに廃盤になってしまう可能性があります。一定の期間、部品を保管するように義務づけられてはいますが、修理したくても部品がないという事態も起こりかねません。一点ものや海外からとり寄せたものも、故障したときにすぐに交換できず、メンテナンスが大変です。
その点、標準仕様のものは汎用性に富んでいます。まずは標準仕様の中から好みに合うものを選ぶのが賢明でしょう。
また、次々に新しい技術が開発されるため、設備機器も毎年のように新製品が発売されます。最新式のものは当然、価格も高め。最新機能にこだわらないのであれば、定番品から選ぶほうがコストダウンになります。
最近は輸入の設備機器も珍しくなくなり、気軽にとり入れられるようになりました。日本製にはないデザインや素材、機能のものが多く、憧れている人も多いでしょう。
輸入の設備機器をとり入れたい場合は、メンテンナンスや保証をどこが行うのかを確認しておきましょう。輸入のシステムキッチンや水回り製品、照明器具などは、日本法人や輸入代理店が、故障したときの修理代や部品の取り寄せなどのアフターケアをしていることもあります。
ただし、日本製品と比べて、修理や交換、部位の取り寄せにある程度の時間がかかることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
あとでつける設備機器のことも考えておく
予算の都合上、新築時にとりつけるのをあきらめたり、将来必要になったときにとりつけたいという設備機器は、電気の配線やガス管、配水管などの準備だけでもしておくとよいでしょう。既存の建物に電気、ガス、配水管の工事を入れると割高になるからです。
食洗機やビルトインオーブンなどに必要な給排水管や電源コンセントなどは、新築時にキッチンキャビネット内に準備しておきましょう。
また、一般的なエアコンは家電量販店で買ってあとづけしたほうが安上がりですが、配管用のスリーブや電源コンセントは、施工途中でつけておくのがおすすめです。
特に、壁に穴をあけるスリーブは、家の構造について知識がない人が工事をすると、誤ってすじかいを切ってしまったり、断熱材を破ってしまったりというケースもあるので要注意です。
設備機器のとりかえどきの目安
キッチン |
10〜15年 |
(コンロ) |
7〜8年 |
バス |
10〜20年 |
トイレ |
5〜10年 |
給排水 |
15〜20年 |
エアコン |
10〜15年 |
給湯機器 |
8〜15年 |
照明器具 |
8〜10年 |
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