コラム

夫と出会った頃のトキメキを思い出す“恋愛映画”5選

更新日：2017.10.28

夫婦にとってマンネリ化は避けられない問題ですよね。
トキメキが年々薄れていくのは、もはやしょうがないことだけど、トキメキを求めて不倫に走るわけにもいかず……と、悩んでいる人も多いのではないでしょうか？

だけど、もう2人の関係は修復不可能だと諦めてしまうのは悲しいですよね。
だって、どんな夫婦も出会った頃は愛に満ち溢れていたはずですから…。
そんな悩める方にオススメの“夫と出会った頃のときめきを思い出す恋愛映画”を5本紹介いたします！

1本目：たった一人を生涯愛する美しさ『君に読む物語』

認知症の妻と夫との切ないラブストーリー。
認知症を患った妻に向け、夫はノートに書かれた自分たちの愛の物語を読み聞かせます。このノートは妻が書いたものですが、認知症の彼女はそれを覚えてはいません。
それでも夫がその物語を読み続ける理由は、妻に少しでも自分たちのことを思い出してほしいから……。

出会った頃の2人と年を重ねた2人が交互に描かれる本作。
時は経ち、見た目はすっかり老いてしまっても、毎日のように読み聞かせを行う夫は、若い頃と変わらず妻を愛し続けます。
その姿は1人の人を生涯愛し続ける素晴らしさ、美しさを教えてくれます。

白鳥の湖でボートを漕ぐシーンや、雨の中のキスなど、女性なら誰もがときめく美しい情景も魅力の一つです。

2本目：記憶が消えても愛は消えない『エターナル・サンシャイン』

アカデミー賞脚本賞を受賞したSFラブストーリー。
恋人とケンカをした彼女は、彼の記憶除去手術を行います。それに気づいてしまった彼もまた、彼女の記憶を消そうとし……。

どんなカップルでも、こんな人と付き合わなければ、結婚しなければ……と思う瞬間はあるもの。
そんな時に記憶が消せるとなると、勢い余って手術を受けてしまうこともあるかもしれませんよね。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。消されていく記憶の中で彼はようやく彼女の大切さに気づきます。

たとえ記憶は消えても、一度愛しあった2人はそう簡単には離れることができないことを教えてくれる本作。
すれ違いやケンカも絶えないけれど、パートナーと2人一緒に歩んで行こう。そんな風に思える一作です。

3本目：愛って素晴らしい！『ラブ・アクチュアリー』

クリスマスのロンドンを舞台に、19人の男女が織りなすラブストーリー。
ヒュー・グラント、コリン・ファース、リーアム・ニーソン、キーラ・ナイトレイなど豪華メンバーが勢ぞろいの作品です。

秘書と恋する首相、ポルトガル人のメイドと恋におちる小説家、初恋に悩む男の子など、その恋愛模様はさまざま。
しかし、どの物語も誰かを愛するってこんなに素晴らしいものだと感じさせてくれます。

名シーン、名ゼリフがたくさんある本作ですが、一番心を打つのが親友の妻に恋する男性の告白シーン。
玄関先で親友に気づかれないように告白する彼は、声を出さずボードに書いた文字を彼女に見せます。
その中の一枚『To me, you are perfect（僕にとって、君は完璧）』は、映画史に残る名言です。

4本目：かけがえのない時間の積み重ねで今がある『アバウト・タイム～愛おしい時間について～』

タイムトラベルのできる主人公が、何度も時間を戻り彼女との愛を深めていく恋愛SF映画。『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが監督を務めています。

主人公は過去へ戻る能力を持っていますが、過去にならいつでも戻れるのに、彼は彼女とやり直すことや、家族を救うことのためにその力を使います。

タイムトラベルをメインに置きながらも派手なところのない本作。しかし、それこそが物語のテーマであるかけがえのない時間を浮かび上がらせ、一秒一秒の積み重ねによって今があることを改めて感じさせてくれます。

5本目：付き合い始めのトキメキから『猟奇的な彼女』

老人に席を譲らない若者の頭をはたき、援助交際のカップルに説教をする……、猟奇的ともとれる行動をする彼女と、それに振り回される大学生の彼氏とのラブストーリー。

付き合いはじめは小さなことですれ違い、どうでもいいことでケンカをする2人。
しかし、誠意をもって愛情を見せれば仲直りも早いもの。このカップルも何度もケンカと仲直りを繰り返しながら愛情を深めていきます。

しかし、小さな気持ちのすれ違いはどんどん大きさを増し、簡単に仲直りはできない状態へと進んでいきます。そんな時、2人の歩んだ道は……。
2人は出会うべくして出会ったのだと感じさせるエンディングシーンは、感動する人も多いはず。付き合いたての気持ちを思い出させてくれる作品です。

長い間トキメキを持続することは不可能ですが、時折振り返って当時の気持ちを思い出すことは可能です。
この秋、夫婦で映画鑑賞はいかがでしょう。パートナーが愛おしく感じるに違いありません。

＜プロフィール＞
舟崎泉美
ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

写真© Focus Pocus LTD - Fotolia.com

Profile舟崎泉美

ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。
小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。
著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

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