「最近ふらつきが気になる」「立ちくらみがひどい」
そんな症状でお悩みの方はいませんか?
立ちくらみやふらつきは女性に多く、原因がはっきりしないことも少なくありません。今回は、立ちくらみやふらつきについて、よくある原因や対処法を紹介します。
立ちくらみ・ふらつきはなぜ起こる?
立ちくらみや、ふらつきといえば貧血を思い浮かべるかもしれませんが、じつは原因はたくさんあります。
1.低血圧
低血圧によってふらつきや立ちくらみを感じることがあります。
1日中血圧が低い方もいれば、食事の後に血圧が下がる「食事性低血圧」、立ち上がるときに血圧が下がる「起立性低血圧」の方も。起立性低血圧は、糖尿病やアルコール、貧血が原因のことがあります。
2.脳や耳
年齢を重ねると多少なりとも動脈硬化がすすみ、血管が細くなり血流が悪くなっていきます。
脳の血流が以前と比べて少なくなることで、ふらつきを感じているかもしれません。また、動脈硬化によって高血圧となり、頭痛やめまいを感じることも。
さらに、めまいは耳が原因の可能性もあります。めまいの約半分は「良性発作性頭位めまい症」で、あまり耳鳴りや聞こえの悪さを伴わないという点が特徴的です。
症状が軽い場合はふらつき程度しか感じないことが多いので、「疲れのせいだ」「更年期だから」と放置してしまいがち。
症状が長引くときは、医療機関を受診して原因を突き止めるようにしましょう。
3.更年期によるホルモンバランスの乱れ
立ちくらみや、ふらつき、めまいなどは、更年期症状の代表例です。はっきりとした原因はわかっていませんが、ホルモンバランスの乱れが関与していると考えられています。
立ちくらみやふらつきが起きたときの対処法
ふらつきや立ちくらみが起きたときの対処法を、3つお伝えします。
1.立ちくらみが起きたらいったん座る
ベッドから起き上がるとき、椅子から立ち上がるときなどに立ちくらみを感じたら、無理して動かずにいったん座りましょう。
とくに、横になった状態から立ち上がるときは、座った状態で数分間からだを落ち着かせてください。頭を動かさない方がよいので、このときにスマホをチェックしたり本を読んだりするのは避けます。
2.血圧を測定する
ふらつきの原因は、低血圧や高血圧かもしれません。自宅に血圧計がある方は、症状を感じたときに測定してみるとよいでしょう。
症状が起きたタイミングや血圧の変動をメモしておくと、医療機関を受診するときに役立ちます。
受診した方がよいのはどんなとき?
ふらつきや立ちくらみに以下のような症状を伴うときは、医療機関を受診してください。
・気を失った
・呂律が回らない
・手足が痺れる
・ものが二重に見える
・強い頭痛、耳鳴り、吐き気を伴う
また、症状が長引いたり、日常生活に支障があったりするときにも受診を検討しましょう。
ふらつきや立ちくらみの根本改善の方法
ふらつきや立ちくらみを根本改善するための方法を紹介します。
1.生活リズムを整える
ふらつきや立ちくらみは、自律神経との関わりが深いとされています。まずは、自律神経のバランスを整えるため、生活リズムを一定にしましょう。
朝起きたら、太陽の光を浴び、少し散歩などをしてからだを動かす。夕食は遅すぎない時間に摂り、入浴でからだをリラックスさせる、などを実践してみましょう。
2.しっかりと睡眠をとる
十分な睡眠をとり、ストレスや疲労を解消しましょう。
しっかり眠るためには、寝る1時間ほど前に40℃程度のお湯で入浴するのがおすすめです。また、カフェインを14時以降に摂取するのは控えましょう。
3.軽い運動をする
からだを動かすことは、自律神経を整えるためにも、睡眠の質を高めるためにも有効です。
散歩を少しだけ長めにする、タクシーではなく交通機関を使うなどの工夫でも、歩く距離を伸ばせます。ストレス解消を兼ねてスポーツをするのもよいですね。
▶記事を読む⇒⇒⇒急に心臓ドキドキ。更年期の動悸がおきたら…知っておくと安心な対処法
▶記事を読む⇒⇒⇒40代の脚パンパンどうにかしたい!更年期のむくみを防ぐケアとは?
更年期からくるふらつきには漢方薬もおすすめ
「生活を整えたのに症状が改善しない」「更年期にまつわるふらつきを根本から改善したい」という方には、漢方薬もおすすめです。
漢方薬は、更年期に起こるさまざまな不調の改善を得意としていて、更年期の治療には古くから多くの実績があります。
自律神経のバランスを整えたり、血(けつ)の巡りを改善したりすることで、更年期の不調を根本から改善することが目的である漢方薬。実際、更年期症状の自然由来の治療薬として婦人科でもよく用いられます。
<更年期からくるふらつき・立ちくらみにおすすめの漢方薬>
・加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレスが多く、不眠のある方
乱れた気のバランスを整え、血の巡りを改善することで、めまいやイライラを和らげます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えやむくみがある方
血の巡りをよくして、水分代謝を整えることで、めまいや立ちくらみに用いられます。
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):のぼせやほてりを感じる方
水(すい)や気の巡りを改善し、立ちくらみ・めまい・頭痛・動悸などの症状を抑えます。
漢方薬を選ぶときには、個人の症状や体質に合っているか、ということが重要です。合っていないと、効果を感じられないばかりか、副作用が生じてしまうことも。
どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるため、専門家の力を借りてみませんか。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスで相談してみるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに効く漢方薬を見極め、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。
▶「あんしん漢方」を詳しく見てみる
更年期のふらつきをすっきりさせよう
更年期には、ふらつきや立ちくらみを感じる人が多いようです。それには、更年期によるホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れが関わっているのかも。
生活リズムを整え、よく眠り、軽い運動をするなど、出来ることから取り組んでみましょう。
それでも症状がつらいとき、なかなか良くならないときは、専門家に相談して漢方薬で体質改善を目指してみませんか。
<この記事を書いた人>
薬剤師 中山 歩実
大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。
さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当。「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
▶あんしん漢方(オンラインAI漢方)
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます