収納法には、“見せる収納”と“隠す収納”という分け方もあります。上手にプラニングしてLDを美しいインテリアにしましょう。
“見せる収納”と“隠す収納”で美しいLDに
“見せる収納”は、オープン棚やパイプなど、しまったものが外から見えるスタイル。
“隠す収納”は、扉などによって中が見えないしまい方です。
モノをしまったりとり出したりするとき、オープン棚ならワンアクションでできますが、扉つきでは、①扉を開ける、②モノをとり出す(または入れる)、③扉を閉める、の3アクションが必要。
頻繁に使うものは、“見せる収納”が適していますが、ともすると雑然とした印象になりがちです。
一家だんらんや来客をもてなすLDは、収納も機能性とインテリアを両立させたいもの。蔵書の収納というとオープン棚を連想しますが、背表紙の色がバラバラではすっきり見えません。
こうしたものは、扉をつけた“隠す収納”のほうがベター。雑貨が好きなら、目に留まりやすい場所に“見せる収納”をつくりましょう。
また、壁面収納はたくさんしまえて便利ですが、なるべく1面の壁だけにすると圧迫感がありません。扉は、淡い色か壁と同色にすると存在を主張せず、部屋が広く見えます。
ワンルームのLDなどを収納家具で仕切る場合は、低めの高さのものを選びましょう。目線をさえぎらないため、部屋の広がり感が損なわれません。
引き出しタイプの。“隠す収納”と、オープンシェルフの“見せる収納”をバランスよく設定。デザインのきれいな家電もアクセントに。
家族みんなが使うものは指定席を決める
LDには、常備薬や文房具、爪切り、予備の乾電池など、みんなが使う日用品の収納をつくりましょう。でも、「使ったあとは出しっぱなしで、行方不明」では困ります。
特に“探しやすくて、戻しやすい”をポイントに設計を。場所は、部屋のあまり奥まっていないところがいいでしょう。
こまごましたものが多いので、浅い引き出しを指定席にしたり、棚の場合は、アイテム別にかごか蓋のない箱に入れてのせておくと、かごと出し入れできて便利。「出したら、必ずもとに戻す」を徹底してもらうのはいうまでもありません。
ダイレクトメールや雑誌を山積みにしがちなのが。テーブルやカウンターの上。これでは、大事な学校からのお知らせも迷子になってしまいます。そうならないためには、壁面収納やローボードの見やすい位置に専用のスペースを用意。
この場合も、日用品の収納と同様にアイテム別にかごやトレーに入れてしまします。決まった場所に入れておきさえすれば、あとで探しまわることもありません。
ダークブラウンのローボードと棚は造りつけ。高さを低く抑えたこととシンメトリーの配置により、安定感があります。
狭い家には造りつけ収納
狭い家では、造りつけ収納を上手にプランしましょう。家具屋さんにオーダーするやり方は、仕上がりは美しいのですが、コストが高くつきます。箱部分を大工さんにつくってもらい、建具屋さんに扉をつけてもらう方法ならローコストで設置できます。
箱部分は大工さん、ポリ合板の扉は建具屋さんにつくってもらって、コストをダウン。カウンターにはナラの集成材を使用。
内部はごくシンプルなつくりにしておき、引き出しなどはホームセンターや通販で扱っている衣装ケースや書類用の引き出しを利用すると安上がりです。
クローゼットの場合は、扉と折り戸がセットになった既製品を利用してもいいでしょう。扉のかわりにカーテンやロールスクリーンにすると、よりローコストに。
どちらの方法でつくるにしても、棚板の耐荷重には注意が必要です。重量のあるものをのせる場合は、十分な強度がないとたわんでしまうからです。
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