家づくりのために必要な準備するべき「頭金」の計算方法を解説します。
頭金の計算方法
1.将来の住居費にあてられる金額を出す
今の家計から、将来ローン返済にあてられる年間の金額を計算します。基本は「現在家賃として払っている費用」+「住宅資金用に貯蓄している金額」ですが、将来の教育費のことなども考慮に入れましょう。
現在の住居費(家賃等)年間( )万円
+
現在の年間貯蓄額のうち住居費に回せる金額・年間( )万円
‖
( 〈A〉 )万円
2.住宅の維持費を差し引く
住宅の維持費(固定資産税など)を、1で計算した金額〈A〉から差し引きます。一戸建ての場合は、年間で15〜20万が目安。
〈A〉 ( )万円-住宅の維持費・年間( )万円
‖
( 〈B〉 )万円
3.返済できる期間を出す
住宅ローンは定年までに完済するのが原則です。最長で何年間借りられるかを計算しますが、それよりも早く返したい人は、その年数を〈C〉にします。
定年の年齢( )歳-返済開始時期の年齢( )歳
‖
( 〈C〉 )年
4.金利別の借り入れ可能額をチェックする
下の表は、年間返済額100万円あたりの借り入れ可能額です。利用すると住宅ローンの金利と、自分の返済額〈C〉の交差するところを探します。 例えば、〈C〉が25年で、金利3%のローンを利用する場合、交差する数字は1757万円です。
年間返済額100万円あたりの借り入れ可能額早見表 (単位:万円)
金利 |
20年 |
25年 |
30年 |
35年 |
2.5% |
1572 |
1857 |
2109 |
2331 |
2.6% |
1558 |
1836 |
2081 |
2296 |
2.7% |
1544 |
1816 |
2054 |
2262 |
2.8% |
1530 |
1796 |
2028 |
2229 |
2.9% |
1516 |
1776 |
2002 |
2197 |
3.0% |
1502 |
1757 |
1976 |
2165 |
3.1% |
1489 |
1738 |
1951 |
2134 |
3.2% |
1475 |
1719 |
1926 |
2103 |
3.3% |
1462 |
1700 |
1902 |
2074 |
※表の金利は少し高めの金利にしてあります。そのほうが、より安全な金額になるからです。
5.返済可能額を計算する
4の表の金額は、年間返済金額100万円あたりの借り入れ可能額なので、自分の年間返済可能額〈B〉を100万円で割った数字を、表の金額にかけます。
④の金額( )万円×{〈B〉( )万円÷100万円}
‖
( 〈D〉 )万円
6.物件価格の差額を出す
5で出てきた〈D〉と物件価格との差額が、頭金として準備すべき金額です。
購入希望物件( )万円-〈D〉( )万円
‖
( )万円
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