こんにちは。「家事コツ研究室」研究員Oです。
お店にはすでにたくさんの夏野菜が並んでいますよね。きゅうりにトマト、トウモロコシなど色鮮やかでおいしいものが目白押しですが、その中でも特に「なす」は炒めるもよし、揚げるもよしで、夏の食卓にはなくてはならない野菜です。でも、1つ気になることが…。
なす料理を作るときってついついたっぷりの油を使っていませんか?確かにたっぷりの油で炒めたなすはとろっとして、甘みが増しておいしいんですが、あれだけたくさん使った油はどこに!?と思うほど、なすがどんどん油を吸収してしまうので、かなりカロリーは気になるところ。
そんなときに、炒める前に“あること”をするだけで、いつもの半分くらいの油の量で、いつも以上のおいしい炒め物が作れるという情報をキャッチしました。果たして本当なのか、早速検証してみたいと思います!
炒める前に油をからめてレンチン!
炒める前にすること、それは「なす全体にサラダ油をからめ、ラップをしてレンチンする」ことなんです。これをするだけで、なすはトロトロになり、使う油の量は半分、炒め時間は1/3と、時短節約にもなるんだとか。
それでは検証開始!
今回は、材料はシンプルだけどクセになる「なすのねぎしょうゆ漬け」を、事前レンチンするバージョンとそのまま炒めるバージョンで作ってみました。と言っても、違いは事前レンチンするかどうかで、それ以外の工程はすべて一緒です。
<材料>(各バージョン共通)
なす…2本
サラダ油…適量
A
長ねぎ(みじん切り)…1/2本
にんにく、しょうが(すりおろし)…各小さじ1/2
砂糖…小さじ1
黒酢…大さじ1
オイスターソース、しょうゆ…各大さじ1/2
豆板醤…小さじ1/2
ごま油…小さじ1/2
では、事前にレンチンするバージョンから…
<事前レンチンバージョンの作り方>
①なすは2㎝幅の輪切りにし、塩水(分量外)に5分ほど浸けてギュッと絞ります。
いらない水分が残っていると、出来上がったときに味がぼけやすくなるので、しっかり水分はきっておきましょう。
②なすを耐熱性ボウルに入れ、サラダ油大さじ1/2を加えてなす全体に油がいきわたるように手で混ぜ、ラップをかけて500Wの電子レンジで5分30秒(600Wなら4分20秒)加熱します。
なす全体が油でコーティングされるように、手で混ぜ合わせます。
ラップをして5分半加熱します。
するとこんな感じで、なすがくたっとなりました!
これが今回のポイント、“事前レンチン”です。
(通常バージョンではこの工程はありません)
③サラダ油を熱したフライパンになすを並べ、両面に焼き色がついたらふたをして蒸し焼きにします。
すでに油をからめてあるので、油は大さじ1/2ほどにしました。
ある程度中まで火が通っているから、焼き始めたらあっという間に焼き色がつき、油断したら焦げてしまいそうになるくらいすぐに焼きあがりました。なんと焼くのにかかった時間、わずか3分ほど!これは夏場の暑いキッチンで料理しないといけない主婦にとってはうれしい限り。
④最後は、焼きあがったなすを器にもり、Aの材料をすべて混ぜ合わせたものを上からかければ完成です。
つぎは通常のいきなり炒めるバージョン…
<通常バージョンの作り方>
なすを切り塩水に浸けて絞るところまでは<事前レンチンバージョン>と同様に行い、そのあとにすぐ炒める工程に入ります。
レンチンしていない方は、いつものように多めの油が必要で、結局大さじ2の油を使いました。
しかも両面焼き色がついて、蒸し焼きが終わるまでトータル10分ほどかかってしまいました。これはこれでおいしそうですけど、やっぱり10分も焼き続けるのはかかりすぎですよね…。
検証結果はこちら!
左側が<通常バージョン>、右側が<事前レンチンバージョン>ですが、明らかに<事前レンチン>の方が見た目からトロッとしてやわらかそうですよね。
完成した料理での見栄えはあまり変わらなくなってしまいましたが、実際食べた食感は全く違い、右側のレンチンありの方がなすはトロトロ、味もしみしみで、断然おいしかったです。逆にレンチンなしのなすが少し硬めに感じてしまうくらい…。
事前レンチンでヘルシー&時短節約!
結果として、油の使用量は1/2になり、料理にかかる時間も短縮できる上においしく作れる事前レンチン。ちょっとしたひと手間加えるだけで、ヘルシー&時短節約になるなら、やらない選択肢はないですよね。これから迎える夏本番、ぜひ事前レンチンしたなす料理で暑さを乗り越えていきましょう!
取材・文/JUNKO
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