コラム

30代までは「乳液＆クリーム」は不要！？正しい保湿ケアの方法

更新日：2017.10.28

みなさんは普段のケアで、乳液やクリームを使用していますか？
「化粧水、美容液のあとに乳液やクリームで蓋をする」と考えている方も多いと思いますが、乳液やクリームの本来の目的を考えると、必ずしも日々のケアに必要とは限らないのです。

乳液やクリームの目的

皮製品に油を塗ると表面が滑らかになりますが、乳液やクリームもこれと同じ。
皮脂膜に油分を補うことで、肌をやわらかく、なめらかにすることができるのです。
つまり、乳液やクリームを使用する最大の目的は、肌に足りなくなった「油分」を補うこと。

30代までの健康な肌であれば皮脂が十分に分泌しているため、油分の補給は必須ではなく、乳液やクリームを使わなくてもとくに問題はありません。
しかし、40代になると肌の水分量だけでなく、油分も低下してくるため、「最近顔がテカらなくなった…」といった、皮脂分泌減少のサインを感じる方が多く、乳液やクリームによって足りない油分を補う必要が出てくるのです。

乳液とクリーム、選ぶならどっち？

乳液とクリームの主な違いは水分と油分のバランスです。
皮脂量の減少以外に、肌乾燥もケアしたいという方は水分量の多い乳液を選ぶようにしましょう。
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたものを選べば、保湿をしながら必要な油分を補うことができますよ。

また、シミやシワなどのエイジングサインが気になる方はクリームを使用するよいでしょう。
ほとんどのクリームには、油分を補いながらシミやシワなどの肌悩みに対応した美容成分が配合されています。
シワケアには「レチノール」、美白ケアには「アルブチン」や「ビタミンC誘導体」などが配合されているものを選ぶとよいですよ。

乳液とクリームの使い方

乳液の場合、手のひらにとって適量を頬に広げましょう。
その後、指先で目元や口元にも乳液を伸ばしていきます。
おでこや小鼻は皮脂量の多いところなので、テカリが気になる方は塗らないか、控えめにつけるに留めておくなど、分量を調整してくださいね。

また、クリームを使用する方は顔全体に馴染ませるのではなく、皮脂減少の気になる部分や、皮脂の分泌量が元々少ない目元や口元につけていきましょう。
他の部分に広がらないように、指先を使ってトントンと優しくなじませていくのがポイントですよ。

正常に皮脂分泌しているところに乳液やクリームを使用すると、テカリや皮脂がつまり、ニキビの原因になります。
必要ないところにつけすぎないよう、注意してくださいね。

40代から油分が低下してくる…と言いましたが、日々の生活習慣やケア方法によって肌年齢は異なってくるもの。
自分の肌と普段から向き合い、皮脂量が足りなくなってきたと感じたら、乳液やクリームでしっかりと油分を補っていきましょう。

＜プロフィール＞
大野えりか
コスメ薬事法管理者/コスメコンシェルジュ/美容ライター。コスメプラス代表
1986年東京都生まれ。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後は紙媒体とウェブ媒体での編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍している。

写真© taka - Fotolia.com

Profile大野えりか

コスメ薬事法管理者/コスメコンシェルジュ/美容ライター。コスメプラス代表。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後、編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍。

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