あそびと探究！中本賢さんと、川で【ガサガサ】やってみた！

子どもの"遊び”と"ふしぎ”を探究するNEWコンテンツ「子どもニスタ」で初めてのイベントを開催！今回は5歳から小6までのキッズたちと、川の生き物を採取＆観察する【ガサガサ】に挑戦です。みんなのガサガサ初体験をレポートします！

【今回の先生は】中本 賢さん

今回「ガサガサ」を教えてくれた先生は、川遊びの達人、俳優の中本 賢さん（通称「けんさん」）。

多摩川の自然観察をライフワークにしていて、数々の報告から水資源の再生活動や環境保護活動につながり、さらには神奈川県川崎市の教育委員を2期務めたことから、今も地元の小学生たちにガサガサを通じて自然環境にまつわる授業も行っています。

豊富な知識と巧みな話術で子どもたちの人気モノ♪

まずはお勉強。「ガサガサ」って何？

「ガサガサ」は川の浅瀬や田んぼの用水路、池などにいる水辺の生き物を採り、観察する遊びのこと。

ねらった場所にタモ網をセットし、生き物が隠れている水草や水辺の植物の根元を「ガサガサ、ガサガサ」と足で揺らしながら行うので「ガサガサ」です。（ガサガサされると生き物が驚いて、タモ網に入ってくる、というしくみ！）

生き物の観察を通して、水辺の環境や成り立ちを知るきっかけにもなるので、子どもの好奇心の広がりにもつながります。

一度体験すると、大人も子どもも水辺を通るたびに「ガサガサ」したくなるので要注意です（笑）。

さっそく「ガサガサ」初体験！

今回、７月下旬にガサガサを行ったのは、東京都小金井市と府中市にまたがる武蔵野公園内を流れる「野川」。流れが穏やかで、水深も子どものふくらはぎ～ひざぐらいまでの川です。

10:00 まずは川に入る準備

どんなに穏やかで浅い川でも、水の事故を防ぐためにライフジャケットを着用します。

今回は釣り具のダイワで有名なグローブライドさんに「チャイルドフローティングベスト（国土交通省型式承認）」を借してもらいました。遊びといえども、本格的なライフジャケットを着ると子どもたちの気分も上がります♪

川底には何があるかわからないことと、足で草や川底の泥をガサガサするので、靴は水辺仕様のウォーターシューズがおすすめ。夏は帽子や水分補給も忘れずに。

▲準備完了。川へ入る前、けんさんから自然遊びの注意点や心構えを聞く子どもたち。川に慣れていないお子さんは、必ず大人と一緒に行います。

▲けんさんに借りたタモ網を持って、いざ川へ。初めてなのでちょっと緊張。

10:30 ガサガサスタート！

魚やエビなど子どもが夢中になる生き物が隠れるのは、水底の石の裏や水辺の草の根元。

逃げようとする生き物をうまく採るには、川底や水辺に隙間ができないよう注意しながら網を差し入れて、下流から足で追い込むのが正攻法。やってみると…

▲1回目のガサガサでザリガニが捕れました！

▲小さい魚も！

▲がぜんやる気が出てきます。

▲川に入るだけでも子どもの表情が変わります♪

▲うほー。いっぱい捕れました！

11:15 終了・捕れた生き物を観察

川からあがったら生き物の観察です。捕れた生き物の種類と数を書き出し、けんさんがそれぞれの生き物の生態を教えてくれました。

▲子どもだけでなく、大人も興味津々。子ども時代にやっていた自然遊びの記憶がよみがえります。これが親世代も「ガサガサ」にハマってしまう理由（笑）。

▲なんと、カワムツ、アブラハヤ、マシジミ、タイリクバラタナゴ、シマドジョウ、アメリカザリガニ、ヤゴなど、12種183匹も捕れました！

初めてのガサガサ体験の感想は？