子どもはいつだって好奇心旺盛。「なぜなぜ期」という言葉があるように、目に入ったものについてなんでも質問してくる時期もありますよね。
ときには、大人でも「あれ?なんでだっけ…?」と答えに詰まってしまう質問もあるのではないでしょうか?
育児のスペシャリストに答えてもらいました
適当に答えては申し訳ないし、かと言ってロジカルに説明すると子どもは「?」ですよね。そんなお悩みを持つパパ&ママを助けてくれるのが、「3・4・5歳のこどもの『なんで?』事典」。
子どもたちの純粋な疑問に、今育児界で大人気のケロポンズさん・MINMIさん・りゅうちぇるさんが楽しく答えてくれています!
ケロポンズさん
MINMIさん
りゅうちぇるさん
また、子どもと関わるプロである保育士さんたちからのためになるコメントも。
今回は、ルール・マナーに関する「なんで?」と回答例をご紹介します。
正解がないからこそ、面白い答え方、真面目な答え方…自分に合うスタイルを探してみましょう!
「なんでお友達と仲良くしなきゃいけないの?」
子どもがケンカしたとき、親は「仲直りしなさい」と言ってしまいがち。周りの子みんなと仲良くしてほしいけれど…あなたならどう説明しますか?
ケロポンズさんの答え「○○ちゃんの何がイヤだった?ママにだけ教えて」
きっと子どもは何か言いたいことがあるはず。まずは、気持ちを吐き出させてあげましょう。「ケンカをしても、そのあと相手と話し合えればOK!ケンカも大切な経験で、成長のきっかけなので」とケロポンズさん。
MINMIさんの答え「本当にイヤだったら無理に仲良くしなくてもいいよ?」
いじわるされているなら、ママにも先生にも言っていいよ、と伝えます。確かに、大人だって合わない人とは無理に仲良くしないですよね。
りゅうちぇるさんの答え「『ごめん』って仲直りして、みんなでハッピーになるためだよ」
「ケンカは誰にでもあるし、してもいいけれど、そのあとちゃんと話し合って仲良くなるところまでが大事」とのこと。仲直りできたときの幸せに気づいてくれれば◎。
先生たちの答え「お友達は仲良くしたいと思ってるかもよ?」
子どもが謝りたくないと思っている場合、まず伝えるのは「謝る=負け」ではないということ。ただ、お友達と遊ぶよりもひとり遊びが得意な子に対しては、輪に入ることを強要しない先生が多いようです。
「なんでパトカーはいるの?」
子どもにとっては、かっこいい「働く車」。ただ、自分の家の車とは全然違いますよね。ときどきうるさいし…いい紹介の仕方はあるのでしょうか?
ケロポンズさん「みんなが安心して暮らせるように、見守ってくれてるの」
こう言われたら、町でパトカーを見かけるたびに子どもは安心できますね。「乗るなら前と後ろどっちがいい?」という質問も面白いかも!前は警察、後ろは捕まった人、という豆知識でお仕事内容を知ることができます。
MINMIさん「ルールを守らない人を注意したり、捕まえるためだよ」
家でも「ルールを守ること」を徹底しているというMINMIさん。警察の仕事を詳しく説明しながら、社会のルールを学ぶきっかけにするそうです。
りゅうちぇるさんの答え「元気でいられるように、みんなを守ってくれてるんだ」
道に迷ったり、物をなくして困っている人を助けたりするのも警察の大事な仕事ですよね。「やさしい人たちだよ」と説明するのがりゅうちぇるさん流!
先生たちの答え「困ってる人がいないか、見てくれてはるんやで」
「捕まえる」という言葉を使うと、パトカーがいる→悪い子を捕まえにきた→自分が悪いことをしたかな?と連想し、怯えてしまう子もいるそうです。必要以上に萎縮させないために、言い方は要注意!
「なんで悪い人がいるの?」
「なんでパトカーはいるの?」とも通ずるこちらの質問。「悪い人を捕まえる」と言うと、じゃあ悪い人ってなんだ?悪とは…?と悟りを開いてしまいそうになりますね。
ケロポンズさんの答え「なんでだろう?最初は悪い人じゃなかったはずだよ」
最初から「悪い人」はいない。それを説明するためには、「鬼になるつもりはなかったのに、事情があって鬼になってしまった人もいる」…子どもに大人気のあのアニメを例に出すのも有効かも!
MINMIさんの答え「何があったらそうなるんだろう?どう思う?」
大人にも難しいこの質問。「望んで悪い人にはならないはず。どこで間違えたんだろうか」と子どもにも考えさせて、自分もしっかり考え、話し合う時間をとります。
りゅうちぇるさんの答え「とっても寂しくて苦しいのかも。あなたがもしそうなったら?」
「相手が悪人でも、その苦しみを理解できる子になってほしい」というのがりゅうちぇるさんの願い。思いやりを忘れず、どういうときに悪になるのかを考えれば自分で気をつけることもできますね。
先生たちの答え「悲しいことがあったのかもしれないね?」「ダメだよって怒る人がいないのかも」
相手のことを考え、思いやる気持ちを大事にすることが、心を豊かにする方法だと考える先生たち。悪になってしまった過程を一緒に考えるのがよいそうです。
子どもが気になって質問してきたことは、なるべく全部答えてあげたいですよね。そんなとき、頼りになる「3・4・5歳のこどもの『なんで?』早引き事典」。
今回ご紹介したもののほかにも、面白おかしく、ときには真面目な質問&答えがたくさん掲載されています♪
「3・4・5歳のこどもの『なんで?』早引き事典」
答えを1つに絞る必要はありません!難しい質問をされたときも、無理せず、子どもと一緒に楽しく考えていきましょう。
イラスト/ホリナルミ
文/暮らしニスタ編集部
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