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急に心臓ドキドキ。更年期の動悸がおきたら…知っておくと安心な対処法

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急に心臓ドキドキ。更年期の動悸がおきたら…知っておくと安心な対処法

「眠っていたら、急に心臓がドキドキしてきた」「動悸がいきなり起こって不安……」

動悸は、更年期に起こる不調のひとつです。更年期の動悸が深刻な病気につながることは稀ですが、苦しくて不快ですし、不安になってしまいますよね。

今回は、更年期の動悸を解消する方法について解説します。簡単な対処法がたくさんあるので、気軽に試してみましょう。

更年期の動悸の特徴

まずは、更年期に起こる動悸の症状や、その原因をみていきましょう。

更年期の動悸の症状とは?

更年期の動悸では次のような症状が出やすいといわれています。

<更年期の動悸症状>
・運動していないのに心臓がバクバクし始める
・就寝中にいきなり起こる
・息切れや息苦しさを感じる

これらは、更年期に起こる動悸の特徴的な症状であるとされています。

更年期の動悸はなぜ起こる?

更年期の動悸には、自律神経の乱れが関係しているといわれています。

自律神経と女性ホルモンは互いに影響し合っているため、女性ホルモンが減少する更年期には、自律神経のバランスも乱れがちになるのです。

自律神経は脈拍や呼吸などを調節しており、自律神経の乱れが動悸につながる場合もあります。

更年期の動悸は重篤な病気ではないケースがほとんどですが、心配なときは病院で検査を受けましょう。

更年期の動悸を抑える基本対策

動悸が起きたときは、次のような方法を試してみましょう。

1.腹式呼吸で深呼吸

動悸を感じたら、まずは腹式呼吸で深呼吸をくりかえしてください。リラックス効果によって興奮がおさまり、動悸が徐々に落ち着いてきます。

また、大きく息を吸い込んでからおなかに力を入れて息をこらえたり、冷たい水を飲んだりするのも効果的です。

2.大豆製品を積極的に食べよう

バランスのいい食生活で女性ホルモンの乱れを整えると、動悸解消にもつながるでしょう。

とくにおすすめなのは大豆製品。大豆には食物繊維やたんぱく質などがたっぷり含まれており、女性ホルモンに似た働きをするといわれるイソフラボンも豊富です。

毎日の食事で、大豆製品を積極的にとり入れていきましょう。

3.寝るときの照明を落として

動悸などの更年期トラブルをやわらげるためには、運動と睡眠も大切。運動や睡眠には、自律神経のバランスを整えたり、ストレスをやわらげたりする効果があるからです。

ウォーキングなどの有酸素運動を習慣づけ、寝る前は照明を落とした部屋でゆったり過ごすなどの工夫をとり入れましょう。

更年期の動悸改善は「リラックス」がカギ

更年期の動悸対策には、リラックスが欠かせません。

ストレスは自律神経のバランスを崩して更年期の不調を悪化させるため、リラックスしてストレスをためこまないようにしましょう。おすすめのリラックス方法を紹介します。

1.アロマセラピーをとり入れる

好きな香りをアロマセラピーでとり入れると、緊張がほぐれてゆったりできます。心落ち着くラベンダーや、さわやかなベルガモットなどの香りがおすすめ。アロマディフューザーやスプレーで気軽に試してみましょう。

2.音楽を聴く

ゆったりした音楽を聴くと、リラックスできます。ヒーリングミュージックがとくにおすすめですが、自分の好きな曲を選ぶといいでしょう。好みの音楽を探してみてくださいね。

動悸が長引いてつらい……そんなときは?

セルフケアで動悸が改善しなかった場合には、次の方法を検討してください。

1.医師に相談しよう

病院で医師の診察を受けましょう。

動悸の背景に、高血圧などの病気が隠れている場合もあります。婦人科や内科などを受診して、動悸の頻度や症状を伝えてください。


2.ホルモン補充療法とは?

ホルモン補充療法(HRT)は女性ホルモンを補って更年期症状を治療する方法であり、婦人科などで受けることができます。

しかし、乳がんなどの発症リスクがわずかに高まる場合があるため[*1]、定期的な検査を受ける必要があります。

[*1]産婦人科 診療ガイドライン ―婦人科外来編2020

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更年期の動悸には漢方薬もおすすめ

動悸をはじめとした更年期の不調の根本改善には、漢方薬を服用するのもおすすめです。

漢方薬は自然由来の医薬品として効果が認められていて、婦人科や内科など医療の現場でも用いられています。心とからだのバランスの乱れを回復させる働きを持つので、動悸だけでなく、更年期女性の多彩な症状の改善を得意としています。

女性ホルモンや自律神経の乱れを根本的に整えて、不調を解決へと導けるのが漢方薬の魅力。一般的には西洋薬に比べて副作用が少ないとされているのも、漢方薬のメリットです。

<更年期の動悸に悩む方におすすめの漢方薬>

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力が虚弱で疲れやすく、からだの冷えやすい方
血行をよくして水分代謝を整え、更年期障害や月経不順などを改善します。 

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):体力が中程度以上で、イライラや動悸、不眠、便秘などのある方
気を巡らせてからだの熱を冷まし、感情の高ぶりを抑えて心身の状態を整えます。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):疲れやすく、いらだちが多くて肩こりなどのある方
血(けつ)と気を巡らせ、イライラなどの症状を改善します。

漢方薬を選ぶときに大切なのは、自分の状態や体質に合っているものを選ぶこと。うまく合っていないと、十分な効果が得られないだけでなく、副作用が生じることもあります。

自分に合った漢方薬を見極めるには、プロの力を借りると安心です。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみてはいかがでしょうか。

漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。


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動悸を解消してすこやかな毎日を過ごそう!

更年期の動悸は、女性ホルモンの減少によって自律神経のバランスが乱れるために起こると考えられています。
自律神経のバランスを整えるためにリラックスを心がけて深呼吸をしたり、食事・睡眠などの生活習慣を見直したりしましょう。
また、更年期の不調には漢方薬もおすすめです。専門家に気軽に相談してみてくださいね。
動悸の悩みを解消して、すこやかな毎日を送りましょう。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田 由子
薬剤師。元漢方・生薬認定薬剤師で薬膳漢方マイスター。
大学院では臨床薬学を専攻、病院に10年間勤務。結婚後は調剤薬局へ勤務するのと並行して、ライターとしての活動も始める。
腎機能低下を機に、月経痛への鎮痛剤使用量を漢方で減量成功した経験があり、「日常の不調はまず漢方」をモットーに生活を送る。
病院時代の長いDI(ドラッグインフォメーション)の経験を生かし、薬の面から分かり易くサポートしたいと考えている。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

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