生活の中心になるのがLDKですが、理想のカタチは家庭によってさまざまなはず。家族構成やふだんの過ごし方を思い起こしながら、プランを立てましょう。くつろぎの場にふさわしい開放的な雰囲気作りも大切です。
このページでは、そんなLDKの基本的なレイアウト・間取りプランニング方法を解説いたします。
暮らしやすいイメージをする
リビングとダイニング、キッチンは、機能面で切り離すことができません。レイアウトや間取りを計画する上で、それぞれのスペースがどのように配置されていれば、自分たちがいちばん暮らしやすいのかをイメージしてください。
敷地の広さや暮らし方によっては、デッキやバルコニー、庭などの外部空間も一緒に計画するといいでしょう。生活スペースが大きく広がり、暮らしがさらに豊かになるはずです。
LDKのレイアウト
LDKのレイアウトでは、キッチンとLDとの連続性があればあるほど家族の交流がはかれて、空間の広がりも得られます。
ただし、仕切りのないワンルームのプラン(LDK型)では、雑然としたキッチンがまる見えになるのが気になったり。調理中の音やにおいがLDでのくつろぎやテレビタイムの邪魔をするかもしれません。
独立型の最大のメリットは、こうした汚れや音が他の部屋に届きにくいこと。生活感が出やすいキッチンが分離しているため、LDの美しいインテリアを損なうこともありません。ただし、調理する人が孤独感をもったり、配膳作業に多少時間がかかったりします。
LDKの基本間取りプラン
LDKの間取りは、各スペースのつながり方によって下記のようなパターンに大別されます。
LDK型
間仕切りを設けずに、すべてをワンルームにおさめるスタイル。コンパクトにまとまるため小住宅に適しており、調理しながらLDにいる家族とコミュニケーションがはかれるのもメリット。
ただし、調理に伴う汚れやにおい、煙などがLDに広がってしまうため、排気能力の高い換気扇を選ぶなどの工夫が必要です。
キッチンの配列は、I型を壁づけにするプランがいちばん省スペースですが、広さや使い方によっては、シンクをLD側に向けた対面式やアイランド型にしてもいいでしょう。
K+LD型
LDをワンルームにして、キッチンのみをセパレートさせるスタイルです。キッチンとLDは、境に壁やドアを設けて完全に仕切る方法と、上記図のようにキッチンを対面式にして、腰壁と下がり壁によってLDと適度に仕切る、セミオープンスタイルにする方法があります。
前者はキッチンが独立しているため、調理に専念でき、においや汚れなどがLDに届かないのがメリットですが、LDにいる家族との交流はあまりはかれません。
後者は、開口を通してキッチンからLDが望め、家族のふれあいが楽しめます。LDからキッチン内部が見えすぎないので、生活感はクリアできますが、どうしてもにおいや汚れがLDに広がってしまいます。
K+D+L型
各スペースを独立させるスタイルで、フォーマルな来客が多いお宅などに適しています。また、敷地はある程度ゆとりがあるほうがいいでしょう。キッチンはコンパクトもよいのですが、リビングとダイニングの両方が狭いというのでは、窮屈感のある家になってしまうからです。
上の図では、間仕切りに引き戸を採用し、ふだんはオープンにして広々と使い、来客時にはクローズできるように考えました。引き戸はドアと違って、開け放したままでも邪魔になりません。「K+LD型」のプランでも、キッチンとLDは引き戸で仕切ってもいいでしょう。
DK+L型
上記のオーソドックスな3パターンに加えて、ダイニングとキッチンを1室に、リビングを独立させる、というプランもあります。
これはダイニングキッチンとリビングの組み合わせで、ファミリースペースとフォーマルな接客スペースを分離させたいお宅に使いやすいスタイルです。DKとリビングは必ずしも隣接させる必要はなく、ホールなどを間に設けると、プライベートとパブリックのゾーンがより明確に分けられます。
ただし、リビングへのお茶出しを考えると、2室があまり離れていないほうが便利でしょう。
採光と風通しを考える
明るい陽射しとさわやかな風は、快適な暮らしの基本です。LDは、ぜひとも日当たりと風通しのよい場所のつくりたいものです。南面に隣家が迫っていても、ハイサイドライトやトップライト、中庭などから光や風をとり入ることができます。
また広がり感も心地良さを演出する大切な要素です。ゆとりの床面積がとれない場合は、勾配天井や吹き抜けなどをとり入れて、広がり感をつくってみてもいいでしょう。
ワンルームのLDKでは、ダイニングとキッチンの天井を低くしてリビングの吹き抜けにするなど、ゾーンによって天井高を変えると空間に変化がつきます。
LDKのレイアウト・間取りプランを考える時のポイント
- 採光と通風がしやすい場所にLDKをつくり、プライバシーが守れるように窓の配置などを考える。
- リビングとダイニング、キッチンのつながりを考える。まず、暮らしに最適なキッチンのスタイルを決めること。それには、オープン型や独立型などのメリット・デメリットを検討する。オープンなLDKでは、LDのインテリアにマッチするキッチンを選び、生活感を抑える工夫が必要。
- 広さが限られているなら、吹き抜けをとり入れたり、デッキやバルコニーを部屋の延長として使えるプランにする。
★おしゃれな注文住宅を建てたい方はこちら
★注文住宅のカタログを取り寄せたい方はこちら
おすすめ記事
2015.12.14家族みんなが快適に過ごせる住まいのために、冷暖房設備は欠かせません。間取りや予算、ライフスタイルを考慮しつつ、わが家にぴったりのシステムを選びましょう。住宅の暖房設備住宅向けの暖房設備といえば、床暖房やエアコンが主流。両者...続きを見る
2015.12.09洗面室などのコンパクトスペースを、モノであふれさせしまう事態は避けたいもの。収納場所を工夫して少しでも広い収納スペースを確保しましょう。コンパクトな空間こそ収納に工夫を洗面室にあてられる面積は、1坪が一般的。でも、タオルや...続きを見る
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます