こんにちは!暮らしニスタ「家事コツ研究室」研究員Oです。
夏が旬の野菜といえば「きゅうり」。
そんなきゅうりを美味しく食べるために皆さんは何か下処理をしていますか?
一般的なのは塩を振りかけての板ずりだと思いますが、実は何も使わずにアク抜きをすることができるのをご存じでしょうか?
この方法を知っていれば、この夏大活躍すること間違いなしですよ!
きゅうりのアクって何!?
アクと言うと、お肉を煮たときに出てくるイメージが強いですが、実はきゅうりにもアクがあるんです。
アクとは食材に含まれる苦み、渋み、えぐみなどのことを言いますが、きゅうりでは“ギ酸”という物質が渋みのもとになります。
このギ酸は、きゅうりの緑色の皮のすぐ下にある、水や養分などが流れる維管束という管の中の液体にたくさん含まれていて、それ以外のところにはあまり含まれていないんだとか。
だから、この維管束にある液体を減らせばアクも少なくなるそうです。
それでは早速超簡単なアク抜き法を実践してみましょう!
くるくるするだけ!きゅうりのアク抜き法
1.きゅうりのヘタ部分を切る
水洗いしたきゅうりをまな板の上にのせ、先端から1.5㎝くらいのヘタ部分を包丁で切ります。
このヘタはアク抜きのための大事なパーツになるので、捨てずにそのまま置いておいてくださいね!
2. 切り口をこする
1で切ったヘタを手に持ち、先ほどの切り口の部分にあてます。
そして、そのままこすります。実はやることはこれだけです。
するとどんなことが起こるのでしょうか!?
たったこれだけでアクが出てくる!出てくる!
きゅうりの切り口をヘタでこすり始めて5秒ほど経つとなんと白い泡が出てきました。
さらにこすり続けると、切り口の周りに白い泡が集まってきました。
そうです、これがギ酸を含んだ液体、きゅうりのアクになります。
人生で初めてきゅうりのアクを見ました(笑)
こすればこするほど出てくるので、面白くってどんどんこすってしまいます。
ちなみに、このように液がたくさん外に出れば出るほどギ酸も少なくなるそうです。
あの長いきゅうりの先端の切り口をこするだけでアク抜きができるとは驚きですよね!
料理に使うときはこの白い部分は水で洗い流してください。
アク抜きしたきゅうりで1品
しっかりアク抜きしたきゅうりで、すぐにできるおかず1品を作ってみました。
【材料】
アク抜きしたきゅうり…1本
塩昆布…5g
ごま油…小さじ1/2
しょうゆ…小さじ1/2
いりごま…少々
【作り方】
1.めん棒でたたく
アク抜きしたきゅうりをめん棒でたたきます。
きゅうりに割れ目が入るくらいまでたたきましょう。
こうすることできゅうりの繊維が壊れ、味がしみこみやすくなりますよ
2. ちぎる
1のたたいたきゅうりを食べやすい大きさにちぎり、ボウルに入れます。
3. 混ぜ合わせる
2のボウルに塩昆布、ごま油、しょうゆ、いりごまを加え、混ぜ合わせれば完成です。
アク抜きしたきゅうりを使った「塩昆布和え」が出来上がりました。
今までは塩で板ずりしたきゅうりを使っていたので、なんとなく塩気が強い感じがしていたのですが、今回の方法でアク抜きしたきゅうりを使うと、塩気がほどよい1品になっていました。
これは塩分が気になる人には嬉しいですよね!
味がよくしみたきゅうりのポリポリとした食感がおいしくて、箸が止まりません。
もちろんきゅうりの渋みなんて全く感じませんでしたよ。
手軽なアク抜きで、きゅうりをよりおいしく味わおう
きゅうりのアク抜きは板ずりだけだと思って生きてきたんですが、ヘタをこすり合わせるだけでできるのは本当に驚きで、なんで今まで知らなかったんだろうと悔しくなりました・・・。
年々暑くなってきていて今年の夏も猛暑が予想されますが、おいしいきゅうりで暑い夏を元気に乗り越えていきましょう。
参照:JAグループ福岡HP
取材・文/JUNKO
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