新型コロナウィルスの影響も大きく、最近は子どもたちが関わる世間を驚かす事件も続いています。
このような時代だからこそ、未来ある子どもたちには強く、たくましく育ってほしい。これから訪れるかもしれないピンチや挫折など、悩みの数々に自分で立ち向かむ力を身に付けてほしい、そう思う親も多いはず。
強いメンタルを育てるべく、今からやるべき習慣とは?
「メンタルが強い」と自分主体の人生が送れる!
“メンタルを鍛える”というと、アスリートなど大舞台で活躍する人が、苦難を乗り越え実力を最大限に発揮するというイメージがありますが、普段の日常生活の中でもメンタルの強さを求められる場面は多くあります。
それは、「友達に悪口を言われた」「失敗したらどうしよう……」「心が疲れたとき、どうすればいい?」など、子どもの生活でも同じ。
そんなとき、悩みの闇にはまってしまうより、さまざまな視点で見て考えていくことができれば、気持ちを切り替え『こうやってみよう!』『次からはこうすればいいんだ!』と思えます。これが「深く考える力」であり、メンタルが強い子です。
深く考える力は、人生を楽しむ最大の武器に!何かあったときも、乗り越えられる力がつき、人生を主体的に生きられるようになります。
逆に、浅くしか考えられない人は、インターネットやSNSで発信される情報を鵜呑みにしてしまい、人の言ったことをそのまま受け止めて、心に深く傷を負ってしまうことも。
「疑問」を持つことで、深く考える力は身に付く!
「深く考える力」は大人になってからでは、なかなか身につきません。子どもの頃から習慣化することが重要です。先ごろ出版された『子どもテツガク』の著者・哲学者の小川仁志さんは、まずどんなことにも「疑問」を持つことが大切だと語ります。
人生に起こるどんな問題も、答えは1つではありません。物事をそのまま受け止めるだけでなく、その裏側や側面にあることを考えてみることが大切です。
子どもがよく「なんで?」と親に質問しますよね。これは、深く考える力が身に付く第一歩。
好奇心旺盛で頭が柔らかいうちに、考える力を一気に伸ばすことがおすすめです。
今、話題の「哲学」のススメ
「哲学」とは、深く考えるための方法です。倫理的かつ創造的に考えるためのツールなのです。
今回紹介する『子どもテツガク』の中に書かれているのは、「答え」ではなく、86の「問い」。書かれている小川先生の意見をもとに、「自分なら……」と、悩みを考えるヒントをくれる一冊です。
いろんな視点で捉えることは、哲学の大事なプロセス。ほかにも、学校では教えてくれない「なぜ」が、可愛いイラストとともにたくさん掲載されています。
さらに、哲学を習慣化すると、「思考力」「創造力」「コミュ力」など、さまざまな力が身に付くといわれています。この本をきっかけに、お子さんが思う「なぜ?」に親子で考え、楽しみながら考える力を伸ばしませんか?
イラスト/林ユミ
文/暮らしニスタ編集部